「コモンセンス」の意味は?使い方や類語・ベストセラー本も紹介

近年よく見聞きするようになったカタカナ語に「コモンセンス」があります。一般的には「常識」という意味がありますが、使い方や意味の解釈で迷ったことはありませんか?

ここでは「コモンセンス」の英語表記と意味をはじめ、使い方と例文、類語、また「コモンセンス」というタイトルの有名な歴史関連本も紹介しています。



「コモンセンス」の意味とは?

「コモンセンス」は英語の「common sense」のこと

「コモンセンス」は英語の「common sense」のことです。英語表記は「common sense」の他、「commonsense」「common-sense」があり、どの書き方でも間違いではありません。

「コモンセンス」の意味は「常識」「良識」

「コモンセンス」の意味は「常識」「良識」です。英語では形容詞的に「常識のある」「常識的な」「良識のある」「わかりきったこと」「世間一般にありふれた」という意味でも使われます。

「コモンセンス」の使い方で気を付ける点と例文

「コモンセンス」は使い方によって相手を非難する表現にもなる

「コモンセンス」は「常識」という意味がありますが、「コモンセンスがない」「コモンセンスがあるの?」という否定的な表現で用いると、相手の考えや行動に対して非難をする意で伝わってしまうことがあります。

たとえば、ビジネスの場でも相手の意見や価値観などに同意ができないとき「コモンセンスがない」と発言してしまえば「あなたは常識がない」という意味になります。つまり、相手に「あなたは非常識な人間だ」と言っていることと同じになってしまう可能性があります。

ネガティブな表現や相手を非難するような言葉は、話し手が無意識のうちに放っていたとしても、受け手にとって何倍も強烈な矢として突き刺さることがあります。「コモンセンス」は相手に直接使う場合、できれば肯定的でポジティブな意味合いで使うのが理想的でしょう。「コモンセンスがない」と言われて喜ぶ人はまずいないからです。

「コモンセンス」を使った例文

  • 初めての講演だが、ここはコモンセンスを使って話を進めていこう。
  • コモンセンスを持って仕事をしなければ、社会人としては通用していかない。
  • 公共施設におけるコモンセンスは、大声をあげない、他人を迷惑をかけないなどである。
  • 部長はリーダーシップに長けているが、マナーにおけるコモンセンスは欠けている。
  • 挨拶をすることは、言語は違っても世界共通のコモンセンスである。

「コモンセンス」の類語と対義語は?

「コモンセンス」の類語は「俗識」「共通認識」「社会通念」

「コモンセンス」の類語は「俗識」「共通認識」「社会通念」などがあります。「俗識」とは健全で実用的な判断であること、また「共通認識」とは同じ物事や言葉について共通の理解を持つこと、「社会通念」は世間一般にまかり通っている見解を指します。

中でも「社会通念」は裁判の調停や法の解釈などのシーンで、一つの判断基準として使われる概念でもあります。一般的な常識を意味する「コモンセンス」に比べ、やや硬い印象を持つ表現であるため、使う相手や状況を確認するようにしましょう。

「コモンセンス」の対義語は「非常識」

「コモンセンス」の対義語は常識の反対の意味を持つ言葉ですので「非常識」となります。また、意味をなさない不条理なことを表す「めちゃめちゃ」「とんちんかん」「筋違い」なども対義語的なの要素を持つ言葉となります。

アメリカ独立の契機になった本「コモンセンス」について

「コモンセンス」は著者「トマス・ペイン」のベストセラー

「コモンセンス」とはトマス・ペイン氏が書き下ろした一冊で、発行部数と人口の比率において、アメリカ市場最も売れた本でもあります。

「コモンセンス」は1776年7月4日に実行されたアメリカ独立の契機となった本です。当時イギリスの植民地状態からアリカ独立を訴える人はごく少数だったと言います。重税での負担や王権・世襲制への不満、隷従に対し抱く人は多くいましたが、断固として「独立正当性」への「コモンセンス」を説いた人物はいませんでした。その状況を360度変え、アメリカを自由と調和、平等と幸福に導いたのが「トマス・ペイン」の「コモンセンス」です。

「コモンセンス」の深い意味に注目

「コモンセンス」というタイトルの本ですが、世の中の常識たるものをつらつらと謳ったものではありません。アメリカ独立を通し、法律や社会秩序、生活や権利などにおいて「コモンセンス」がどのような意味を持つのか、何が「コモンセンス」であるのかを明確に唱えた本です。

日常生活や、世間一般的な「コモンセンス」にも通じる有名な歴史書となるため、常識が通じなくなりつつある世の中に不安を抱く人や、常識の根本をあらためて学びたい方におすすめの一冊となります。

まとめ

「コモンセンス」は英語の「common sense」のことで、意味は「常識」「良識」などです。世間一般的にわかりきったこと、ありふれたことを指し、社会人が持つべき必須の概念や考え方でもあります。

「コモンセンス」は言ってみれば「共通認識」であり、誰もが持つべき共通の知識や判断基準です。育った環境や個人の価値観で「常識」の幅は多少異なることもあるかもしれませんが、軸となる部分は共通していることが多いと言えます。囲から信頼される人物になるためにも「コモンセンス」の質を維持しておきましょう。

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某私立大経営学部卒、大手旅行会社、商社を経て、豪州へ移住。米国PCメーカーのカスタマー部に勤務後、カンガルーやエミューのいるNSW州の片田舎で生活を開始。田舎暮らしをきっかけにフリーランス(ライター・翻訳)に転身し現在に至る。趣味はゴルフ、料理、ローカルとのゴシップ、キャンプ。