「アジャスト」の意味とは?ビジネスなどシーン別の使い方も解説!

「アジャスト」とはビジネスシーンでたまに聞くことがあっても、あまり使い慣れない言葉です。「調整」や「調節」を意味して、「アジャスト」を使った複合語もあります。そこで今回は「アジャスト」の意味と使い方を解説します。また原語である英語の「アジャスト」を説明して、各分野における「アジャスト」の使用例を紹介します。

「アジャスト」の意味と使い方とは?

「アジャスト」の意味は「調整、調節」

「アジャスト」の意味は「調整」や「調節」です。または、争いごとなどを「調整すること」という意味もあります。

「アジャスト」は動詞として使われるのが一般的

「アジャスト」は「アジャストする」のように動詞として使われることが一般的です。

「このネジはアジャストする」
「母親は子供の泣き声にアジャストするので、すぐに見つけ出せる」

「アジャストメント」は名詞形

「アジャスト」の名詞形は「アジャストメント」で語尾を変えます。これは英語そのままで、「アジャストメントを行う」のように使います。

英語で「アジャスト」を理解しよう

「アジャスト」は英語で「adjust」

「アジャスト」の意味を理解するには、言語となった英語の「adjust」を理解するとより分かりやすいでしょう。

「adjust」の接頭語の「ad」は「前へ」という意味で「 just」は「適切な」という意味の形容詞であり副詞です。この組み合わせから「adjust」の意味は、「何かあるところにちょうど合わせる」、または「合うように調節する」という意味にあります。

「ラジオのチューニング」や「異なる意見を調整する」「ある境遇に適応する」または「順応する」ときなどいろんなシーンで「adjust」は使われていて、何かを調整していい具合に合わせるときに用いられる言葉です。

「アジャスト」を使った英文例

英語の「adjust」を使った例文をいくつか紹介しましょう。例文を通して「adjust」の意味がより深く理解できます。

  • He adjusts the radio.
    「ラジオを調整する」
  • We discussed and adjusted the different opinions.
    「私たちは異なる意見を議論し調整した」
  • I adjust the new enviroment.
    「新しい環境に適応する」

「アジャストメント」を使った英文例

英語の「アジャスト」の名詞形「adjustment(アジャストメント)」を使うのなら、「…の調整をする」という言い方の「make an adjustment …」というフレーズで覚えておきましょう。

  • There are no reasons to make an adjustment.
    調整をする理由はない。
  • The company may make an adjustment of the institutional and procedural foundations.
    会社は制度上そして手続き上での基盤を調整することになるだろう。
  • It must make an adjustment to the carrying amounts of budgets necessary.
    予算の必要額を調整する必要がある。

ビジネス用語としての「アジャスト」の使い方とは?

 

意見やチームの調整をするときに使われる

ビジネスシーンで「アジャスト」は、意見の調整やチームの調整などをするときに使われます。その使い方は次の通りです。

  • 「異なる意見をアジャストする」
  • 「メーカーと日程をアジャストする」
  • 「チームをアジャストする」

しかしカタカナ語を乱用すると落ち着かない感じにもなるので、使いすぎには注意しましょう。

「アジャスト」のいろいろシーンでの使われ方とは?

ビジネスでも使われることのある「アジャスト」は、この適応するという意味から別の分野でも使われています。ここで「アジャスト」を使ったいろんな分野での専門用語をご紹介します。

車での「アジャスト」

「アジャストスクリュー」と呼ばれる車に使われる調整ネジがあります。アイドリング時にキャブレターの中を空気が抜けていくアイドルポートの通り口の大きさを変えて、アイドリングの回転数を調整できます。このアイドルポートの通り口の調整を「アジャストスクリュー」がします。

また「セルフアジャストブレーキ」と言えば、ドラムブレーキの摩擦面とシューの摩擦の調整をします。またディスクブレ-キのローターとパッドの摩擦の調整も行うことで、安定した制動力、つまり車を減速させたりブレーキをかけることができます。

野球での「アジャスト」

野球では「順応」や「適応」の意味で「アジャスト」が使われます。たとえば、「バッドがボールにアジャストしてヒットになった」や「外人選手がアジャストした」のように使えます。

ヨガでの「アジャストメント」

ヨガで「アジャストメント」というとティーチングスキルのひとつで、ヨガのポーズを取っている生徒のエネルギーの方向性を変えて、より安全で、身体にかかる負荷を軽減する目的で行われます。生徒のやり方を正すというよりは、生徒の体へ向ける意識を改善して、ヨガの効果を上げるために手助けをすることです。

カイロプラクテッィクでの「アジャスト」

カイロプラクテッィクでも「アジャスト」は使われていて、関節や椎間板を矯正することを「アジャスト」といいます。

まとめ

「アジャスト」はビジネスシーンで度々聞かれる言葉ですが、使いすぎるとイラっとさせる印象を与える語でもあります。「日程を調整する」や「意見を調整する」など、聞きなじんだ日本語表現もありますから、そちらのほうが好まれる場合もあります。ですから「アジャスト」は状況に応じて上手に使いましょう。

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「難解なワードでもわかりやすく」をモットーに、常識ワードからビジネス用語、時には文化・アート系など、幅広く記事を書かせていただいています。ドイツ在住で2児の母。好きな食べ物はビターチョコレートとナッツ類。