「キャリアビジョン」の意味とは?面接での答え方や書き方例も解説

「キャリアビジョン」とは、転職時の面接などで聞かれることが多くなった言葉です。仕事の目標や将来の計画についての内容が盛り込まれているため、企業との相性や長く働いてくれるかどうかなどを確認するために質問されます。

今回はこの「キャリアビジョン」の意味だけではなく、面接時での答え方や専用シートへの書き方も解説していきます。類語もあわせて紹介します。

「キャリアビジョン」の意味とは?

「キャリアビジョン」とは「なりたい自分自身の姿」

「キャリアビジョン」とは英語「career vision」が持つ意味の通りで、「人生や仕事においてなりたい自分自身の姿」を指します。企業面接では、生涯で成し遂げたいことや仕事の目標などをあげる人がとても多いです。

「career vision」の意味

  • career・・・生涯、経歴、生涯の仕事、(特別な訓練を必要とする)職業
  • vision・・・未来像、夢、洞察力、先見の明

「キャリアビジョン」は将来の予想ではなく、“こうなりたい”という理想です。そのため、今現在の状況を考慮した内容である必要はありません。一般的には、すぐにはかなわない大きめの計画や少し遠い目標を指します。

「キャリアビジョン」の具体的な例

  • 起業し、海外進出する
  • 海外の一流企業で仕事をする
  • 世界に通用するクリエーターチームをつくる
  • 有名なドキュメンタリー作家になる
  • 家族全員で世界一周旅行をする

「キャリアビジョン」と「キャリアプラン」との違い

「キャリアビジョン」と似た言葉に「キャリアプラン」があります。「キャリアプラン」とは、将来の目標や理想を実現するための計画を意味します。つまり「キャリアビジョン」を実現するための計画です。

「キャリアビジョン」と「キャリアデザイン」との違い

「キャリアビジョン」と似た言葉には「キャリアデザイン」もあります。「キャリアデザイン」とは、自分のスキルや今までの経歴、また性格や労働・生活環境なども考慮した上で、「キャリアプラン」をより明確に設計していくことを言います。

「キャリアビジョン」と「キャリアパス」との違い

「キャリアパス」は最終的なゴールまでの道筋や、企業内での出世や昇進といったステップアップへの道筋を意味します。「キャリアパス」は企業内での目標達成に必要な具体的計画といったイメージです。専門資格の取得などがそれにあたります。「キャリアパス」は「キャリアビジョン」を実現するための計画であり、「キャリアデザイン」よりも具体化された内容を指します。

面接時での「キャリアビション」の答え方

答え方①その企業に関わる内容を伝える

就職や転職時の面接で「キャリアビション」を聞かれた場合、その企業と関係のない内容を伝えても意味がありません。面接官が知りたいことは、企業との相性やどれだけの働きをしてくれそうかです。

そのため、面接時に伝える「キャリアビジョン」はその企業でしかできないことや関係性のある内容である必要があります。長い人生さまざまな将来像がでてくると思いますが、企業面接の時はその企業に関わる内容に焦点を当てましょう。

答え方②意欲や熱意を伝える

「キャリアビション」がしっかりとしていても、その将来像を現実にしようという気持ちが伝わらなければただの理想論で終わってしまいます。「口ばかりで行動力に欠ける」と思われないためにも、キャリアプランを取り入れたりなどして自分の意欲や熱意も伝えましょう。

答え方③長く働く意思を伝える

「キャリアビジョン」は、3年後の自分など先のことを聞かれます。その中で、“1年後には独立します”などという答えは長く働く意思がないと取られ、面接官にあまり良い印象を与えません。

もし近い将来に会社を退社する計画があったとしたら、そこは具体的な数字は言わず、“将来的に”などという言葉に置き換える方が望ましいです。女性の場合はキャリアビションの中で、結婚や出産を期に退職しないという点も触れておくべきでしょう。

「キャリアビジョン」は社内で質問されない

「キャリアビジョン」は、基本的に就職や転職など新規採用の面談で質問されるものです。そのため社内面談などには「キャリアビジョン」ではなく、目標達成のための具体的計画が盛り込まれている「キャリアプラン」を質問されます。

ESへの「キャリアビション」の書き方と例

「結論」「理由」「補足」「結論」の流れで書く

「キャリアビジョン」をES(エントリシート)などに書く際は、「結論」「理由」「補足」「結論」の順に説明していくのが望ましいです。この順番で書くことで伝えたい内容をおさえつつ、スッキリとまとめることができます。冗長な文章は回りくどく、良い印象も与えません。

ESへの「キャリアビション」の書き方例

エントリーシートの書き方の一例を紹介します。基本的に、面接時で直接答えるときも同じような流れなので参考にしてください。

エントリーシートの書き方例

結論を書く
→例「5年後には新しいメディアを立ち上げ、その編集者となるのが目標です」

理由を書く
→例「学生の頃、インターン先の企業であるウェブメディアの仕事に参加させていただきました。そこで編集作業に触れ、1つのメディアを作っていく楽しさと仕事のやりがいを感じたのが理由です」

補足する
→例「現在は、編集者に必要と感じたライティング技術を学ぶため講座に通っています」

再度結論を書く
→例「必要な技術を身につけ、編集者として新しいメディアを一から作り上げたいです」

「キャリアビジョン」がない場合

「キャリアビション」が明確にない場合は、自分の好きなことや長所に焦点を当てて考えてみるといいでしょう。例えば、「人と人をつなげることが好き」や「外国語が得意」などです。

そこから、「新しいコミュニケーションツールを開発したい」や「海外で仕事がしたい」など発展させていくことで「キャリアビション」が見えてきます。自己分析は、“なりたい自分自身の姿”を見つけるきっかけとなります。

「キャリアビジョン」の類語

「人生計画」は“夢や理想を実現するための計画”を表す

「人生計画(じんせいけいかく)」とは、将来の夢や理想を実現するために何をすればいいか具体的に考えることを表します。「キャリアビジョン」とほぼ同じ意味ですが、「人生計画」の場合は“こうなりたい人生”といったニュアンスが強いです。「将来設計」と言う場合もあります。

「未来像」は“将来あるべき姿を描いたもの”を表す

「未来像(みらいぞう)」とは、将来こうなってほしいと思い描いた姿やあり方を表します。“実現しよう”といった意思は含まれていませんが、「キャリアビジョン」のように将来の理想に触れている部分では似ています。

まとめ

「キャリアビジョン」とは、人生や仕事においてなりたい自分自身の姿を意味する言葉です。近年では、企業との相性や相手の意欲などをみるために就職や転職時の面接でよく聞かれるようになりました。

「キャリアビジョン」には、似たような表現の「キャリアプラン」や「キャリアデザイン」などの言葉もあります。どれも互いに関係性のある言葉なのであわせて覚えておきましょう。