「お変わりありませんか」の意味と使い方!類語や例文も紹介

「お変わりありませんか」という挨拶をビジネスシーンに関わらず、日常生活でも耳にしたことがあるでしょう。久しぶりに会った相手に、なんと声をかけたら良いか悩む時など「お変わりありませんか」はその後の会話へつなげてくれる便利な言葉でもあります。意味や使い方を知って、スマートな会話をマスターしましょう。

「お変わりありませんか」の意味と使い方

「お変わりありませんか」の意味

「お変わりありませんか」は、相手に変化がないかと安否を問うあいさつです。「以前と比較して何か変化がないですか」という意味で、どちらかと言うと悪い方の変化を問う場合が多いです。「変わり」には、「前と様子や状態が変わること」や「変化すること」という意味があります。

「お変わりありませんか」の使い方

「お変わりありませんか」は大人の挨拶として、非常に便利な言葉です。久しぶりに会った相手や久しぶりに電話やメールなどでやりとりする相手に「お変わりありませんか」と問うことで、健康面に関わらず相手の仕事面や趣味、住居、家族などあらゆるテーマでの変化を問う挨拶となります。

仕事面で昇進などがあれば「実はこの度、部長に昇進いたしました」となり、引越があれば「新たに○○市に新居を構えました」などのように、相手しだいでテーマが変わってきます。この「お変わりありませんか」は会話のテーマ選択を相手に握らせ、相手優位の会話に持っていくことができる挨拶です。

「お変わりありませんか」の類語と例文

「お変わりありませんか」の別表現を使った例文

  • お久しぶりです。元気ですか
  • お身体お変わりありませんか
  • ご無沙汰しています

これらは「お変わりありませんか」と同様に、久しぶりに会った相手や電話もしくはメールでやりとりする相手に使う挨拶です。「お変わりありませんか」という挨拶よりも、少し直接的な表現ではありますが、相手との関係によってはこのような聞き方でも問題ありません。しかし直接健康面を問う場合は、体調を崩していたがあまり言及したくない、など、相手にとってあまり好ましくない場合がありますので気を付けましょう。

「お変わりありませんか」のより丁寧な例文

  • お変わりございませんか
  • いかがお過ごしでしょうか
  • ご無沙汰致しております
  • お変わりなくお過ごしでいらっしゃいますか

「お変わりありませんか」は、比較的近しい間柄で使われる言葉です。目上の人に使う場合など、より丁寧な表現を使いたいのであれば次の挨拶を使用すると良いでしょう。これらは「お変わりありませんか」より丁寧な表現で、スマートな印象を与えます。

シーン別「お変わりありませんか」の使い方

ビジネスシーンにおける「お変わりありませんか」の使い方

フォーマルやビジネスシーンでは、「お変わりありませんか」よりもう少しかしこまった表現を使うのがベストです。ビジネスシーンでも特に親しくしている間柄であれば、安否を問う「お変わりありませんか」でも問題はありません。そうでない相手であれば、表現を変えたほうが良いでしょう。

  • 皆様方には、ご清祥のこととお喜び申し上げます
  • ご清栄のことと存じます
  • ご健勝のこととお慶び申し上げます

「ご清祥」は相手の無事や健康を祝う言葉。「ご清栄」は相手の繁栄や健康を祝う言葉。「ご健勝」は相手の健康を祝う言葉になります。相手の安否を問うことよりも、相手が健康であることを祝う表現であり、ワンランク上のかしこまった印象になります。

年賀状における「お変わりありませんか」の使い方

年賀状は日頃お世話になっている人に対して、新年を祝う言葉で挨拶を行うものです。昨年の感謝と新しい年の変わらぬお付き合いをお願いします。久しく顔を合わせていない相手に対して「お変わりありませんか」を使うのは、ここまでで説明してきた通り近しい相手に使うのであれば問題ありません。目上の人や、ビジネス上で繋がりがある人には少し変化させて使うのが良いでしょう。印刷された年賀状を使っている人は、手書きで一文「お変わりありませんか」と添えているだけで相手への気遣いを感じさせる年賀状になります。

メールや手紙における「お変わりありませんか」の使い方

メールや手紙での「お変わりありませんか」の使い方も、年賀状と同様に相手によって変化させると良いでしょう。プライベートのメールや手紙であれば、「お元気ですか」や「お久しぶりです」の方がフランクで親しみを感じて良いかもしれません。

「お変わりありませんか」に対する返事・返信

親しい間柄における「お変わりありませんか」への返事

親しい間柄であれば、「おかげさまで元気にやっています。」でも良いですし、「最近、趣味で○○を始めました。」などと近況を伝えても良いでしょう。答えた後に、相手に「○○さんはいかがですか?」と聞き返すと大人のスマートな対応に感じられます。手紙やメールにおいても同様に、「○○さんもお変わりありませんか」と、最後に一文を添えると良いでしょう。

ビジネスシーンにおける「お変わりありませんか」への返事

ビジネスシーンなどで、久しぶりにあった相手から「お変わりありませんか」と尋ねられた場合はどのように返事をすれば良いのでしょうか。親しい相手のように、近況を事細かに伝えてしまうと相手は対応に困ってしまうでしょう。

「ご無沙汰いたしております」「おかげさまで元気でやっております」などと形式的な返事をするのがマナーです。ビジネスシーンなどにおける「お変わりありませんか」は、基本的にはビジネスシーンの挨拶の1つだと思っておくと良いでしょう。

まとめ

「お変わりありませんか」の意味や使い方について説明してきました。しっかり理解して使いこなせるようになれば、ビジネスだけでなく様々なシーンで役に立つ挨拶です。「お変わりありませんか」を使った気持ちの良いやりとりで、円滑な人間関係を築いていきましょう。