「スポイル」の5つの意味とは?使い方や類語もわかりやすく解説

ものごとをダメにするという意味で使われるカタカナ語「スポイル」。最近はビジネスでも使われるようになりましたが、「スポイル」の正しい意味や正しい使い方を理解していますか?

ここでは「スポイル」の意味を中心に、使い方や例文、類語と反対語などについて解説していきましょう。

「スポイル」の5つの意味とは?

意味1:「ものごとを台無しにする・ダメにする」

「スポイル」には「ものごとを台無しにする・ダメにする」という意味があります。一般的なものごとはもちろん、計画や思想、食欲など、もともと存在するものを、あることが原因となりダメにしてしまうことを指します。

たとえば、夕食の前にスナック菓子やアイスクリームを食べてしまえば、ある程度、食べ物への欲求が満たされてしまうため、夕食への食欲がスポイルされてしまいます。

意味2:「食べ物を腐らせる・味を損なう」

「スポイル」の2つ目の意味は「食べ物を腐らせる」です。たとえば、生鮮食品を長々と冷蔵庫に放置しておけばスポイルしてしまいます。

また、「腐らせる」とまではいかなくとも、出来立てのスープなら、時間が経てば冷めてしまい味を損ねてしまいます。同じように揚げ物なら衣がしなしなになってしまい、サクサク感が失われてしまうでしょう。このような場合も、食べ物の本来の味を損ねてしまう、味が悪くなってしまうという意味で「スポイル」が使われます。

意味3:「価値を失う・機会を逃す」

「スポイル」の3つ目の意味は「価値を失う」です。たとえば、価値のある骨董品やアンティーク品を価値を把握せずホコリの被った状態で置いておけば、その価値は下がってしまいます。つまり「スポイルされてしまう」ということになります。

また、高値で売れるはずの商品やサービスに対して相手からのオファーを無視すれば、最高の機会を逃してしまいます。このような場合も「機会を台無しにする」という意味で「スポイル」を使います。

意味4:「子供や他人を甘やかす」

「スポイル」の4つ目の意味は「子供を甘やかす」で、英語圏では日常的に使われる言葉です。

たとえば、誕生日やクリスマスなどに高価過ぎるプレゼントを送ったり、しつけや学業の面で甘くみたりなど、「子供を甘やかすこと」を「スポイル」と言います。また、子供だけではなく、恋人や友人、仕事の後輩など、一般的に待遇や愛情などで「甘やかす」時にも「スポイル」が使われます。

意味5:「ネタばらしをする」

「スポイル」の5つ目の意味は「ネタばらしをする」です。楽しみにしているドラマや映画の結末を話してしまったりすることを「スポイル」と言います。

「スポイル」の使い方と例文

「スポイルする・スポイルされる」はよく使われる表現

「スポイル」の使い方でよく見聞きするのが「スポイルする・スポイルされる」です。これは「カットする」「トラベルする」のように「動詞+する」という使い方をするパターンとなります。逆に「スポイルである」「スポイルだ」という使い方はあまりされません。

「スポイル」の状況による使い方に気を付ける

「スポイル」はビジネスをはじめ、学業や子育てにおけるしつけなど、あらゆるシーンで使われます。

また「スポイル」は実に多くのシーンで、異なる意味を持って使われるカタカナ語でもあります。言ってみれば、とても便利な言葉とも言えますが、正しい意味を把握していないと、相手に誤解を与えたりすることがあります。とくに繊細なやりとりや会話を必要とするビジネスシーンでは、困惑させたりしてしまうことを防ぐためにも、使い方には注意が必要です。

「スポイル」の過去形・受身形で「スポイルド」を使うことも

「スポイル」の過去形や受身形は「スポイルド=spoiled」です。つまり、「ダメになった・台無しになった」「ダメにされてしまう・台無しにされてしまう」などのように、「スポイル」の受身や過去を表す表現として、あえて「スポイルド」が使うことがあります。

たとえば、わかりやすい例を挙げれば「スポイルド・プラン=台無しになった計画」「スポイルド・エッグ=腐った卵」などのように使われます。

「スポイル」を使った例文

  • 半年もかけて練り上げたプロジェクトが、部長の反対で完全にスポイルされた。
  • 真夏に牛乳を車内に置きっぱなしにすれば、スポイルするに決まっている。
  • 絵画の価値がスポイルされないよう、今売りに出すのがベストかもしれない。
  • スポイルされた子供なのか、おもちゃ売り場で延々と駄々をこねているようだ。
  • 映画の結末は言うなんて、私の想像力をスポイルしないでよ。

「スポイル」の類語と反対語は?

「スポイル」の類語は「腐敗させる」「ちやほやする」

「スポイル」の類語には「腐敗させる」「ちやほやする」などが挙げられます。もともと「スポイル」には大きく分けて5つの意味があるため、それぞれの意味における類語を文脈に合わせて探すことが大切です。

「スポイル」の基本的な意味である「台無しにする・ダメにする」をそのまま類語として使うこともできるでしょう。加えて、台無しにする、損なうという意味の英語「ルーイン(ruin)」も、ビジネスシーンで使えるカタカナ語です。

また「甘やかす」という意味では「ちやほやする」「持てはやされる」などの言葉に置き換えることもできるでしょう。

「スポイル」の反対語は「改善する」「厳しくする」

「スポイル」の正式な反対語は見つかりませんでした。しかし、「台無しにする」の逆の意味「改善する」や「改良する」、またダメになったものを良い状態にするという意味では「リファイン=refine」があります。

また「甘やかす」の逆の意味では「厳しくする」「しつける」、また「ディシプリン=discipline(訓練してしつけるという意味のカタカナ語)」などが言い換えの言葉として挙げられます。

まとめ

「スポイル」には「台無しにする」「ダメにする」「役に立たなくする」の他に「モノを腐らせる」「価値を失う」「甘やかす」「ネタをばらす」など、合わせて5つの意味があります。

状況によって意味が異なるため、使い方には注意が必要です。しかし、一度意味を把握してしまえば、あらゆるシーンで使うことができる便利なカタカナ語とも言えるでしょう。

タイトでシビアなビジネスでも「スポイル」はよく使われます。ビジネスシーンでは計画や戦略が「スポイル」されないよう、綿密にプランを立てることも大切ですが、あまりにも慎重に温めすぎて、返ってプランが「スポイル」されないように気を付けたいものです。