時代とともに訪れる人気やブームを表す言葉の一つに「センセーション」があります。世間が大騒ぎし、皆が心踊るようなイメージを持つのが「センセーション」ですが、正しい意味についてはわかりにくいという人もいるでしょう。
ここでは「センセーション」について英語表記と意味、使い方の注意点と正しい使い方の例文、類語と対義語について解説させていただきます。
「センセーション」の意味とは?
「センセーション」の意味は”世間が興奮し多大な関心を引き起こすこと”
「センセーション」の意味は、“巷や世間で興奮するようなことが起こり、大きな関心を呼ぶこと”です。おおむね良い意味で「大騒ぎ」「大興奮」「大評判」「大人気」などのような意味を持ち、世間一般的に会話や関心の中心を得るようなことがらや、その状態を指す言葉となります。
「センセーション」は広範囲で涙や感動を呼んだり、感覚や感情などを動かすようなことがらが起こった時に使われる表現です。時代を動かすようなできごと、商品、話題、ニュースなどに対し、人々が大きく共感したり、感動するような状態や様子を意味します。
「センセーション」はもともと”感覚・気持ち”という意味
カタカナ語の「センセーション」は、「世間が大騒ぎをする」「関心を集めることがら」などのような意味で使われることがほとんどです。しかし、もともと英語の「sensation」には身体の器官から得る「感覚」や「知覚」、「気持ち」や「感じ」という意味があります。
カタカナ語での「センセーション」はこれらの意味が軸となり、興奮を巻き起こす、そして結果的に人気を集めるという意味合いで使われるようになった背景があります。
「センセーション」の語源は英語の”sensation”
「センセーション」とは、英語の「sensation」をローマ字読みにし、カタカナ語として使われるようになった言葉の一つです。
「sensation」は名詞ですが、形容詞「sensational(センセーショナル)」も一般的に使われるカタカナ語として知られています。
「センセーション」の使い方の注意点と例文とは?
「センセーション」は良い意味で使われることがほとんど
「センセーション」は世間を騒がせ、一大的にブームを巻き起こしたり、大人気を博すようなことを意味します。そのため、「センセーション」を使う時は、人々の気持ちが高揚し、会話や話題の中心となるようなことを指す時に使いましょう。
時として悲しい話題や波乱を巻き起こすようなネガティブンが内容も、人々の関心を寄せる場合があるでしょう。しかし、「センセーション」は評判が非常に良い時や、世間の関心がポジティブな場合に用いられるカタカナ語となります。
「センセーション」を使う時は、たとえ人々の関心を大きく寄せることがらであっても、不幸や悲しい過去に対して使わないように配慮することが大切です。
「センセーション」は個人的な出来事でも使われる
たとえば、初めての海外旅行で見た異国の景色は、個人にとっては「センセーション」を巻き起こす体験でもあるでしょう。
「センセーション」は広い範囲で人気を集めたり、多くの人が興奮することを引き起こす状態を表す時に使われることが多いですが、場合によっては個人的な出来事に対しても使うこともあります。
「センセーション」を使った例文
「センセーション」を使った例文をいくつかご紹介しましょう。
- 日本のロボット開発は、世界にとって常にセンセーションを与える話題である。
- センセーションを生んだニュースと言えば、東京がオリンピック開催地に選ばれたことだろう。
- アメリカ大統領の広島訪問は、当時センセーションを引き起こす話題となった。
- 時代がセンセーションを巻き起こすと、人々はその話題で持ちきりになる。
- 今日は個人的にセンセーションを引き起こした感動的な日であった。
「センセーション」の類語と対義語とは?
「センセーション」の類語は”旋風”や”波乱”など
「センセーション」の類語には「旋風」「波乱」「風靡」などがあります。
「旋風(せんぷう、つむじかぜ)」は地面が熱を持ち上昇気流が起こることで生じる渦巻き状の強い風のことで「旋風が起こる」「旋風を巻き起こす」のように使われます。そのため「センセーション」の意味に最も近いニュアンスで言い換えることができる類語となります。
「波乱(はらん)」はものごとや状態に波風があり、激しく動く様を指しますが、良い意味でも悪い意味でも使われるため、言い換えの際には気をつけましょう。「風靡(ふうび)」は「一世風靡」という四字熟語でも使われるように、「草木が風によってなびくよう、多くの人が同じ動きに従うこと、なびくこと」を意味します。
「センセーション」の対義語は”悪評”
「センセーション」の正式な対義語はありませんが、「センセーション」の意味である「大評判」「大好評」などの反対となる言葉に「悪評」があります。世間の関心を集め、評判が極めて高いことがらが「センセーション」であるなら、悪い評判を表す「悪評」は対義語として適当であると言えるでしょう。
まとめ
「センセーション」は英語の「sensation」のことで、意味は「世間が興奮し、広い範囲で話題の中心となる評判の高いことがら」。一般的に良い意味で使われ、多くの人々が心を奪われるようなものごとやニュースなどを表す時に使われますが、「入社して初めて契約をとったこと」「彼女との思わぬ再会」など、個人的な出来事でも使うこともあります。
「センセーション」の形容詞系「センセーショナル」とは異なり、文脈では「センセーションを巻き起こす」「センセーションを生む」などのように使われるため、注意して使いましょう。