「目的」と「目標」の違いとは?マネジメントでの使い分け方も解説

「目的」と「目標」は両方とも「目指すもの」を意味していますが、「目的」は成し遂げようとする内容のこと、「目標」はそのための手段という違いがあります。今回は「目的」と「目標」の違いとマネジメントでの使い分け方を解説し、類語の「ゴール」や「手段」との違いに加えて「目的」と「目標」の英語表現も紹介します。

「目的」と「目標」の違いと具体例

違いは「目的」は目指すものの内容を、「目標」はその手段を指す

「目的」と「目標」では行動のねらいとなる「目指すもの」という意味では同じですが、「目的」は「目標」に比べると、その目指すものの内容に重点が置かれます。そのため「目標」に比べると長期的になり抽象的になることがあります。

一方「目標」は、目指すものの地点や数量などに重点が置かれるため、「目的」よりも具体的になります。

 「目的」と「目標」の違いがわかる例

スポーツ選手がある大会で優勝を目指しているとします。この場合、スポーツ選手にとっての「目的」とは大会での優勝です。

そしてこのスポーツ選手にとっての「目標」は、大会で優勝するために掲げられる具体的な手段となるので、例えば「ウェイトトレーニングの項目を増やす」や「100m走で11秒を切る」といった具体的な内容になります。

マネジメントでの「目的」と「目標」の使い分け

 「目的」は成し遂げたい内容で「目標」はそのための手段

ビジネスにおける「目的」とは「事業により成し遂げようとする内容」のことで、「目標」とは「目的を成し遂げるための手段」です。

「目的」は実現させたい最終的な状態とも言い換えることができ、企業にとっては企業理念に関わる内容になります。例えば「自社を世界一のブランドに育てる」や「社会をより良い場所に変える」など会社の存在意義として目的は用いられます。例えば、経営学者ピーター・ドラッカーは企業の目的は「独自の商品やサービスを提供」し、「働く人を活かすこと」としています。

一方、ビジネスにおける「目標」とは、ビジネス上の目的を成し遂げるための手段という意味で使われます。

「目的」と「目標」の使い分けの例

目的:自社ブランドを世界一にする

目標:

  • 自社製品の認知度を2年以内に70%まで上げる。
  • 売り上げを前年度より○○%上げる。
  • マーケティングを強化してアジアに支社を置く。

マネジメントでは目標が目的化していないことが大切

マネジメントで大切なことは、目標ばかりに注目してしまい目標が目的のようになってしまわないことです。例えば、売り上げで○%伸ばすという目標ばかりにとらわれてしまったために、本来の企業の目的である顧客により良いサービスを提供する等が忘れられてしまっては正しい企業運営ができなくなるでしょう。

目的と目標を正しく使い分けることが、マネジメントには大切です。

インターンシップでも「目的」と「目標」を使い分ける

インターンシップでも経営マネジメントと同じように「目的」と「目標」は使い分けられます。

インターンシップでの「目的」とは、社会人としてのスキルの把握や実際に働いている人たちとの交流や与えられた仕事を通して自己分析をするといったことが挙げられます。一方「目標」は目的を成し遂げるための手段になりますから、「スキルの把握」という目的ならば、目標は「実際に働いている人たちと自分自身を比較して自分の弱点を見つけること」が考えられますし、さらに進んで「弱点を克服して乗り越える」という目標まで立てて実践できればインターンで大きな成果を得られるでしょう。

類語「ゴール」や「手段」との違いとは

「ゴール」は「最終的な目標点」という意味

目的や目標の同義語として「ゴール」という言葉がありますが、「ゴール」は「最終的な目標点」という意味です。

本来はスポーツにおいて、着順を決めるための最終的な地点、決勝地点のことを「ゴール」という意味で使われているのですが、比喩的に「最終的な目標地点」という意味でも使われています。

「目的」や「目標」との違いは「ゴール」は最終地点だけを指すこと

「目的」が「実現を目指すための内容や事柄」、「目標」が「目的達成のための目当て」という意味であるのに対して、「ゴール」は目指すものの最終的な目標点という意味になるので、「目的」のようにその内容が重視されるのでもなければ、「目標」のように目的達成のための具体的な行動が重視されるのでもありません。

「ゴール」とは目的として定められたところであり、そこに達するために目標があります。

「手段」は目的や目標を成し遂げるための方法のこと

「手段」とは目的や目標を成し遂げるための方法のことです。「目的」や「目標」は実現されるべき内容や事柄が目指すものとして掲げられるのですが、「手段」は目的や目標を成し遂げるために行われる手だてや方法のことを指します。

「目的」と「目標」の英語表現

「目的」には「purpose

英語には目的や目標を意味する単語がいくつかありますが、日本語の「目的」の意味に合う英語単語は「purpose」です。「purpose」は、実現しようとする目指すものに対する行動や理由が重視されるからです。また実現しようとする強い意志も「purpose」には含まれています。

例文
  • The main purpose of our company is to make a profit.
    「わが社のメインとなる目的は利益を上げることである」

 「目標」には「aim」や「target

「目標」を意味する英単語には「aim」や「target」が使われます。「aim」には「成し遂げるためのなにか」つまり「目標」という意味の言葉です。「aim」の特徴としては、目標にたどり着くまでに努力をするというニュアンスがあることです。一方、「target」は「的」という意味もあるように、具体的で数値化された目標という意味に合う言葉です。

例文
  • “My aim is to get a certificate of business English.”
    「私の目標はビジネス英語の資格を取ることだ」
  • “Set yourself targets that you can wish to achieve.”
    「成し遂げたい目標を設定する」

使い分けに困ったら「goal

英単語の「goal」は、日本語の「ゴール」と同じようにスポーツのゴールから派生することで抽象的でかつ「目的」や「目標」の両方の意味を含んだ言葉ですので、「目的」か「目標」のどちらの意味で使いたいのか迷ったら「goal」を使うといいでしょう。

例文
  • “He achieved his goal to be manager in the sales department.”
    「彼は営業部長になるというゴールを成し遂げた」

まとめ

「目的」と「目標」の両方とも実弁するべき目指すものという意味があるものの、その違いは「目的」が目指すものの内容に重点が置かれていて抽象的になることがあるのに対して、「目標」は目的に達するための具体的な方法や方策を指すことです。