「タッチアップ」とは、野球における「進塁方法の1つ」を意味します。実は「タッチアップ」は野球だけでなく、塗装やメイクでも使われます。野球や塗装、メイクで使われる「タッチアップ」の意味や英語表現を解説していきましょう。
野球用語「タッチアップ」の意味とは?
野球での「タッチアップ」の意味は”進塁方法の1つ”
「タッチアップ」の意味は、“進塁方法の1つ”です。野球用語で使われます。「フライを打ったバッターがアウトになっても、塁に出ているランナーが条件を満たしていれば進塁できること」を意味します。
通常、打者が放ったフライをキャッチすれば打者はアウトになり、進塁や得点には繋がりません。しかし、フライがあがってキャッチしている間に、すでに塁にでている選手が1度元いた塁に戻り、ふたたび次の塁に向けて走りだせば「タッチアップ」の成功です。
タッチアップが成功すれば進塁、加点につながるため、野球に欠かせないルールの1つに当てはまります。
野球とソフトボールでは「タッチアップ」のやり方が違う
ソフトボールは野球から派生してできたスポーツなだけに、基本的なルールは似ています。しかし、「タッチアップ」のやり方に関しては野球とソフトボールに違いがあります。野球ではタッチアップをするとき、すでに塁から離れている状況では1度塁に戻らなければなりません。
しかし、ソフトボールはそもそものルールとして、リード(打者がボールを打つ前に走者が塁から離れていること)が禁止されています。リードが禁止されているため、タッチアップをするときは、塁へ戻るという行為が必要ないのです。
塗装での「タッチアップ」の意味とコツとは?
塗装での「タッチアップ」の意味は”傷の修正塗装”
塗装における「タッチアップ」の意味は、“傷の修正塗装”のことです。塗装後になんらかの理由で傷ができ、塗装がはがれた箇所を修正する状況で「タッチアップする」のように使われます。
傷ができた一部分をタッチアップにて修正することで、壁や車のドア全体を修正することなく、見た目の補正を行うことができるのです。
建築現場での「タッチアップ」は”鉄骨による傷の修正塗装”を表す
建築現場でも「タッチアップ」は使われます。建築現場での「タッチアップ」は「鉄骨による壁の傷の修正塗装」を意味します。通常、建築物をたてるときは、建物周辺を作業員が動き回れるように鉄骨の足場が作られます。
足場は建築物の壁すれすれに設置されるため、塗装済みの壁に接触して壁の塗装がはがれることがあるのです。壁の塗装がはがれたままでは見栄えが悪くなるのはもちろん、日光や雨風に対する防御力も下がるため、「タッチアップ」にて一部分だけ修正塗装が行われます。
「タッチアップペン」とは”傷の修正塗装ができるペン”のこと
「タッチアップペン(タッチアップペイント)」とは「傷の修正塗装をおこなうためのペン」を意味します。主に車のドアにできた傷を修正塗装するための道具で、タッチアップペンを使うことにより修正にかかる費用を抑えることができます。
「タッチアップ」のコツは”くり返し塗ること”
「タッチアップ」のコツは「くり返し塗ること」です。傷の具合にもよりますが、1度塗料をぬった程度では、傷は完璧にはなくなりません。できるだけ傷口を埋めるように塗り、乾かす行為をくり返しましょう。
また、タッチアップペンを選ぶときに、できるだけ車体の色と同じカラーを選ぶことで、さらに傷が目立ちにくくなります。
メイクでの「タッチアップ」の意味とは?
メイクでの「タッチアップ」の意味は”美容部員に施される化粧”
メイクにおける「タッチアップ」とは、”美容部員に化粧を施してもらうこと”を意味します。デパートや化粧品専門店の美容部員に、その場で化粧をしてもらう状況で使用しましょう。
美容のプロに「タッチアップ」してもらうことで、自分にあうカラーやメイクを知ることができます。
「タッチアップ」の英語表現とは?
「タッチアップ」は英語で”Touch up”
「タッチアップ」を英語で表すと“Touch up”となります。「Touch up」とは「修正する」「仕上げをする」を意味し、たとえば「I need to touch up my makeup」という例文。上記の例文だと、「化粧を直したいです」という意味になります。
野球のタッチアップは「Tag up」と表す
野球の走塁方法に「タッチアップ」がありますが、野球での「タッチアップ」を英語で表す場合は「Tag up」が使われます。野球における「タッチアップ」は和製英語であり、正しくは「タグアップ」です。英語で表す状況では「Touch up」を使うと意味が通じないため、注意しましょう。
まとめ
「タッチアップ」は野球だけでなく、メイクや塗装で使用される言葉です。英語では「Touch up」と表記されますが、野球で使われる「タッチアップ」は和製英語であり、正しくは「Tag up」です。使用されるシーンによって「タッチアップ」が何を指しているのか、わかるようにしましょう。