「同義」の意味とは?「同義語」や「同意」との違い・記号も解説

「同義」とは「同じ意味」を表す言葉ですが、「同意」や「同義語」、「類語」など似た言葉もありその違いがわかりにくいことがあります。

今回は「同義」の意味にはじまり「同意」や「同義語」との違い、「同義」を使った用語として「同義反復」や「同義置換」も解説し、最後に「同義」の英語表現も紹介します。



「同義」の意味とは?

「同義」とは「意味が同じであること」

「同義」とは「意味が同じ」ということです。同義の「義」には「道理」や「条理」または「教え」といった意味の他にも、「意味」や「意義」という意味があります。

「同義」を使った例文

  • 「本人確認書類と身元証明書は同義と言っていい」
  • 「この紋章と王の旗は同義である」
  • 「私にとって、ここにいることは生きていることと同義だと思っている」

「同義」を表す記号「=」や「≒」

「同義」を表すための数学記号は「=(イコール)」です。イコールで結ばれるもの同士が等しいことを表します。

全くの同義ではないですが、ほぼ等しいということを表現する記号には「≒」または「≈」があり、両方とも「ニアリーイコール」と読みます。

「同義語」の意味と例

「同義語」とは「語形は違うが似たような意味を持つ言葉」

「同義語」とは2つ以上の語形、つまり使われている漢字や表現が異なるが、同じ意味を表す語のことです。ただし同義語とされる言葉の幅は広く、感覚的には違っても知的には同じといった場合にも同義語と解釈されることがあります。

例えば「登山」と「山登り」は同義語ですが、「登山」と言うと山登りのための装備も整えて険しい山道を行くというイメージをするのに対して、「山登り」は「登山」よりももう少し緩やかな山道を行くことをイメージすることは少なくありません。こうした感覚的な違いがありながらもどちらも山に登るという意味のため、「同義語」と解釈されます。

「同義語」と「類語」の違いがあいまいなこともある

同義語と類語または類義語はどれも同じような意味合いで使われていることがありますが、同義語とは対象となる語句の意味が同じになる言葉のことを指し、類語・類義語は似たような意味を持つ語句を指します。ただし類語・類義語が同義語として使われることも多く、その違いがわかりにくくなっています。

例えば「食べる」と「食う」は意味としては同じで同義語として考えることもできますが、使われる状況が異なり、また文体としての差もあることから、まったくの同義としては考えられず、かといって意味が同じのため類語とは言えないといった判断に困るケースがあります。この場合、類語・類義語と同義語が同じような意味の言葉として扱われることがあります。

類語・類義語の例
  • 「家」と「住宅」
  • 「本」と「著作」「著書」「書籍」「単行本」「教科書」
  • 「飲む」と「飲み込む」「飲み下す」

同義語辞典より類語・類義語辞典が主流

同義語の検索には辞書が適していますが、同義語辞典よりも類語または類義語辞典として出版されている方が多く見られます。同義語のみを調べる同義語辞典は数が少ないのに対して、類語辞典なら同義語だけでなく類義語も調べられため重宝するからです。

出版物としての類語辞典だけでなく、類語辞典のアプリもあり無料と有料のものがあります。

同義語の例

  • 「病気」と「やまい」
  • 「本」と「書物」
  • 「明後日」と「あさって」
  • 「超」と「とても」など

「同義」と「同意」の違いは?

「同意」には「同義」と同じ意味もある

「同意」には「相手と同じ意見や考え」または「相手の意見に同意する」といった意味の他に、「同義」と同じ意味である「同じ意味」という意味もあります。そのため2つの言葉は文脈より見分けることになります。

対象が「語句か相手の意見か」で判断

「同意」が何を指しているのか、見分け方のポイントは、ある特定の言葉やフレーズなどの語句について問われているときには「同じ意味(同義と同じ意味)」となります。一方で、相手または相手の意見が対象のときは「同意する」の意味で使われていると判断できます。

同じ意味の語句という意味では、「同義語」があると同時に「同意語」という表現もあります。

「同義」を使った用語とは

「同義反復」とは「同じ意味を表す言葉の無意味に繰り返すこと」

「同義反復」は「同語反復」とも呼ばれ、同義語を意味なく繰り返すことで、繰り返したからといって特に意味を付け加えたり何かしらの効果を示したりしない表現のことです。

論理学的には「トートロジー」とも呼ばれます。

「同義反復」の例
  • 「お母さんは女である」
  • 「未成年の中学生」
  • 「もしも彼がタクシー運転手で、かつ彼が新入社員なら、新入社員のタクシー運転手がいる」

「同義置換」とは「DNAコードのアミノ酸に変異が生じること」

生物学で使われる「同義置換」とは、遺伝子DNAの塩基配列でアミノ酸に変異が生じることです。遺伝子の配列は、コドンと呼ばれるたんぱく質とアミノ酸の配列によって構成されています。そのうちのアミノ酸に変化が起きているものを「同義置換」と呼びます。一方、アミノ酸に変化が生じないものは「非同義置換」と呼ばれます。

「同義置換」と「非同義置換」は遺伝子の進化の過程で行われ、これまでの研究では同義置換は非同義置換よりも進化が早いということがわかっています。

「同義」の英語表現

「同義」とは英語で「synonymy」

「同義」とは英語で「synonymy」です。ただし「synonymy」という言葉を使うよりも形容詞の「synonymous」や同義語を意味する「synonymous words」や「synonym」が使われることの方が多いでしょう。

「synonym」から派生した「シノニム」は同義語や類語を意味するカタカナ語として日本語で通用しています。

「同義」を使った英語例文

  • “ ‘Big’ is synonymous with ‘large’.”
    「(「大きい」を意味する)「big」は「large」の同義である」
  • “ ‘Big’ and ‘large’ are synonyms.”
    「「big」と「large」は同義語である」

まとめ

「同義」とは同じ意味を表す言葉で、二つ以上の言葉が同じ意味を持つ場合に「同義語」といい総称する言葉もあります。「同義」に似た「同意」、「同義語」に似た「類義語」など似た言葉も多いため、整理して覚えておく必要があるでしょう。