「シームレス」の意味と使い方とは?注意点も解説【例文つき】

IT業界やアパレル業界でよく使われる言葉に「シームレス」があります。ビジネス用語としても必須の「シームレス」には、業界によって意味が異なるため、正しい意味や使い方を把握しておくことが大切です。

ここでは「シームレス」の英語表記と基本的な意味、業界別での意味、使い方の注意点を解説させていただきます。ぜひ、ビジネス会話で困惑しないように、理解を深めていきましょう。



「シームレス」の意味とは?

「シームレス」の基本的な意味は「縫い目や継ぎ目がない」

「シームレス」の基本的な意味は「縫い目がない・継ぎ目がない」です。衣類など縫い目となる部分がなく、全体的にスムーズでつながっていることを意味します。

また、複数の要素が同じ場所に存在する時に、それらの継ぎ目が認識できない、目に見えない、気にならないというような状態や様子を意味します。

「シームレス」には「途切れない」「滑らかな」という意味もある

「シームレス」には「縫い目や継ぎ目がない」という基本的な意味が発展し、ものごとや状態などが「途切れない」「滑らかな」という意味もでも使われています。

衣類に縫い目や継ぎ目が存在しない状態を想像してみると、デコボコがなく実にスムーズです。このさまが意味において転じ「途切れない」「滑らかな」という意味となった経緯があります。

「シームレス」の英語表記は「seamless」

「シームレス」の英語表記は「seamless」です。もともと布やパイプの継ぎ目を表す単語「seam」と、否定を意味する「less」が組み合わさってできた言葉となります。

業界別:「シームレス」の意味は?

IT業界での意味は「複数のシステムを一体的に利用できる状態」

IT業界での「シームレス」は、複数のシステムやソフトウェアなどのサービスが存在する時、使用する側から見てそれぞれの違いを認識せず、一体的に使えること、またはそのような状態を意味します。

たとえば、一つのコンピューターに複数の異なるシステムやソウェアがインプットされている場合がありますが、複数の組み合わせで構成された状態でも、一般利用者は違いを意識することなく、スムーズに使うことができます。つまり、たとえいくつかの異なる要素が一つの場所に存在しても、切り替えや使い分けをすることなく、何も気にせずに使うことができるという意味です。

また、複数のサービスを最小限の手間と時間で使える便利なシステムも「シームレス」と呼んでいます。

交通業界での意味は「移動手段を便利にすること」

通常、移動の際に飛行機や電車、またバスやトラムなどの交通手段を利用します。ある場所から目的地まで移動する時に、乗り換えや交通系のICカードの使い分けで苦労してしまうことがあります。

交通業界での「シームレス」は、これらの異なる複数の交通手段における接続をスムーズにし、移動をする際の不便さ、複雑さを解消することを意味します。

たとえば、ビジネスで出張が多い場合、交通手段によって別のカードを使うのはとても不便です。この際、交通系のICカードを共通化すれば、一つのカードで最終目的地まで使うことができます。このように交通網で快適な乗り継ぎや支払いができることを「シームレス」と言います。

建築業界での意味は「建物の内側と外側をあいまいな状態すること」

「シームレス」の建築業界での意味は「建物の内側と外側をあいまいな状態にし、境やラインを見せないようなことを言います。たとえば、キッチンエリアとリビングの区切りをなくし、一つの大きな空間としてデザインすれば、それは「シームレスな間取り」を実現させた設計と言えるでしょう。

また、室内と庭に一体感を持たせるために、窓やドアをつけないのも「シームレス」です。インドアとアウトドアがつながった、広々とした空間が演出できる他、気兼ねなくアクセスできる気軽さがあります。

「シームレス」の使い方と注意点は?

「シームレス」は一般的なビジネスシーンでも使える

「シームレス」の「滑らか」「スムーズ」という意味をベースに、一般的なビジネスシーンでも「シームレス」を使うことができます。

たとえば、社内において若手と管理職クラスでのジェネレーションギャップがあるとします。年代や経験などの違いから、ものごとに対する意見や感覚が異なることがあります。この時、お互いの意見を尊重することを学び、フレンドリーな雰囲気を作ることができれば、若手と管理職における関係を「シームレス化」することができます。つまり、二つの異なるグループに存在する隔たりをなくし、スムーズな関係を作り上げるということです。

「シームレス」の業界別の意味を理解する

「シームレス」は業界やシーンによって意味が異なる言葉であるため、使い方を間違えてしまうと相手が困惑してしまう場合があります。しかし、基本的な意味を把握すれば、会話で「シームレス」が登場しても文脈における意味で困惑することはありません。下記で例文を挙げてみましょう。アパレル、IT、通信、建築業界における使い方のコツを習得してみて下さい。

  • アパレル:シームレスジャンパーやシームレスパンツが大人気だ。
  • IT:現在使っているパソコンのシステムはシームレスを実現させた便利なものだ。
  • 通信:乗り換えや支払いのストレスを軽減するために、シームレス化が進んでいる。
  • 建築:シームレスな空間を取り入れたオリジナル住宅が人気である。

まとめ

「シームレス」は英語の「seamless」のことで、意味は「継ぎ目や縫い目がない」、また「途切れない」「滑らかな」となります。「シームレス」はビジネス用語の一つですが、アパレルをはじめ、IT、交通、建築など、業界によって使い方が異なるため、それぞれ正しい意味を理解しておくことが大切です。

社会が複雑化する中で、便利で簡素なシステムやサービスを提供する「シームレス化」が進んでいます。住みやすい生活を維持するためにも、「シームレス」は欠かせない要素であると言えるかもしれません。

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某私立大経営学部卒、大手旅行会社、商社を経て、豪州へ移住。米国PCメーカーのカスタマー部に勤務後、カンガルーやエミューのいるNSW州の片田舎で生活を開始。田舎暮らしをきっかけにフリーランス(ライター・翻訳)に転身し現在に至る。趣味はゴルフ、料理、ローカルとのゴシップ、キャンプ。