「グルチャ」とは、若い世代を中心に使われている比較的新しいカタカナ語です。とくにスマホユーザーが使うことが多く、さまざまなトーク系アプリで耳にすることがあると思います。
今回はその「グルチャ」の意味や関連語、具体的なやり方や守るべきルールなどを解説していきます。「グルチャ」のメリットや「グルチャ」ができるアプリもあわせて紹介します。
「グルチャ」とは?
「グルチャ」の意味は”グループチャット”
「グルチャ」の意味は、“LINEなどのコミュニティアプリを使って複数の人たちとチャットすること”です。「グループチャットの略称」です。
「グルチャ」は顔見知りの友人や仲間同士だけでなく、まったく面識のない人同士でも行われます。「登山が好き」「友達を作りたい人」など、特定の趣味や目的別でメンバーを募集していることもあります。
40代や50代限定のグルチャもあり、最近は若い世代だけが使う言葉ではなくなってきています。mixiなどのコミュニティアプリでは、恋愛したい人専用の出会い系・恋愛グルチャも存在しています。
「グルチャ」と「WEB掲示板」との違い
「グルチャ」と同じように、オンライン上で会話(どちらかと言うと意見交換)ができるものに「WEB掲示板」があります。この2つの違いは、参加者に制限があるかどうかにあります。
→基本的にグルチャをつくった管理人、またはメンバーが認めた人のみ参加可能
→とくに制限はなく、基本的に誰でも発言できる
「グルチャ」は誰でも参加できるわけではないため、まず参加希望の意思を管理人やメンバーに連絡する必要があります。「WEB掲示板」は、そういった手続きはありません。
「グルチャ」を使う3つのメリット
「グルチャ」には3つのメリットがあります。
- 管理人は大人数と情報共有が可能
- メールや電話よりも気軽さがある
- 場所を選ばすやりとりができる
1人1人個別で連絡する必要がないため、メンバー全員と情報を共有できます。オフ会やビジネスミーティングなどのお知らせも、1回のメッセージで済むためとても便利です。また、会話するようにメンバーとやりとりができ、早朝や深夜以外であれば基本的にいつ発言しても大丈夫です。
もちろん条件が整っていれば、日本に限らず世界中どこからでも参加可能です。
「グルチャ」の関連語とは?
「地域グルチャ」とは”地域限定グループチャット”
「地域グルチャ」は、ある地域に住んでいる人を対象としたグループチャットを指します。エリアを限定することで、地域性の高い話ができるというメリットがあります。また直接会うことも比較的簡単なため、親しい関係になればオフ会などを開催するケースもあります。
「グルチャ募集」とは”仲間募集”
「グルチャ募集」とは、名前の通り、グループチャットの仲間を募集することを指します。募集は、ツイッターなどのSNSやWEB掲示板、そして友達募集専用のアプリなどを利用し行われます。
グルチャのブラックリストとは「参加不可」
「グルチャ」の“ブラックリスト”とは、グルチャ内のルールを破ったり、風紀を乱すメンバーの名前を、今後参加できないよう『要注意人物』として登録することを指します。ブラックリストに登録される、具体的な原因は以下の通りです。
- メンバーへの誹謗中傷
- 管理人に報告することなく退会する
- グルチャ内の情報を悪用する
- 勝手にグルチャメンバーを招待したり、また退会させたりする
- グルチャの乗っ取り行為(“解体屋”と呼ばれている)
使うアプリやサイトによりますが、基本的にブラックリストに登録されてしまった人は、今後同じグルチャに参加することは出来なくなります。
グルチャのメンションとは「読み手指定」
「グルチャ」の“メンション”とは、複数人でチャットしている中で、「あなた宛です」と読み手を指定する際に使う機能です。ツイッターなどのSNSでも使われています。個人的なメッセージのやりとりと違い、他のメンバーとも情報が共有できるメリットがあります。
具体的な使い方は、指定する読み手の名前(ユーザー名)の前に「@」を付け加え、その後にメッセージを書き通常通り送るだけです。
「グルチャ」のやり方と作り方とは?
メンバーとして「グルチャ」を楽しむやり方
グルチャをするには、まずどこかのグループのメンバーになる必要があります。友達のグルチャなら招待してもらい、特定の目的がある場合は、WEB掲示板などで相性が良さそうなグループを見つけてください。
参加したら自己紹介をし、ルール内で会話を楽しみます。もし何か告知したり、オフ会の開催などの希望がある場合は、必ず管理人を通して許可が下りてからにしましょう。グルチャ内では、身勝手な行為はタブーです。
管理人として「グルチャ」を作る場合
グルチャ自体を作りたい場合、まず管理人としてグループチャットをするコミュニティアプリを選びます。そして、アカウントとグループ名を作成します。その後のメンバー募集は、利用するアプリで方法が異なります。
だいたいのコミュニティアプリは、「管理人本人がメンバーを招待する」、または「掲示板で募集する」のどちらかです。近年さまざまなグルチャができるアプリが出ていますので、細かい利用方法はその都度確認しましょう。
「グルチャ」はビジネスでも使われる
グルチャは、現在ビジネスシーンでも使われるようになりました。もちろんビジネス用のコミュニティアプリを使っていることが多いですが、近年LINEなど日常的に使っているアプリも利用されています。
一度に複数人と情報を共有することができ、やりとりの履歴が残るのでビジネスに重宝されています。スピード重視、またリモートワークが増え始めている今のビジネス業界には必須アイテムとなっています。
「グルチャ」で守るべき基本ルール
早朝・深夜の時間帯に連投しない
グルチャは、メンバーの発言がリアルタイムで全員に送られます。そのため、早朝や深夜の利用は寝ている人が多いため迷惑行為になります。楽しくグルチャするためには、メンバーへの配慮はとても重要です。
内輪ネタばかり話さない
一部のメンバーしかわからない話をし続けることはタブーです。その話がわからない人にとっては輪に入ることができず、疎外感を感じてしまいます。グルチャの基本的な目的は、メンバー全員で会話を楽しむことです。そのため、こういった行為は嫌がられます。
質問には必ず返信する
グルチャ内で誰かの質問を受けたら、24時間以内には返信しましょう。質問をそのまま放置しておくと、「やりとりできない人」と見なされブラックリストに登録される可能性もあります。グルチャでは、この“言葉のキャッチボール”がとても重要視されています。
「グルチャ」ができる代表的なアプリとは?
日常シーンなら「LINE」「カカオ」
友人や趣味仲間とのグルチャなら、「LINE」や「カカオ」が人気です。アカウントを持っている人が多く、グルチャを始めやすいでしょう。リアルタイムでやりとりができるため、ビジネスシーンで使われる機会も増えてきました。
ビジネスに使うなら「ChatWork」「Slack」「Messenger」
ファイル共有など、仕事で使える便利機能がついている「ChatWork」「Slack」「Messenger」は、ビジネスシーンのグルチャではよく使われています。フリーランスやリモートワークをされている方は、アカウントを持っていることが多いです。
趣味を共有したいなら「mixi」「ジモティー 」
自分の趣味に合ったグルチャに参加したいなら、「mixi」や「ジモティー」が定番アプリです。「mixi」は同じ趣味の仲間を見つけやすく、「ジモティー」ではさらに地域性の高いメンバーと繋がりやすくなります。
まとめ
「グルチャ」は、近年増え続けているコミュニティアプリを使ったグループチャットの略称です。若い世代だけではなく、40代や50代の方にも利用されています。仕事に役立つ機能がついたアプリもあり、最近ではビジネスシーンでも積極的に取り入れられています。
オフィスに通わないリモートワークなどが増えている今、「グルチャ」が使われる機会はさらに多くなるでしょう。ルールなどもあわせて、覚えておくべき言葉です。
→文字を使い、コミュニティアプリやネットワーク上でリアルタイムに会話すること