「カヌー」「カヤック」の違いは?カナディアンやスラロームを解説

「カヌー」と「カヤック」の違いを知っていますか?「カヌーとカヤックは何が違うの?」「カナディアンって何?」という方に向けて、「カヌー」「カヤック」の違いや五輪競技の「スラローム」「スプリント」を解説します。くわえて、体験できる「カヌー」「カヤック」の種類も解説していきましょう。

「カヌー」と「カヤック」の違いとは?

「カヌー」と「カヤック」の違いは”パドルの形”

「カヌー」と「カヤック」はどちらもパドルを使って水上を進みますが、違いは「パドルの形」にあります。「カヌー」はブレード(水をかく部分)が”片方”にしかありません。一方で、「カヤック」で使われるパドルには”両サイド”にブレードがついています。

ブレードが1つしか付いていない「カヌー」は、進行方向を変えるときに左右を持ち変える必要がありますが、「カヤック」は持ち替えずに漕ぐ方向を調節するだけで、進行方向を変えられるのです。

  • カヌー:パドルが片方にのみ付いている
  • カヤック:パドルが両方に付いている

「カヌー」のなかに”カナディアンカヌー”と”カヤック”が存在

「カヌー」と「カヤック」は名称が異なりますが、実は「カヌー」という大きなくくりの中に「カヤック」が含まれます。「カヌー」を大まかに分類すると「カナディアンカヌー」と「カヤック」の2種類になり、一般的に「カナディアンカヌー」のことを「カヌー」と呼んでいるのです。

「カヌー」「カヤック」の共通点は五輪競技であること

「カヌー」と「カヤック」2つの共通点はどちらも”五輪競技”だということです。カヌー競技は19世紀の中ごろ、イギリスで発祥し、1930年のベルリン大会から正式種目となりました。

競技種目「スラローム」「スプリント」とは?

「スラローム」はゲートを通過しながら速さを競う

五輪の正式種目の1つ「スラローム」とは、流れの速い川に設置されたゲートをくぐり、ゴールまでの速さを競う競技です。ゴールの長さは250m~400mで、18個~25個のゲートを、指定された順番どおりに通過しなければなりません。

「スプリント」は流れの少ないコースで速さを競う

五輪2つ目の正式種目である「スプリント」とは、流れの少ない直線のコースで、ゴールまでの速さを競う競技です。距離は短いコースで200m、長いコースだと1,000mにわたり、乗組員の人数によって種目が分かれています。

「ボート」と「カヌー」「カヤック」の違いとは?

「ボート」と「カヌー・カヤック」の違いは”進む方向”

「カヌー」「カヤック」と似たウォータースポーツに「ボート」があります。「ボート」と「カヌー」「カヤック」では、進む方向に違いがあります。「ボート」は後ろ向きに進むのに対し、「カヌー」「カヤック」は前向きに進むのです。

また、水をかいて進むために道具を使用しますが、ボートで使う道具を「オール」、カヌー・カヤックで使う道具を「パドル」と呼びます。

  • ボート:オールを使って後ろ向きに進む
  • カヌー・カヤック:パドルを使って前向きに進む

目的別おすすめのカヌー・カヤック体験とは?

「ファンカヤック」は初心者におすすめ

初心者におすすめなのが湖でカヤックを体験できる「ファンカヤック」です。波のすくない湖や海でカヤックを体験できるため、とくに難しい技術は必要ありません。穏やかに自然を楽しみたい人や、カヤックに慣れていない人におすすめです。

「リバーカヤック」は川下りをしたい人向け

川下りを体験したい人には「リバーカヤック」がおすすめです。回転性に優れた造りになっており、流れのなかを自在に動き回れます。また、激流や岩などの障害物を乗り越えられるよう、丈夫な造りが特徴的です。

「ファンカヤック」と比較するとテクニックが必要になるため、ゆったりとカヤックを楽しみたい方は注意しましょう。

「カヤックフィッシング」は釣りを楽しみたいときに

釣りをしながらカヤックを体験したい人へは、「カヤックフィッシング」がおすすめです。他のカヌー・カヤックと異なり、本体に釣竿を固定するホルダーが付いていることや、クーラーボックスなどの荷物を置くスペースがあることが特徴です。

船のようなエンジン音を鳴らさず、釣りを楽しみたい場所へ自由自在に移動ができます。

カヌー・カヤック体験には濡れてもいい服装で

「カヌー」「カヤック」を体験する場合は、濡れてもいい服装で参加しましょう。夏であれば水着での参加も場所によっては可能です。できれば速乾性・保温性にすぐれた服を選び、涼しい日は防水のウェアが適しています。

また、体験するコースによっては長いあいだ太陽を浴びることになるため、帽子をかぶって日光を防ぎましょう。

まとめ

「カヌー」と「カヤック」の違いは「パドルの形」にあり、ブレードが片方にのみついているものが「カヌー」、両方についているものが「カヤック」です。「カヌー」という大きなくくりから、「カヤック」と「カナディアンカヌー」に分類されます。

「カヌー」「カヤック」を体験する場合は、濡れても良い服装はもちろん、速乾性・保温性にすぐれた服装で臨みましょう。

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hana
大阪在住の新人ライターです。学生時代にビジネスマナーや医療事務・秘書などの検定を取得し、前職は医療秘書として医院勤めでした。料理とスポーツが得意なので、いつか記事にできたらなと思っています。よろしくお願いします。