「雨後の筍」の意味とは?使い方の例文と類語「雨後春筍」も解説

「雨後の筍」の本当の意味を知っていますか?実は「雨後の筍」を、「成長が速い」という意味で使用するのは誤用です。「類語を知りたい」「例文を知りたい」という方に向けて慣用句「雨後の筍」の意味や由来、使い方の例文を解説します。くわえて、「雨後の筍」の類語「雨後春筍」や、英語表現も解説しましょう。



「雨後の筍」の本当の意味とは?

「雨後の筍」の意味は「次々と現れる様子」

「雨後の筍」とは「物事が次々と現れる様子」を意味しています。慣用句に分類され、読み方は「雨後(うご)の筍(たけのこ)」です。よくある間違いとして、タケノコの成長する速度から「成長が速い」という意味があるという説があります。

「成長が速い」を意味する慣用句として「雨後の筍」を使うのは誤用であり、本当の意味は「次々と現れる様子」であるため、注意しましょう。

由来は「タケノコが生えるタイミング」にある

「雨後の筍」の由来は、タケノコが生えるタイミングにあります。タケノコは雨がふった後に生えてくる習性があり、反対に晴れが続くと収穫量は減ります。上記のことが由来となり、「次々と現れる様子」を「雨後の筍」で例えているのです。

慣用句「雨後の筍」はことわざに分類されることも

「雨後の筍」は慣用句に当てはまりますが、ことわざとして使用されることもあります。理由としては、慣用句とことわざの使い分けが難しく「人によって混同されてしまう」ことが挙げられます。

慣用句とは、2語以上の単語が決められた結びつきで意味をもつ状態を表していますが、「2語以上」という条件はことわざも同じです。また、比喩表現が多く使われるというのも、慣用句とことわざの共通点です。

上記のように本来であれば別物である「慣用句」と「ことわざ」には共通点があり、辞書にも「慣用句」と「ことわざ」両方として記載されている言葉もあります。

「雨後の筍」の使い方と例文

「雨後の筍」は次々に「現れる」状況で使う

「雨後の筍」は、「物事が次々に現れる」状況で使用しましょう。

たとえば、「駅周辺は同じような店ばかりになった。まるで雨後の筍のようだ」は、「駅周辺に同じような店が、次々と現れたこと」を表しています。

会話で使える「雨後の筍のごとく」「雨後の筍のように」

「雨後の筍」の言い回しとして使えるのが、「雨後の筍のごとく」「雨後の筍のように」です。「~のごとく」は現代でも使われる古語の1つで、「~のように」と同じ意味をもちます。ただ、「~のごとく」と「~のように」を比較すると、「~のごとく」の方が改まった印象を与えるため、かしこまった状況では「~のごとく」が適しています。

例文
・ここ数年間で、マンションが雨後の筍のように増えたよ

・テレビをみていると、雨後の筍のごとく新しいタレントが出てくる

「雨後の筍」を使った例文

  • 世間で人気を集めている飲食店が、雨後の筍のように各地で出店している
  • SNSでは怪しいアカウントが雨後の筍のごとく出てくる
  • 流行の波は速く、流行りものが次々と出てくる。まるで雨後の筍だ

「雨後の筍」の類語

「雨後の筍」の類語「雨後春筍」

「雨後の筍」の類語には「雨後春筍」が当てはまります。読み方は「うごしゅんじゅん」で、「次から次へと増える様子」を意味する四字熟語です。たとえば、「雨後の筍のように新人が入ってくる」という例文。

上記を類語で言い換えると「雨後春筍のように新人が入ってくる」となります。

日常会話では「相次いで」へ言い換える

「雨後の筍」と意味が似ている言葉(類語)には、「相次いで」も当てはまります。「相次いで」とは「次々と」を意味する言葉で、日常会話やビジネス会話など幅広く使用されます。「雨後の筍」という表現が伝わりにくいと感じる状況では、「相次いで」に言い換えてみましょう。

たとえば、「新メンバーが雨後の筍のごとく入場してきた」という例文。上記を「相次いで」で言い換えると、「新メンバーが相次いで入場してきた」となります。

「雨後の筍」の英語表現

「雨後の筍」は英語で「Like mushrooms after a rain」

「雨後の筍」の英語表現に当てはまるのが「Like mushrooms after a rain」です。「Like mushrooms after a rain」は「雨後のキノコのように」という意味で、英語圏では「次々と現れる様子」を「キノコ」で例えています。

たとえば、「Buildings increased like mushrooms after a rain」という例文。上記を日本語に訳すと「雨後の筍のようにビルが増えた」となります。

まとめ

「雨後の筍」とは「次々と現れること」を意味する慣用句です。「雨後の筍のごとく」や「雨後の筍のように」などの言い回しがありますが、「成長が速い」を意味する言葉として使用するのは、誤用であるため注意しましょう。

類語には四字熟語の「雨後春筍」が当てはまり、意味が似ている言葉には「相次いで」が当てはまります。「雨後の筍」が通じない状況では、類語に言い換えてみましょう。

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大阪在住の新人ライターです。学生時代にビジネスマナーや医療事務・秘書などの検定を取得し、前職は医療秘書として医院勤めでした。料理とスポーツが得意なので、いつか記事にできたらなと思っています。よろしくお願いします。