「明朗快活」とは、人の性格を表す言葉のひとつ。ポジティブな意味合いを持ち、自己紹介や履歴書に長所として記載されることも多い言葉です。今回は四字熟語「明朗快活」の意味と読み方を解説。言葉の使い方と例文に加え、類語「明朗闊達」や対義語についても紹介。あわせて英語での表現もお伝えします。
四字熟語「明朗快活」の意味と読み方とは?
「明朗快活」の意味は”明るくほがらかな様子”
「明朗快活」の意味は、“明るくほがらかな様子”です。人の性格を表す場合に使う言葉です。明るく元気で前向きな、ポジティブな意味合いとして褒め言葉としても使われ、自分の座右の銘としている方もいるのではないでしょうか。
「明朗快活」の”明朗”は、「明るくほがらかな様子」を意味する言葉です。また「快活」という言葉も、「ほがらかな様子」に加えて「元気な様子」の意味を持っています。
「明朗快活」の読み方は”めいろうかいかつ”
「明朗快活」の読み方は、“めいろうかいかつ”です。「明朗」は、”みょうろう”や”みんろう”と読むのではなく、「めいろう」が正しい読み方となります。また、「朗」の漢字を同じ読み方の「郎」と間違えて使用しないように注意しましょう。
「快」は、「け」と読む場合もありますが、一般的には「かい」と読みます。「快活」の「快」も、「快適」や「不快」「快晴」などの言葉と同様に、「かい」と読みます。
「明朗快活」の使い方と例文とは?
「明朗快活」とは人の性格を表す
「明朗快活」とは、人の性格を表した言葉です。したがって、物や事に対して使うのではなく、人に対して使います。
「明朗」と言う言葉は、「明るくほがらかな様子」以外にも、「うそがない様子」「ごまかしがない様子」の意味も持っています。四字熟語の「明朗会計」(めいろうかいけい)は「会計にごまかしがなくはっきりしていること」の意味として、金額に対して使います。しかし、「明朗快活」は人に対してのみ使う言葉です。
履歴書などに使われることが多い
「明朗快活」は、ポジティブな意味合いを持つため、履歴書やエントリーシートなどに使われることも多い言葉です。自分の性格が「明るくほがらかであること」や「物事に対して元気に前向きに取り組むこと」を長所として伝えたい場合には、「明朗快活」の言葉を使うことができます。
しかし、対面で行う面接などにおいては「明朗快活」の一言だけではなく、より相手に自分の強みを伝えることも必要です。実際に体験したエピソードなどを交えながら具体的に語ることで、「明朗快活」な性格であることを印象付けることができます。
「明朗快活」を使った例文
「明朗快活」を使った例文をご紹介しましょう。
- 特別仕事ができると言うわけではないが、素直で明朗快活な彼女は、会社の誰にも可愛がられている存在だ。
- 嫌な顔を見せることなく常に明朗快活な様子は、見ていて気持ちが良いものだ。
- 彼はプライベートではどうにもならないほどの重大な悩み事を抱えているにも関わらず、職場ではおくびにも出さず明朗快活にふるまっている。
「明朗快活」の類語・言い換えとは?
「おおらかな様子」の場合の類語は「明朗闊達」
「明朗闊達」は「めいろうかったつ」と読む言葉。「明朗快活」と「明朗闊達」は、いずれも「明朗」の「明るくほがらか」の意味を持つポジティブな言葉ですが、やや意味合いが異なります。「快活」は「明朗」同様の「明るく元気な様子」を意味する言葉で、「明朗快活」は「明るく元気であること」を意味します。一方、「明朗闊達」の「闊達」は、小さなことにこだわらない「おおらかな様子」の人柄であることを意味する言葉です。
「天真爛漫」は言い換えには適さない
「天真爛漫」(てんしんらんまん)も、「明朗快活」同様に「明るく元気であること」の意味合いを持つ言葉です。しかし、「天真爛漫」には「純真で無邪気」の意味合いも含まれるため、言い換えとして使うには適さないでしょう。
「無邪気」とは、「素直や偽りがない」の意味だけでなく、「思慮に欠ける」の意味合いも持っています。したがって、自己紹介の場や履歴書には「天真爛漫」の言葉を使うのは避けておくべきと言えます。
「明朗活発」は誤用と考えられる
「明朗活発」と言う四字熟語は、辞書などには定義されていない言葉です。したがって、「明朗快活」の「快活」や「明朗闊達」の「闊達」を混同した結果の誤用と考えられます。「活発」は、行動や言動が「元気で勢いがあること」や「生き生きとしていること」を意味する、「動き」を表す言葉です。しかし、「明朗快活」も「明朗闊達」のいずれも、動きではなく、「明るくほがらかな」性格を表す意味となります。
「明朗快活」の対義語とは?
意味として反対の言葉(対義語)は「鬱々快快」
「鬱々怏怏(うつうつおうおう)」とは、「気分が晴れず不満のある様子」を意味する言葉。
「明朗快活」の対義語として辞書に定義された言葉ではありませんが、「明るくほがらかな様子」に対し、反対の意味合いを持つ言葉であるということができます。
「怏怏」とは、「不満や不平がある様子」を意味する言葉で、「怏怏にして〜する」などと使います。「快適」などに使われる「快」の文字と読み間違える場合もあるため、注意が必要です。
「明朗快活」の英語表現とは?
英語で明朗快活は「bright and cheerful」
「明朗快活」の英語表現には、「bright and cheerful」と言う表現を使うことができます。
「彼は明朗快活だ」と言う日本語表現は、英語では「He is bright and cheerful.」となります。「bright」は「明るい」や「快活」を、「cheerful」は「快活な」「ほがらかな」をそれぞれ意味しています。
また、「cheerful and openhearted」の表現も、同じ「明朗快活」の意味合いとして使うことが可能です。「openhearted」は、「気さくな」や「親切な」の意味を持つ言葉です。
まとめ
「明朗快活」とは、「明るく元気な様子」を意味する性格を表す言葉。正しい読み方は「めいろうかいかつ」です。類語の「明朗闊達」は「明朗快活」同様ポジティブな意味合いとして使う言葉ですが、意味合いは「おおらかで明るい」となり、ややニュアンスが異なります。