「同上」の意味と使い方は?具体的な書き方や類語表現も解説

「同上」は、履歴書などで使われることが多い言葉です。繰り返しの説明が必要ないため、場面によっては頻繁に使われます。言葉ではなくマークのようなもので表記されることもあります。

今回はこの「同上」について、意味や使い方・書き方を具体的に解説していきます。類語や英語表現などもあわせて紹介します。



「同上」の意味とは?

「同上」の意味は「上記に同じ」

「同上(どうじょう)」は、前に述べたこと、または記したことと同じであることを表します。書面上に使われる書き言葉なので、基本的に口に出して使うことはありません。“同じ内容の繰り返しを避ける”という表現上の問題より、“省略する”といった効率化のニュアンスが強い言葉です。

「同上」は記号「〃」で表記できる

「同上」は、“のの字点”や“のの点”と呼ばれる記号「〃」で表記されることもあります。これは、類語である「同じ」という言葉にも使えます。記号表記はとてもカジュアルな印象を与えるため、あらたまった文書や書類には基本的に使いません。

「同上」の使い方

「同上」は正式な文書や書類に使うと失礼

「同上」は省略のニュアンスが強いため、記号「〃」と同じようにあらたまった文書や書類には使いません。使っても間違いではありませんが、相手には“失礼”、または“雑”といったネガティブな印象を与えることがほとんどです。

「同上」は履歴書やエントリーシートによく使われる

「同上」は、主に履歴書やエントリーシートに使われます。この2つの書類はあらたまったものですが、以下の欄であれば、使っても失礼とは思われません。

  • 緊急連絡先(住所や電話番号)
  • 帰省先住所

名前や住所にふりがなを書くと思いますが、このふりがなの部分には「同上」は必要ありません。省略しすぎは好ましくありませんが、渡す相手にとって見やすい履歴書・エントリーシートにするために、上記であげた内容は省略するといいでしょう。

左の項目と同じなら「同左」を使う

「同上」は上記の内容を指しますが、もし左側にある項目と同じことを述べたい場合は「同左(どうさ)」という言葉を使います。使う意味合いは「同上」とまったく同じです。これは右側の項目にも言えることで、その場合は「同右(どうみぎ)」と書きます。

「同上」の書き方

「同上」の元の文章は正確に書く

「同上」は、元の文章が前にあって初めて使うことができます。そしてその文章は、あらたまった文書や書類に見合った、正確で丁寧な内容であることが必要です。具体的には、住所の「丁目」「番地」「号」などをハイフンで省略しないことがあげられます。

履歴書やエントリーシートには記号「〃」は使用不可

先ほども説明したように、記号「〃」はカジュアルな印象を与えます。そのため、履歴書やエントリーシートのようなあらたまった文書・書類には使用するべきではありません。雑に書かれたものだととられ、合否などに影響するでしょう。

具体的な書き方例

それでは、具体的な「同上」の書き方を参考までに紹介します。就職や転職活動をされている方は必ずと言っていいほど使う言葉なので、ここでしっかりと確認しておきましょう。

現住所と連絡先・帰省先が同じ場合

【現住所】
〒000-0000
ふりがな:△△けん□□し〇〇まち00ちょうめ00ばんち00ごう
現住所:△△県□□市〇〇町00丁目00番地00号
電話番号:00-0000-0000
携帯番号:000-0000-0000

【連絡先・帰省先】
〒: ふりがな:
連絡先:同上
電話番号:
携帯番号:

※帰省先の場合は、電話番号や携帯番号の記入欄はない

電話番号と携帯番号が同じ場合

電話番号:000-0000-0000
携帯番号:同上

「同上」の類語

「同前」は「同上」とまったく同じ意味

「同然(どうぜん)」は、前に述べたことや前にあった物事と同じであることを意味する言葉です。「同上」とまったく同じ意味を表すため、同義語と言えます。履歴書やエントリーシートには、一般的に「同上」の方が使われています。

「同右」は縦書き文章で用いられる類語

「同右(どうみぎ)」は、前に説明したように「同上」と同じような意味を持ちます。ただ「同右」は、横書きよりも縦書きの文書・書類に用いられることが多いです。

「同一」は“同じであること”を表す類語

「同一(どういつ)」は、“等しいこと”や“差がないこと”など、対象となるものと同じであることを表す言葉です。その対象となるものは、「同上」のように記載された文書とは限りませんが、“同じである”ということを表す部分は似ています。

「同上」の英語表現

「同上」の英語表現は「same as above」「ditto」

「同上」を英語にする場合は、「same as above」または「ditto」を使います。

「same as above」は日本の「同上」と同じで、あらたまった文章や書類に使われます。「ditto」は書面上だけでなく、口語的にも使える言葉です。企業のミーティングなどでも使えます。

  •  same as above・・・同上、上記に同じ、上に同じ
  • ditto・・・同上、同一事、同様に、同じこと

「同上」を意味する「diitto」の例文

「same as above」は日本語の「同上」と同じ使い方をしますが、「ditto」の場合は以下のような形で使います。

  • Ditto here!
    他の人の意見に対して、「こちらも同じです」という意味。“賛成だ”ということを示すときなどに使われる
  • A氏:「I would like to go to the beach.(海に行きたいです)」
    B氏:「Ditto!(同じく!)」
    相手の言ったことに対し、「同じである」という返答をするときに使う

場の雰囲気や相手との関係性によって、このようにフィーマルにもカジュアルにも使えます。

まとめ

「同上」は省略の意味合いが強いため、基本的にあらたまった文書や書類には使いません。しかし、履歴書やエントリーシートなどの住所や連絡先の欄では、書類をスッキリと見せるために「同上」が積極的に使われています。

就職や転職活動されている方は必須とも言える言葉です。どの場面でなら失礼なく使えるのか、具体例をもとに確認しておきましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

山下直子

パーティーコーディネーターとして勤務後、10カ国以上でさまざまな文化を体験。帰国してからはライターに転職し、ライフスタイルからビジネスまで幅広く執筆しています。将来は旅をしながら、国際問題の記事も書いていきたいと思っています。