「反故」の読み方は「はんこ」?意味や類語「破棄」と対義語も解説

「反故」の意味とは何かを知っていますか?ビジネスシーンでは主に「無効」「取り消し」を意味する「反故」ですが、「はんこ」と読むのは間違いです。「反故」の正しい読み方と意味、類語を解説します。くわえて、「反故」がもつ古語としての意味と語源、英語表現も解説しましょう。



「反故」の読み方と意味とは?

「反故」の読み方は「はんこ」ではなく「ほご」

「反故」の読み方は「はんこ」ではなく、正しくは「ほご」です。「反対」「反省」などの熟語では「反(はん)」と読むことや、「事故」「故意」などの熟語では「故(こ)」と読むことからから、「反故(はんこ)」と読まれることが多くあります。しかし、誤読であるため注意しましょう。

また、「ほご」という読みの他に、「ほうご」「ほうぐ」などの読み方もありますが、現代ではあまり使用されません。

「反故」の意味とは3つある

「反故」とは3つの意味をもつ熟語です。1つ目は「書き損じなどが理由で不要になった紙」という意味が、2つ目には「不要なもの」という意味があります。最後の3つ目は「無効」または「取り消し」を意味します。

反故(ほご)

  1. 不要になった紙
  2. 不要なもの
  3. 無効・取り消し

ビジネスシーンでは「不要になった紙」として「反故紙(ほごし・ほごがみ)」という使い方がありますが、多くが「無効・取り消し」の意味で使われます。また、「反故」は「反古」と表記されることもあり、どちらも正しい表記方法です。

「反故」の語源は「漢語」にある

「反故」の語源は漢語にあります。「反故」は本来、漢語で「1度使用した紙を裏返すこと」を意味していました。上記の意味から「不要なもの」として使われるようになり、転じて「無効」「取り消し」の意味をもつようになったのです。

「反故」の使い方

「反故とする」は主に「無効にする」状況で使う

「反故」の使い方の1つが「反故とする」です。「反故とする」には「無効にする」「取り消しにする」という意味があります。「約束事を無効にする状況」で使用しましょう。

たとえば、「国際間で決めたことを反故とするのか?」という例文。上記の例文だと「国際間で決めたことを取り消すのか?」という意味になります。

「反故になる」「反故にされる」などの使い方もある

「反故」の使い方には「反故になる」「反故にされる」などもあります。ビジネスシーンで使われる「反故」は、主に「無効」「取り消し」を意味するため、「約束事や契約をなかったことにされる」状況で使用しましょう。

「反故原稿」とは「不要になった原稿」を表す

「反故」を使った「反故原稿」とは、「不要になった原稿」を意味します。執筆後に不必要となった原稿や、書き損じた原稿をさす状況で使いましょう。たとえば、「発見されたA氏の反故原稿には、500万という値がついた」という例文。

上記の例文だと、「発見されたA氏の書き損じた原稿に、500万の値がついた」という意味になります。

古語では「不要になった紙」として使われていた

「反故」は古語で、「不要になった紙」「不要になったもの」を意味する言葉として使われていました。現代と同じく「書き損じた紙」や「いらなくなったもの」をさす状況で使用していましたが、「無効」「取り消し」の意味はありません。

「反故」を使った例文

  • 反故紙を捨てるのはもったいないから、メモに使ってほしい
  • 約束をすぐ反故にする彼は、信用できない
  • 相手企業の一方的な判断で、契約を反故にされた

「反故」の類語・対義語

「反故」の類語は「破棄」

「反故」と似た意味をもつ言葉(類語)が「破棄」です。「破棄」とは「契約や約束事を一方的に無かったことにすること」を意味します。「反故」の「無効」「取り消し」という意味と、「破棄」の「契約などを無かったことにする」という意味が似ているため、言い換えることが可能です。

ただ、「破棄」には「不要になった紙」「不要なもの」という意味が含まれないため、言い換える状況では注意しましょう。

例文

・君より優秀な人が見つかったからと、突然契約を破棄された

・国際条約を破棄したA国には、周辺国から圧力がかけられた

「反故」の対義語は「履行」

「反故」と反対の意味をもつ言葉(対義語)が「履行(りこう)」です。「履行」とは「契約や約束事を実際におこなうこと」を意味しており、「反故」の「無効」「取り消し」という意味と反対になります。

ただ、「反故」が「不要になった紙」「不要なもの」を表す場合、「履行」は対義語に当てはまりません。「履行」の意味は「契約などを実際におこなうこと」のみであるため、「反故」が何を意味しているのかを見極める必要があります。

例文

・明日までに履行することが条件だ

・契約を反故にすることは許されない。必ず履行しろ

「反故」の英語表現

「反故」は英語で「Renege」

「反故」の英語表現に当てはまるのが「Renege」です。「Renege」とは「破る」を意味し、契約や約束事を破る状況で使われます。たとえば、「Renege on one’s promise」という例文。上記の例文だと「約束を破る」という意味になり、「約束を反故とする」を表すことができます。

まとめ

「反故」とは「不要になった紙」「不要なもの」また、「無効」「取り消し」を意味する言葉です。「反故原稿」や「反故紙」などの使い方もありますが、主に「無効」「取り消し」を意味する言葉として「反故とする」「反故になる」のように使われます。

類語には「約束などを無かったことにする」を意味する「破棄」が当てはまりますが、「破棄」には「不要になった紙」「不要なもの」という意味は含まれないため、注意しましょう。

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大阪在住の新人ライターです。学生時代にビジネスマナーや医療事務・秘書などの検定を取得し、前職は医療秘書として医院勤めでした。料理とスポーツが得意なので、いつか記事にできたらなと思っています。よろしくお願いします。