「ランニングコスト」とは?使い方の例文と類語・対義語を紹介

「ランニングコスト」とは、建物や設備・システムなどを継続して利用するための「維持費」のこと。ビジネスでは、あらかじめ計算し見込んでおくことが大切です。

今回は「ランニングコスト」の意味を、事例や使い方の例文とともに紹介。類語「固定費」や反対の意味を持つ「イニシャルコスト」、英語表現などもお伝えします。

「ランニングコスト」の意味とは?

日本語で「維持費」「運用費」を意味する

「ランニングコスト」とは、日本語で「維持費」(いじひ)や「運用費」(うんようひ)を意味するカタカナ語。企業が経営を維持するための費用にはじまり、建物や設備を維持するための費用、製品やシステムを継続して利用するための費用など、幅広く使われる言葉です。「ランニングコスト」とは具体的にどのようなものを指しているかについては、後ほど具体的な事例についてご紹介します。

英語では「running cost」

「ランニングコスト」の英語における表現は、「running cost」です。「running」は「走るための」を意味する言葉ですが、「running cost」においては、ビジネスや製品・システムを「維持するための」「運用するための」と言う意味合いとして使います。なお、「ランニングコスト」の英語には、他にも「cost of running」と言う表現があります。たとえば「cost of running a car」は「車の維持費」となります。

「ランニングコスト」の略称は「rc」

「ランニングコスト」の略称は、「rc」です。英語表現「running cost」の先頭の1文字「r」「c」を使った言葉となります。

また、会話において「ランニングコスト」を「ランニング」と省略して使うことがあります。費用の話をしている場合は、単に「ランニングは?」と問われた場合においても、「ランニングコスト」を意味していると考えるのがよいでしょう。

「ランニングコスト」の事例

プリンターにおいてはインクカートリッジなど

プリンターにおける「ランニングコスト」の主なものは、インクカートリッジやトナー、印刷用の用紙など。プリンターを動かすための電気代も「ランニングコスト」のひとつとして含まれます。

「ランニングコスト」を抑えるために、使用していない間はプリンターの電源を切る、片面でなく両面印刷を利用するなど、社員に対する啓蒙を行っている企業も多くあります。

車においてはガソリン代や部品代も

車を使用する場合の「ランニングコスト」において、多くの方が思い浮かべるのは「ガソリン」の費用でしょう。また、タイヤやバッテリーなど、使用していく間に摩耗や消耗していく部品の交換費用も、「ランニングコスト」として頭に入れておく必要があります。

他には、法として義務付けられている定期点検や車検などの費用も、「ランニングコスト」として認識しておくべき費用です。駐車場を借りている場合は、駐車場の費用も「ランニングコスト」として発生します。

不動産業においては建築物の管理費用など

ビルやマンションなどを賃貸する不動産業における「ランニングコスト」の主なものには、固定資産税と都市計画税、建物を維持・修繕するための管理費用があります。

管理費用には、入居者を管理するための費用と、ビルやマンション・貸し家など建物自体を管理する費用に分かれます。入居者を管理する費用は、賃貸料の集金から始まり、苦情や問い合わせへの対応なども含まれます。建物を管理する費用に含まれるのは、玄関や廊下・ゴミ捨て場など共用部分の掃除や、法で定められた消防点検などです。

「ランニングコスト」の使い方と例文

「ランニングコストの安い暖房器具」などと使う

「ランニングコスト」と言う言葉は、「高い」「低い」など金額の大小を表す言葉とあわせて使います。また金額に対する「抑える」「見込む」などの言葉を使った表現も一般的です。

金額の大小を表す表現
  • ランニングコストの安い暖房器具
  • ランニングコストの高いエアコン
  • ランニングコストが高い床暖房
  • ランニングコストが良い見積もり
費用に対する行動を表す表現
  • ランニングコストを抑える
  • ランニングコストを省く
  • ランニングコストを見込む

「ランニングコスト」を使った例文

  • ランニングコストの精査が甘く、期の途中で予算不足が発生し見直すことになった。
  • 検討中の現段階においては、ランニングコストは仮説に基づくものとなることをご了承ください。
  • 次回の打合せでは、ランニングコストの内訳について、月毎や年度ごとだけでなく固定費・流動費など、より詳しく提示いただけるようお願いします。

「ランニングコスト」の対義語・類語

意味として反対の言葉(対義語)は「イニシャルコスト」

「イニシャルコスト」は、「ランニングコスト」の意味として反対の言葉(対義語)となります。「ランニングコスト」が製品やサービスを利用開始してから発生する費用に対して、「イニシャルコスト」は製品やサービスを利用するまでの準備に発生する費用を指します。ビジネスにおいては、「ランニングコスト」と「イニシャルコスト」の両方を予め認識しておくことが必要です。

類語「固定費」は「ランニングコスト」の一部

「固定費」(こていひ)とは、企業においては、売上の状況に関わらず必ず発生する費用のこと。人件費や家賃などが該当します。原材料の仕入れや消耗品などは「固定費」に対して「変動費」とよばれ、「固定費」「変動費」を合わせた費用が「ランニングコスト」となります。

また「固定費」は、一般家庭においても使われる言葉です。家計の中で、水道光熱費の基本料金や毎月固定の金額で支払いがある住宅ローンなどを「固定費」と呼びます。

まとめ

「ランニングコスト」とは、製品やサービスの利用にあたり発生する費用のこと。日本語で表現する場合は「運用費」や「維持費」となります。「ランニングコスト」は英語では「runnning cost」となり、略語は「rc」です。

「ランニングコスト」の対義語は「イニシャルコスト」で、製品やサービスを購入し利用開始までにかかる費用を指しています。また、「ランニングコスト」の中には、売り上げや使用の状況に関わらず発生する費用である「固定費」も含まれます。