「二の足を踏む」の意味と語源とは?使い方の例文・短文と類語も

「二の足を踏む」とは、ビジネスシーンだけでなく日常生活においても使う言葉。「決断できずぐずぐずとためらっている様子」を表した、ネガティブな意味合いを持つ言葉です。今回は、「二の足を踏む」の意味と語源について詳しく解説。使い方の例文・短文を紹介するとともに、類語と英語での表現もお伝えします。

「二の足を踏む」の意味とは?

「二の足を踏む」の意味は「決断できずためらう」

「二の足を踏む」(にのあしをふむ)とは、「決断することができずためらうこと」を意味する慣用句。あれこれ迷って、なかなか気持ちが決まらずに行動に移せない様子を表しています。

「二の足を踏む」はビジネスシーン・日常生活のいずれにおいても、使用することがある言葉です。「二の足」と言う言葉自体も、「ためらう」「しりごみする」の意味として使われます。

「二の足を踏む」の語源は複数の説がある

「二の足を踏む」の語源には、複数の説があります。ひとつは、「二の足」が「二歩目」を意味する説。一歩進んだにも関わらず、ためらって二歩目を踏み出すことができずに足踏みすることを由来とした説です。

また、武士が「刀を抜くことをためらう」ことを由来とする説もあります。刀の鞘には「足金物」(あしがなもの)と言う金具が2つあり、「一の足」「二の足」と呼ばれています。なお、「三の足」に当たる金具はありません。

ビジネスにおいては「二の足は踏まない」

ビジネスシーンにおいては、速やかな判断や決断を求められることが数多くあります。よく考えず慌てて結論を出すことは論外ですが、あれこれ迷ってぐずぐずとする態度は避けておくべき。「決断しきれない」場合であっても、「二の足を踏む」のではなく、何故判断できないのか・何を迷っているのかを伝えるようにしましょう。

「二の足を踏む」の使い方と例文・短文

ネガティブな意味合いで使う

「二の足を踏む」は、ネガティブな意味合いとして使う言葉です。「決断できない」「ためらう」をネガティブな意味ではなく、「慌てて決断しない」「しっかり考える」などポジティブな意味合いとして表現したい場合にも使いません。ポジティブな意味合いの表現を行いたい場合には、「注意深い」の意味を持つ「慎重になる」などの言葉を使うのがよいでしょう。

「二の足を踏む」を使った例文・短文

  • 調子のいいことを言いながら、いざ始めようと言うときになって二の足を踏むとは、情けない奴だ。
  • 声をかけるべきかどうか二の足を踏んでいる間に、彼女を人ごみの中で見失ってしまった。
  • ここしばらくの不調に誰もが二の足を踏んで購入しなかった馬が優勝した。こんな番狂わせがあるからこそ競馬は面白い。
  • 二の足を踏みたくなる気持ちはよくわかる。
  • 二の足を踏むのではなく、思い切ってやってみるべきではないか。

「二の足を踏む」の類語

四字熟語「躊躇逡巡」は同じ意味

四字熟語「躊躇逡巡」(ちゅうちょしゅんじゅん)は、「二の足を踏む」と同じ意味を持つ類語です。「躊躇」は「ためらうこと」「ぐずぐずすること」を意味する言葉。また、「逡巡」は「心が決められずにためらうこと」「尻込みすること」の意味を持ちます。したがって「躊躇逡巡」の意味は、「決められずぐずぐずすること」です。

躊躇する」は「ためらうこと」

「躊躇」(ちゅうちょ)と言う言葉は、「ためらうこと」や「ぐずぐずすること」を意味しています。したがって「躊躇」に動作を行うことの意味を持つ「する」をつけた「躊躇する」は、「二の足を踏む」と言い換えも可能な類語です。たとえば「いざと言う時になって躊躇する」は、「いざと言う時になって二の足を踏む」と同じ意味の表現となりmす。

「二の足を踏む」の類似表現

「二の舞を踏む」は間違い表現

慣用句「二の足を踏む」に類似した「二の舞を踏む」と言う表現を見受けることがあります。しかし、「二の舞を踏む」は誤った使い方の表現です。

「同じ失敗を繰り返す」と言う意味を持つ「二の舞を演じる」(にのまいをえんじる)と言う表現があります。「二の舞を踏む」は、「二の舞を演じる」と、「二の足を踏む」の2つが混同され、誤って使われていると考えられます。

「同じ轍を踏む」は「同じ過ちを繰り返すこと」

「二の足を踏む」の類似表現に、「踏む」と言う言葉を使った「同じ轍を踏む」(おなじてつをふむ)と言う言葉があります。しかし、「同じ轍を踏む」は「二の足を踏む」とは異なる意味合いの言葉です。「同じ轍を踏む」の「轍」とは、車が通った跡につく「わだち」のこと。「同じ轍を踏む」は、「前の人と同じ失敗を繰り返す」の意味として使います。

「二」や「足」を含む慣用句・ことわざ

「二足のわらじを履く」

「二足のわらじを履く」(にそくのわらじをはく)とは、一人で複数の仕事を掛け持ちすること。本来は両立することが難しい仕事で、どっちつかずのマイナスの意味合いも持ちます。

「二兎を追うものは一兎をも得ず」

「二兎を追うものは一兎をも得ず」(にとをおうものはいっとをもえず)は、ネガティブな意味として使うことわざ。「欲張るとどちらも得られない」の意味です。

「揚げ足をとる」

「揚げ足をとる」(あげあしをとる)とは、相手の小さな間違いをからかうことや責めること。言い間違いや言葉尻などをとらえて、相手を非難することです。

「二の足を踏む」の英語表現

「二の足を踏む」の英語は「have second thoughts」

「二の足を踏む」の英語表現としては、「have second thoughts」を使うことができます。「have second thoughts」は、直訳では「2つ目の考え方を持つ」の意味。慣用句「二の足を踏む」の意味としてや、「考え直す」「思い直す」「気が変わる」などの意味として使うことができます。「○○に対し二の足を踏む」と表現する場合には、「have second thoughts about ○○」と使います。

まとめ

「二の足を踏む」とは、「決断することができずにためらう」様子を表す慣用句。ビジネスにおいても日常生活においても使用される言葉で、ネガティブな意味合いとして使われます。同じ意味を持つ類語には、四字熟語の「躊躇逡巡」があります。