「問題ございません」は敬語?メールやビジネスでの正しい使い方

「問題ございません」と聞いて、敬語として正しいのかなと思われた方もいるかもしれませんが、「問題ございません」は問題がないことを伝える丁寧な敬語表現です。今回は「問題ございません」の意味と敬語としての正しい使い方の他に、メールやビジネスでの使い方、言い換え表現や英語表現も紹介します。

「問題ございません」は正しい表現なのか

「問題ございません」は正しい敬語表現

「問題ございません」は「問題ありません」の尊敬表現で、正しい敬語です。「問題ございません」は「問題」という名詞に補助形容詞である「ない」の尊敬表現である「ございません」が連結した表現として解釈されて、正しい日本語です。

「問題ございません」の意味は「支障がない」

「問題ございません」の意味は「支障がない」や「大丈夫である」という意味になります。「問題とすることがない」というのが本来の意味で、状況によって「支障がない」や「大丈夫」という意味で使い分けられます。

「問題ございません」を使った例文

  • 来月に予定されている祝賀式の準備は問題ございません
  • A:「次の納品には〇を100個追加してほしいのですが、よろしいですか」
    B:「問題ございません」

 「問題ございません」のビジネスシーンでの使い方

顧客など敬意を表すべき相手に使う

顧客や目上の人で特に親しい関係ではない相手に「問題ございません」を使います。

目上の相手でも親しい関係の相手には「問題ございません」はかしこまりすぎているため「問題ございません」は使われません。よく顔を合わせる上司や年の近い先輩などには「問題ありません」と答えたほうが自然です。

物事が順調に進んでいることを相手に伝えるときに使う

「問題ございません」は、物事が順調に進んでいることを目上の人に伝えるときに使われる表現です。また、顧客などの敬意を表する相手から依頼されたことを受けるときの返答としても使われます。

目上の人から丁寧に頼まれた時の返答として

「問題ございません」は、目上の人から何かを丁寧に頼まれた時に受けられることを伝えるシーンで使われます。

「~をしておいてもらえませんか」「よろしいでしょうか」「お願いします」などと敬意を表すべき相手から丁寧な問いかけは、受けられるかどうかを問いています。そのような状況で、了承できる場合に「問題ございません」は使われます。

相手の不安や心配を払拭したい時の決め文句として

「問題ございません」という表現は、相手の不安や心配する気持ちを払拭する効果があります。「心配ない」や「大丈夫」と意味合いを含んでいるので、「問題ございません」と言われると相手も心配の種となっている問題がなくなるような印象を受けます。

「問題ございません」のメールでの使い方

相手に依頼・提案に賛同するときに使う

メールで相手が仕事の依頼や新しいプランなどを提案してきたときに、受けるときに「問題ございません」を使います。

「問題ございません」という言い回しは「問題ない」の敬語表現として最も丁寧な表現になります。特に相手の反応が見えないメールのやり取りでは、適切な表現と言えるでしょう。

仰々しい印象になるので注意も必要

「問題ございません」という言い回しの「問題」という言葉から仰々しく、堅苦しい印象を与えることがあります。それほど重要な案件でもないのに「問題」と称することで、威圧的な返信となってしまうのです。

案件がそれほど重要でなければ、敬意を表すべき相手には「承知しました」と返信したほうが違和感がありません。

「問題ございません」の言い換え表現

親しい間柄なら「問題ありません」を使う

目上の人でも親しい間柄なら「問題ありません」という表現の方がしっくりくるでしょう。「問題ありません」は問題ないという意味で、「問題ございません」ほどには、かしこまっていない表現ですので、直属の先輩などには「問題ありません」を使いましょう。

「承知しました」は要求や依頼を受け入れること

「承知しました」は相手の要求や依頼を受け入れるという意味の表現です。

「問題ございません」が尊敬表現に対して、「承知しました」は謙譲表現なので、要求を受け入れることを目上の人に対して伝えるときに使える表現です。

「差し支えありません」は「問題ございません」よりも丁寧な表現

「差し支えありません(さしつかえありません)」も、問題がないことを伝える丁寧な表現です。「差し支える」とは問題や支障が生じるという意味で、それを丁寧語の「ありません」で否定しています。

「差し支えありません」の類似表現として、「差し支えございません」や「支障ございません」もあります。

「大丈夫です」はカジュアルな印象に

「大丈夫です」は問題ないという意味を表した丁寧な表現で、「間違いございません」に比べるとくだけた表現です。目上の人には使わないほうが無難です。

「問題ございません」の英語表現

「問題ございません」は英語で「no problem

「問題ございません」の英訳は「no problem」です。口語にも使える表現ですが、文脈によっては尊敬表現としても使われています。

例文
  • I have no problem to meet you at 3 O’clock.”
    3時にお会いするということで、問題ございません」
    (「3時に会えます」のように丁寧な表現として訳すこともできる)
  • “There is no problem with the preparation of the party.”
    「パーティ準備に問題ございません」

 まとめ

「問題ございません」は問題ないという意味の尊敬表現です。目上の人に対して依頼されたことを受けるときの返答として使われます。ただし目上の人でも親しい間柄の相手には堅苦しすぎる表現なので、「問題ありません」などの別の表現を使った方がいいでしょう。