「やから」の意味は?方言説と使い方の注意点・英語フレーズも解説

テレビやラジオで聞く言葉に「やから」があります。関東圏ではあまり使うことはありませんが、「やから」とは方言の一種なのでしょうか?

ここでは「やから」の意味と方言説について、使い方の注意点と例文、類語・英語表現について解説させていただきます。漢字と表記とあわせて、早速紹介していきましょう。

「やから」の意味と漢字表記は?

「やから」の意味は「仲間」「同類」「同じ血を引く人」

「やから」とは「仲間」や「同類」という意味を持つ言葉です。同じことをしている人、同じ世界・領域にいる人を総称して「やから」と呼んでいます。また「やから」は同じ血を引く「一族」や「同じ血族の人」を意味する場合もあります。

「やから」はよくない意味での「連中」を指す傾向が強い

突然ですが、「連中」という言葉を聞いて、どのようなイメージが沸いてきますか?

「やから」には基本的に「仲間」「同類」「同じ血族の人」という意味がありますが、加えて、「連中」という意味も持ち合わせています。もっとも、あまり良くない仲間を指す時に使われるのが「連中」ですが、それに伴って「やから」も良い意味で使わることが少ないのが現状です。

「やから」の漢字表記は「輩」

「やから」を漢字で表記すると「輩」となります。「輩」は「先輩」「後輩」「吾輩」などの熟語で使われますが、読み方においても「やから」のほか「ともがら」「はい」「ばら」と読むユニークな漢字の一つです。

「やから」は方言?

「やから」は関西地方で使われる方言

「やから」は関西地方で使われる方言であると言われています。もともと「やから」は大阪で使われていた方言でしたが、徐々に関西地方に広がっていったという経緯があります。

そもそも「やから」は「仲間」「一族」といった基本的な意味がありますが、方言の「やから」では、「素行の悪い人」や「反社会的な人」、また「不良」「暴走族系の人」「チンピラ」という意味となります。つまり、方言における「やから」とは、正直あまり付き合いたくない人、厄介な人のことなのです。

「やから」は「だから」という意味の方言

「やから」は関西地方で「〇〇やから」というように、「だから」という意味で使われます。テレビやラジオなどで関西出身の人が話をしていると、「そうやから」「あんたやから」「行くんやから」などと、「だから」を「やから」という言葉に置き換えて言っています。

「やから」の使い方の注意点と例文

「やから」をビジネスシーンで使わない

「やから」は日常生活の中で、友達や家族など、親しい間柄の人に対して使うのは問題はありません。しかし、ビジネスシーンともなると話は別で、「やから」を使うと相手に不快感や不信感を与える可能性が高いため、注意が必要です。

とくにビジネスパートナーや職場の上司、取引先の相手に「やから」を使うのは大変失礼にあたりますので、うっかり口が滑らないように気をつけましょう。

「やから」を使った例文

  • 昔の苦労を共にしたやからが集まって、夜遅くまで話をした。
  • あいつは性格の良いやからだから、心から信頼しても大丈夫だよ。
  • いとこのAは幼い頃から仲の良いやからの一人である。
  • 要らない噂話ばかりするやからは、職場にいらない。
  • さぼり癖のある営業マン。そういうやからは出世しない。

「やから」を英語で表現すると?

「やから」は意味合いよって適切な英語が異なる

「やから」には「仲間」や「同類」、「同じ血を引く一族」などの肯定的な意味と、「連中」や「チンピラ」「素行の悪い人」を表す否定的な意味の両方を持ち合わせる言葉です。そのため、文脈で使われる時の意味合いによって英語が異なります。

  • 仲間:friend, assicuate, company,  buddy
  • 同類:same kinda, same class, two of a kind
  • 一族・同じ血を引く人:family, clan
  • 素行の悪い人・チンピラ・暴走族:gang, gangsta, hooligan

「やから」を使った英語例文

  • 彼は素晴らしいやからだ。
    He is such a great friend ( = He is such a great company)
  • 同じ血を引くやからなんだから、仲良くするべきである。
    We are from same family, so let’s get along each other.

まとめ

「やから」は漢字で「輩」と表記し、「仲間」「同類」「一族」「同じ血を引く人」という肯定的な意味を持つ一方で、「連中」「素行の悪い人」「チンピラ」「暴走族」などのように、あまり良くはない意味も持ち合わせています。

また、方言の「やから」は、大阪で「性質の悪い人」を指す言葉として使われるようになったのが始まりです。そして、使用エリアが関西地方に拡大し、現在ではメディアの影響により、関東地方など、その他の地方でも使われるようになりました。

社会人になってから言葉の使い方で恥をかくのは厳しいものです。あとで後悔しないようにするためにも、正しい意味と使い方を把握しておきましょう。