「コンサバ」の意味とは?由来やファッション・ビジネスの使い方も

バブル期を迎えた昭和時代には、さまざまなナウい言葉が生まれました。「コンサバ」もその一つ。ファッションを中心にビジネスでも使われますが、正しい意味や使い方を知っていますか?

ここでは「コンサバ」の意味と由来、ファッションん・ビジネス・政治の3分野別での使い方、または例文について解説させていただきます。

「コンサバ」の意味と由来は?

「コンサバ」の意味は「保守的な」「控えめな」

「コンサバ」の基本的な意味は「保守的な」「控えめな」です。人の性質や態度、様子、考え方、評価などが保守的で地味、古風な様子を指しています。

また、ものごとへの価値観や見方における「コンサバ」なら、「奇をてらわない」「伝統的な」という意味で使われます。「コンサバ」はモダンで先端を走るようなニュアンスを持たず、全体的に一歩引いた、大人しい様子を表す言葉となります。

「コンサバ」の由来は英語の「conservative」

「コンサバ」の由来は英語の「conservative」で、「コンサーバティブ」という読み方を省略して「コンサバ」というカタカナ語が使われるようになりました。ちなみに「conservative」の反対は「progressive(プログレッシブ=進歩的・前衛的)」です。

「コンサバ」ファッションでの使い方は?

レディース・メンズ共に「知性的で控えめなファッション」

ファッションにおける「コンサバ」とは、レディース・メンズ共に共通して「知世知的で控えな服装」を意味します。洋服のデザインをはじめ、色使いやトーン、またアクセサリーや靴などを総合的に捉えて「エレガントさを醸し出すようなファッション」「主張をし過ぎないファッション」を演出するのがベースとなります。

もっとも、自己主張の強い装いは「コンサバ」とはいえませんが、流行りのファッションでも、トレンドに偏りすぎず、レトロな雰囲気があったり、落ち着きのあるファッションであれば、総体的に「コンサバ」のカテゴリーに入るといえます。

「コンサバ系」の対抗馬は「アバンギャルド系」

「コンサバ系」に対して、前衛的で斬新なファッションを「アバンギャルド」と呼びます。アバンギャルドはフランス語の「avant-garde」のことで、既存するファッションの概念や形にこだわらず、モダンで先端的なファッションを指します。

「コンサバ系」の対抗馬として存在するのが「アバンギャルド系」ですが、「コンサバ系」と相反して、革新的なイメージを自ら主張できるのが特徴となります。

また、ファッションブランドにおいても「コンサバ系ブランド」と「アバンギャルド系ブランド」に分かれます。二つの異なるコンセプトを持つファッションでも、いつの時代も変わらず多くのファッションリーダーから支持を得ています。

ファッションでの「コンサバ」を使った例文

  • 先輩のファッション、いつも色使いやデザイン共にコンサバで素敵よね。
  • 仕事には靴も洋服もコンサバで固めていくと決めている。
  • 今回新しく買ったブランドのバックは、コンサバ系ながら高級感あふれるデザインである。

「コンサバ」ビジネスでの使い方は?

「コンサバ」はビジネスシーンでは「無難な」「何の変哲もない」

「コンサバ」はビジネスシーンでは「控えめな」「大人しい」という意味の他、「無難な」「何の変哲もない」「ニュートラルな」、またややネガティブなニュアンスとなりますが、「周囲と変わらない」「面白みにかける」というような意味合いでも使われます。

たとえば、会議やミーティングで発言の少ない人に対して「Aさんはコンサバである」と言ったり、Aさんが放つごく当たり前の意見に対しても「考えがコンサバである」と表現します。また、企画やアイデアが面白みにかけたりする時は、可もなく不可もないという意味で「コンサバ」を使うこともあります。

ビジネスでは人の性質を含め、意見や考え、企画や提案、営業スタイルや仕事ぶりなどにおいて「周囲に影響を与えることがなく、当たり障りがない」「ほどほどで無難な」というニュアンスで使うようにしましょう。

ビジネスでの「コンサバ」を使った例文

  • 同僚が提出した営業企画案は、可もなく不可もないコンサバであった。
  • コンサバで知られる部長は、海外転勤でも当たり障りのない挨拶で締めくくった。
  • クライアントへの見積書に対し、部長は「かなりコンサバだな」と苦笑いした。

「コンサバ」政治の世界での使い方は?

「コンサバ」は政治では「保守主義」のこと

「コンサバ」は政治において「保守主義」という意味で使われます。従来から受け継がれる伝統や習慣、組織や制度を重んじ、社会生活における急激な変化や革命などに反対する姿勢、思想、政権などを意味します。

余談ですが、イギリスやカナダでは「保守党員」のことを「コンサバティブ」と呼んでいますので、合わせて覚えておくとよいかもしれません。

政治での「コンサバ」を使った例文

  • 国会でのコンサバ層は半数を占める。
  • 我が社は年功序列をかたくなに守る、コンサバな企業である。
  • コンサバな組織であるために、育児休暇を喜んで容認する動きは未だあまりない。

まとめ

「コンサバ」は英語の「conservative」のことで、「保守的な・控えめな」という意味を持ちます。ファッションでは派手さの無いおさえ気味の服装を「コンサバ派」といい、レディース・メンズ共に「知的でエレガント」「控えめで主張しすぎない」がコンセプトとなります。

また、ビジネスで「コンサバ」を使う時は、「個性がない」「つまらない」と皮肉めいた印象で伝わることがあります。故意に使っていなくても、相手によって解釈の仕方が異なりますので、その点だけ留意しておきましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

アバター

某私立大経営学部卒、大手旅行会社、商社を経て、豪州へ移住。米国PCメーカーのカスタマー部に勤務後、カンガルーやエミューのいるNSW州の片田舎で生活を開始。田舎暮らしをきっかけにフリーランス(ライター・翻訳)に転身し現在に至る。趣味はゴルフ、料理、ローカルとのゴシップ、キャンプ。