「身だしなみ」の意味とは?定義・身だしなみの三原則も解説

ビジネスパーソンにとって「身だしなみ」は大切なマナーであり、身だしなみを整えることには大きな意味があります。この記事では、「身だしなみ」の意味や類語、ビジネスにおける「身だしなみを整える」ことの意味を解説します。あわせて「身だしなみの三原則」についても紹介していますので、身だしなみチェックにもお役立てください。

「身だしなみ」の意味と漢字とは?

「身だしなみ」の意味は「相手に不快感を与えない服装やふるまい」

「身だしなみを整える」などと表現されることの多い「身だしなみ」とは、相手に不快感を与えない清潔な服装やふるまいという意味です。身だしなみというと身に着けるものに注意が向けられがちですが、服装や髪形などの「身なり」とあわせて、礼儀・作法を守る「立ち居ふるまい」も身だしなみに含まれます。

また、服装や立ち居振る舞いの他に、自分の体を清潔に整えることも「身だしなみ」です。たとえば食後に人と会う前には歯磨きをしたり、暑い時期には汗をかいたまま会議室に入らないよう事前に汗を拭いたりすることも身だしなみを整える要素です。

「身だしなみ」の漢字は「身嗜み」

「身だしなみ」は漢字で「身嗜み」と書きます。「嗜み(たしなみ)」とは、「人前ででしゃばらないように控え目にふるまうこと」「普段の心がけ」という意味です。騒々しいふるまいをする人を「嗜みが無い」と表現したりします。

つまり、「身だしなみ(身嗜み)」は、身を整えることに加えて、控え目なふるまいや、人前での心がけという意味を含んでいます。

「身だしなみ」の類語とは?

「身だしなみ」の類語は「身なりを整える」や「身支度を整える」

「身だしなみ」は、「身なりを整える」や「身支度を整える」とも言い換えることができます。服装や髪型などの外見を整えるという意味ではこれらは同じ意味です。

しかし、「身だしなみ」には外見のほかにも人前でのふるまい方や心がけなど、社会人としてのマナーに従って行動するという意味が含まれ、強く示唆されていることがこれらの類語との違いです。

また、身なりを整えることを「整容(せいよう)」とも言い、看護の分野では口腔ケアや爪切りなどを行って身体を清潔に整えることを指します。

ビジネスで「身だしなみを整える」ことの意味とは?

ビジネスでは相手に良い印象を与えることが大切

ビジネスでは、コミュニケーションを良好に保ち、スムーズに事案を進めるために、相手に良い印象を与えることが大切です。人の印象は、清潔感やその場に合った適切な身だしなみに左右されます。

また、会って最初に受けた第一印象が、その後も強い影響を与える「初頭効果」と呼ばれる影響があることがわかっており、最初に良い印象を与えることができると、その後に何か不手際があっても、悪い影響をカバーしてくれます。

逆に、初対面でだらしないイメージを与えてしまうと、その後も悪いイメージがつきまとい、ビジネスにも影響を与えます。

身だしなみはいつでも整えておくことが大切ですが、特に初対面の人に会う時には念入りに整えておくのがよいと言えます。

身だしなみはビジネスパーソンの武器

人の印象に大きな影響を与えるものに「ハロー効果」があります。ハロー効果とは、目立つ特徴につられて評価が左右される現象のことを言います。例えば、有名大学を卒業していたり、大企業に勤めていたりすると、無条件でその人を高く評価してしまうような現象です。

ビジネスにおいては、名刺に記載する肩書きや資格、仕事の実績などもハロー効果を発揮します。あわせて、清潔で好感が持てる身だしなみも、ポジティブなハロー効果をもたらします。適切な身だしなみはビジネスパーソンの武器でもあるのです。

身だしなみの定義「身だしなみの三原則」とは?

身だしなみは抽象的な概念であるため、自分の身だしなみが正しいのか自信が持てない人もいるかもしれません。正しい身だしなみの定義を知っておくことで、面接やビジネスの場などにおいて事前に適切な準備をすることができます。

マナー講座などでしばしば紹介される「身だしなみの三原則」があります。身だしなみの定義として知っておくと便利なため紹介しましょう。

身だしなみの原則1「清潔感があること」

身だしなみで最も大切なのが「清潔感」です。どんなに立派なスーツや靴を身につけていても、しわだらけだったり汚れていたりしたら意味がありません。

清潔感のある身なりをすることは、社会のマナーであると同時に向き合う相手に対する礼儀でもあります。また清潔感は信頼感にもつながるため、信頼関係が大切なビジネスの場では特に大切な要素です。

また、きちんと洗濯や手入れがされて清潔な服であっても、見た目がだらしない印象を与える服装も「清潔感がない」と判断されますので注意が必要です。たとえばこれといった定型のないカジュアルな服装の場合は、襟のある白シャツにしたり、コットンパンツにはアイロンをかけたりするなどの工夫で清潔感が生まれます。

身だしなみの原則2「TPOに応じた機能を備えていること」

身だしなみは清潔であることに加えて「機能的である」ことも大切です。つまりTPO(時と場所や場合)に応じた服装やふるまいが求められます。

たとえば外回りが多い営業担当の人であれば、歩きやすい靴や形が崩れにくい機能的なスーツを着用し、食品を扱う人であれば髪をまとめ、装飾品を外すなどの配慮も身だしなみです。

「機能的である」ことは、身だしなみと「おしゃれ」の違いを理解するのにわかりやすい定義であるとも言えます。好きなファッションを自分のために身につけるのではなく、相手やその場や目的に合わせた機能性が身だしなみの要素です。

身だしなみの原則3「品位があること」

適切な身だしなみには品位があることも欠かせません。品位とは、見る人が尊敬したくなるような志の高さが、外見や立ち居振る舞いに自然と表れていることです。

品位には、相手を尊重する気持ちや、自分の仕事に対する誇りが表れます。そのような気持ちを持つことで、背筋が伸びて自然と品格のある振る舞いができると言えます。

まとめ

「身だしなみ」とは、簡潔に言い表せば「相手に不快感を与えない服装やふるまい」という意味を持ちます。具体的な要素としては、相手に不快感を与えないために最も重要なのが清潔感です。

ベースとなる清潔感に加えて、TPOに応じた機能的な服装や髪型、品位のある立ち居振る舞いまでも含めた自分の総合プロデュース力が身だしなみに表れます。「身だしなみ」とは、教養や内面までも含めた、トータルとしての「その人」を映し出すものだと言えます。