英語の早口言葉を紹介!簡単なものから長い&有名なフレーズも

「青巻紙 赤巻紙 黄巻紙」「隣の竹やぶ 竹立てかけた」など日本には「早口言葉」がたくさんあります。どれも舌を噛みそうなものばかりですが、幼いころ何度も練習した思い出はありませんか?

今回のテーマは英語の「早口言葉」です。海外で有名な早口言葉を紹介しながら、その効果や発音のコツなどを紹介しましょう。

有名な英語の早口言葉

それではさっそく英語の早口言葉をレベル別に紹介します。

簡単な英語の早口言葉「She sells」

英語の早口言葉で簡単なのは、「She sells seashells at seashore」です。その他にも簡単な英語の早口言葉があるのでご紹介しましょう。

  • She sells seashells at seashore
    彼女は海辺で貝殻を売っています
  • Red lorry, yellow lorry(3度繰り返します)
    赤色の大型トラック 黄色の大型トラック
  • I scream, you scream, we all scream for ice cream.
    私は叫ぶ、あなたも叫ぶ、みんながアイスクリームが食べたいを叫んでいます

難しい英語の早口言葉「wood chuck..」

難関な英語の早口言葉にもチャレンジしてみましょう。

How much wood would a woodchuck chuck if a woodchuck could chuck wood?
He would chuck, he would, as much as he could, and chuck as much wood.
As a woodchuck would if a woodchuck could chuck wood.

翻訳文
ウッドチャック(リス科の動物)が木片を投げ捨てたら、ウッドチャックはどれほどの量の木片を投げ捨てることになるのであろうか?
ウッドチャックは木片を投げ捨てるにちがいない、というよりはできるだけたくさんの木片を捨てるだろうよ。
ウッドチャックが木片を投げ捨てるなら、きっとそうするだろうに。

長い英語の早口言葉「peter piper..」

長い英語の早口言葉は「Peter Piper…」というものがあります。おそらく最も有名な英語の早口言葉でしょう。

Peter Piper picked a peck of pickled peppers.
A peck of pickled peppers Peter Piper picked.
If Peter Piper picked a peck of pickled peppers,
Where’s the peck of pickled peppers Peter Piper picked?

翻訳文
ピーターパイパーさんは1ペック(※)唐辛子の酢漬けをつまんだんだ。
ピーターパイパーさんがつまんだ1ペックのペッパーピクルスだが、
もしもピータパイパーさんが1ペックの唐辛子の酢漬けをつまんだとしたら、
ピーターパイパーさんがつまんだ唐辛子の酢漬けは一体どこにあるんだ?

※ペックは液量の単位。2ガロン(約9リットル)

英語の歌の早口言葉「Betty butter‥」

マザーグースの歌で「Betty botter」とも言われています。

Betty Butter bought some butter
But she said this butter’s bitter
If I put it in my batter
It will make my batter bitter
But a bit of better butter
Will surely make my batter better.(続く)

翻訳文
ベティボターさんはバターを買いました
でも彼女はこのバターは苦いと言いました
もしもそれを私のパンケーキのもとに入れたなら
苦いパンケーキができてしまいます
でも少しでもベター(良い)なバターがあれば
ベター(良い)なパンケーキができると思います

早口言葉で得られる効果とは?

英語の早口言葉には、ある意外な効果があります。これから英会話を中心に英語を学びたい方は必見です。ちなみに英語で早口言葉は「Tongue Twister(タン・ツイスター)=舌がからまる」です。

発音の練習に効果あり

英語の早口言葉を練習すると、日本語には存在しない「R」「Th」の発音が自然と身につくことが期待できます。これは英語のアルファベットを正しく発音しなければ「言いにくい」並びになっているからです。

英語圏の学校で学ぶ早口言葉はおもにプライマリー(小学校)で習うことがほとんどで、その目的は「正しい発音力を鍛える」ことにあります。あえてそれぞれのアルファベットの発音を意識することで、最後までスラスラと言えるようになる。これが子供たちのモチベーションにもなっています。

さあ、思い出してみましょう。「東京 特許 許可局」を3回早く言う時、それぞれの言葉をハッキリ正しく発音していませんか?

音声付きのサイトで実力UP

英語の早口言葉を学ぶとき、音声付きのサイトを利用するのもよいアイデアです。ネイティブの発音を何度も耳にしながら発声することで、努力次第ではネイティブに近づくこともできるでしょう。

英語の学習では「聞いて、話す」は基本です。英語の「R」や「Th」などの発音が苦手なら、早口言葉を数本、最後まで上手に発音できるまでトライしてみましょう。

たとえば「She sells seashells…」という早口言葉では「She」と「Sea」の発音は異なります。このような例はたくさんあり、発音が区別できないと違う意味になることからも「正しい発音」は必須です。

初心者向け音声付き早口言葉が掲載されているサイト「Starfall
※トップページから「3.It’s Fun to Read」をクリックし、「Tongue Twisters」を選択してください。(閲覧には、Adobe Flash Playerが必要です。)

英語の早口言葉はリズムよく

英語の早口言葉にチャレンジするときのコツとして「リズムよく」があります。これは英語を話すときに必要な独特の「リズム感」を修得するためです。

英語はアクセントや句読点など、文章に強弱や抑揚が多く、会話でのリズムやトーンが大切な言語の一つでもあります。おおむねスペイン語やイタリア語など「ラテン語」が基本になっている言語は、リズムやトーンをもって会話をするとよいとされています。

リズミカルに早口言葉が練習すればなめらかなリズム感が生まれ、そのリズムを学ぶことで今度は「会話力」も伸びてきます。初心に戻って早口言葉の恩恵にあやかってみましょう。

まとめ

英語で早口言葉は総合的な英語学習における「発音練習」に効果を発揮してくれるため、苦手な発音がある場合はおすすめのラーニングツールです。

英語を学んで実際に使いたいとき、相手がしっかり聞き取ることができる正しい発音はとても大切です。英語でコミュニケーションをとるために早口言葉を修得して「会話のリズム」と「なめらかな発音」を手に入れましょう。