「情緒不安定」の意味とは?よくある症状や病気名・英語表現も解説

やっかいな症状の一つ「情緒不安定」。ものごとに対して気持ちが不安定になることを意味しますが、すぐ泣いたり、怒ったりと、自分でも感情のコントロールが難しくなる時もあるほどです。

今回は「情緒不安定」の読み方と意味、主な症状と正式な病気の名前、病院に行く必要性や英語表現を紹介します。

「情緒不安定」の意味と読み方とは?

「情緒不安定」の意味は”感情の状態が不安定な様子”

「情緒不安定」の意味は、“勘定の状態が不安定な様子”です。

「情緒」とは”心や気持ちの動き”を表す言葉で、ものごとに触れたり関わりを持つことで起こる、あらゆる細かい感情を指します。つまり、人が抱く微妙な感情、心の動きが不安定な状態を「情緒不安定」と呼んでいます。

また、「情緒」には笑ったり泣いたりと、喜怒哀楽が急激で単発である意味も含みます。嬉しい、楽しい、悲しいなど人が持つ感情のあれこれが突発的に表れ、わけもなくすぐ消えてしまうようなことも表しています。

「情緒不安定」の読み方は”じょうちょふあんてい”

「情緒不安定」の読み方は“じょうちょふあんてい”です。本来の読み方は「じょうしょふあんてい」ですが、世間一般的に広く使われている慣用的な読み方では「じょうちょふあんてい」となります。そのため、基本的にはどちらでも間違いではありません。

「情緒不安定」の症状とは?

「情緒不安定」になると”感情の起伏が激しい”

「情緒不安定」になると、感情の起伏が激しくなります。笑顔で楽しく会話をしていたと思ったら突然怒り始めたり、怒り始めたと思ったら、わけもわからず泣き始めたりと、さまざまな感情が短時間で入交ってしまうのが特徴的です。

「情緒不安定」になると心の置き所が上下左右にと動くため、周囲には何が起こっているのか理解しずらいことも多いです。実際、周囲に困惑を招いたり、距離を置かれてしまったりすることもあります。

「情緒不安定」だと、理不尽な理由で怒りを抑えきれなくなったり、多少のことで泣きだしてしまったりしますが、これらの感情の交差は、自分自身の思いや悩みが原因にあることがほとんどです。急に陽気になったり、急に落ち込んでしまったりする感情の起伏の激しさは「情緒不安定」の主な症状の一つとなります。

「情緒不安定」になると”パニックに陥りやすい”

「情緒不安定」になると、突然の変化や急な出来事に対応できなくなり、パニック状態に陥りやすくなります。

たとえば、ミーティングの予定が3時にあったとしましょう。突然の来客のため、ミーティングが5時に延期になりました。通常なら別段として問題はありませんが、情緒不安定な時は「なぜ?」「どうしよう」と不安な気持ちに支配されてしまうことがあります。

「情緒不安定」な場合は、急激な出来事や変化に心や気持ちが追い付いていかず、感情を上手にコントロールすることができません。

「情緒不安定」になると”突然の予定変更をする傾向がある”

「情緒不安定」になると、突然仕事に行きたくなくなったり、会う予定の人と会いたくなくなったりすることがあります。いくら親しい友達や家族にすら、突然会うのをキャンセルしてしまうのは、自分の感情が不安定で、突然心が塞ぎ込んでしまうからです。

今までスムーズだった人間関係が億劫になったり、突然逃げ出したくなるのは「情緒不安定」のサインの一つとなります。

「情緒不安定」は病院に行く必要性はある?

「情緒不安定」の正式な病気の名前は”全般性不安障害”

「情緒不安定」には”全般性不安障害”という医学的に定義された病名があります。「全般性不安障害」とは、突然不安や恐怖感に襲われることがコンスタントに続き、日常生活に支障をきたしてしまうことを指します。

「情緒不安定」だと感じたら専門病院へ

日常生活や仕事で受けるストレスや女性・男性ホルモンの関係などさまざまな原因で、人は「情緒不安定」になりやすいのが現状です。しかし、誰もが「情緒不安定」になる可能性があることを理解し、自分が数週間にわたり「情緒不安定」が続いたと思ったら、内科、心療内科、婦人科、精神科などの専門病院へカウンセリングや相談に行くことも大切です。

「情緒不安定」の英語表現とは?

「情緒不安定」は英語で”emtionally unstable”

英語圏では「情緒不安定」のことを“emotionally unstable(感情が安定しない)”と表現します。日本に限らず、ストレス社会を抱える海外でも、このようなフレーズはよく見聞きします。ダイバーシティが当たり前となった海外でのビジネス環境では、「情緒不安定」の状態が改善できず、勤務を断念する人も少なくなりません。

また、「emotional unbalanced(感情のバランスが取れない)」というフレーズを使うこともあります。加えて口語では「emo」と省略することもありませすが、やや差別的な表現となるため使用には注意が必要です。

「情緒不安定」を使った英語例文

「情緒不安定」を使った英語例文をご紹介しましょう。

  • She seems bit emotional unstable lately.
    彼女は最近ちょっと情緒不安定のように見える。
  • 情緒不安定を改善するには、適度な運動と睡眠が大切だ。
    The best way to ease up emotional unbalanced states is to keep on doing decent excercise and having good amount of sleep.

まとめ

「情緒不安定」は本来は「じょうしょふあんてい」と読みますが、慣用的に「じょうちょふあんてい」と読む場合もあります。どちらも間違いではありませんので覚えておきましょう。

また「情緒不安定」の原因はストレスやホルモンのバランスなどがあります。最近、感情の起伏が激しくなったり、些細な出来事や変化でパニックになりすくなったと思ったら、心療内科や精神科などに足を運んでみることをおすすめします。病院では薬での治し方をはじめ、症状を和らげるための運動や呼吸法など、あらゆる面から一人一人に合った症状改善に向けてサポートしてくれます。

ストレスを貯めないようにリラックスを心がけて…とは言いますが、忙しい毎日を送っている人は意外にに難しい課題でしょう。しかし、毎日10分でもご褒美として「自分の時間」を作るのは、意外に簡単であるかもしれません。ぜひ、実行してみて下さい。