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「パッシブ」の意味は?ゲームでの使い方や対義語「アクティブ」も

「パッシブ」は主に受動的という意味で使われる言葉で、日本でもカタカナ語として浸透しています。「パッシブモード」「パッシブベース」「パッシブラジエーター」など、関連用語もさまざま。ゲームでも「パッシブスキル」としてよく使われています。

ここでは「パッシブ」の意味や英語表記、使い方と例文、「パッシブ」のつく関連熟語を中心に解説します。

「パッシブ」とは?

「パッシブ」の意味は”受動的・受け身”

「パッシブ」の意味は、“受動的・受け身”です。「抵抗しない・従順な・受動態の」というニュアンスを持ち、活動的ではない、不活発なという意味を含む言葉となります。

日本語の「パッシブ」には、これらの意味が転じて、「消極的な・おとなしい・静かな」という意味でも使われています。つまり、活動的な、活発なという意味の「アクティブ(active)」反対の表現となります。

ゲームの「パッシブスキル」は常に効果が現れるスキル

ゲームでも「パッシブ」を使うことがあります。「パッシブスキル」とは、プレイヤーがコマンドを操作して発動するものではなく、常に効果が現れるスキルのことです。略して「パッシブ」と呼ぶこともあります。

「パッシブ」の英語表記は”passive”

「パッシブ」の英語表記は“passive”です。「passive antenna(受動アンテナ)」や「passive behavior(受動的行動)」「passive commerce(受動貿易)」などのような英熟語でも使われます。

「パッシブ」の使い方と例文とは?

「パッシブ」は行為を受ける時に使われる表現

「パッシブ」は”受け身・受動的”という意味を持つ言葉です。そのため、行為や行動を行う側が主語になるのではなく、それらを受ける側、受け取る側が主語になる時に使われる表現です。

「パッシブ」の意味を理解すれば、文章内で使う時にさほど意識することはないかもしれません。しかし、正確に内容を伝えるためにも「パッシブ」は”行動を受ける側”が使う表現であることを理解しておきましょう。

「パッシブ」を使った例文

「パッシブ」を使った例文をご紹介しましょう。

  • パッシブメディアと呼ばれるテレビでやラジオは、新聞や雑誌とは異なり、スイッチオンで情報をキャッチできるから楽だ。
  • 自分の性格はアクティブではなく、どちらかと言えばパッシブである。
  • パッシブな行動を繰り返していたら、部長にモチベーションが足らないと言われた。

「パッシブ」を使った関連熟語とは?

「パッシブスピーカー」は”アンプが内蔵されていないスピーカー”

「パッシブスピーカー(passive speaker)」とは、スピーカーの内部に、アンプが内臓されていないものを指します。「パッシブスピーカー」はエンクロージャー(筐体)にアンプがついていないため、別にアンプを用意して取り付ける必要があります。つまり、それだけでは音が出ないのが「パッシブスピーカー」です。

「パッシブスピーカー」は接続が多少複雑な面もあり、余分なスペースがありますが、アンプ次第では高質な音が出やすいのが魅力となります。

「パッシブスピーカー」の対にあるのが「アクティブスピーカー(active speaker)」で、エンクロージャー内にアンプを内臓しているものを指します。悦族が容易でスペースを要さないのが特徴です。

「パッシブラジエーター」は”ユニットから電磁気回路をなくしたもの”

「パッシブラジエーター(passive radiator)」はスピーカーユニットから、電磁回路をなくしたものを指します。スピーカーのエンクロージャー(筐体)内にある空気の振動を使って機能させるスピーカユニットであるため、低温が響き、質の高いサウンドを楽しめるのが特徴です。多くの場合、小型のポータブルスピーカーで積極的に採用されています。

「パッシブラジエーター」の場合は、とくに対になるものはありません。

「パッシブベース」は”電池なしのベース”

「パッシブベース(passive base)」は電池のついていないベースを指します。パッシブベースは、楽器がもつ本来の自然で美しい音色を奏でるのが特徴で、やわらかく、アンサンブルに溶け込みやすいのが魅力です。電子回路がシンプルなので、トラブルが少ないですが、ノイズに弱く、手元で音質の補修ができないのがデメリットとなります。

「パッシブベース」に対してあるのが”アクティブベース(active base)”です。「アクティブベース」は電池を使い、プリアンプが内部に装着されているものを指します。音の立ち上がりが早く、パワーがあるため、エフェクターのノリもよくノイズにも強いのが特徴です。

「パッシブセーフティ」は”衝突安全”

「パッシブセーフティ(passive safety)」とは、自動車への安全技術の考えの一つで、「衝突安全」のことを指します。代表的なものとして「シートベルト」や「エアバッグ」が挙げられます。

乗員の安全を守るために、万が一、自動車事故で衝突やクラッシュを起こした際、ケガや被害をできるだけ小さく抑えることを目的としています。実際にも、「パッシブセーフティ」への技術が向上してから、交通事故での死者数は減少の傾向にあると言われています。

これに対してあるのが「アクティブサーフティ(active safety)」で、”横滑り防止装置”や”アンチロック・ブレーキシステム”などの「予防安全」などのことを指します。

「パッシブモード」は転送モードのひとつ

FTP(file transfer protocol)の「パッシブモード(passive mode)」とは転送モードのひとつで、FTPクライアントからFTPサーバー側に接続するものを指します。つまり、「パッシブモード」とは、実際のデータを転送する時のコネクション「データコネクション」を確立する時に使う手段の一つです。

「パッシブモード」の対にあるのが”アクティブモード(active mode)”で、「パッシブモード」とは逆にFTPサーバー側からFTPクライアントに接続するものを指します。

「パッシブ」の対義語とは?

「パッシブ」の対義語は”アクティブ(active)”

「パッシブ」の対義語は“アクティブ(active)”です。これは「活動的・行動的」の意味を持ちます。ここまでにご紹介した関連用語も、対の言葉として「アクティブスピーカー・アクティブモード」などがあります。

まとめ

「パッシブ」は英語の「passive」のことで、「受動的」「受け身」「大人しい」「不活発な」という意味をもちます。反対語は「活動的」「行動的」の意味を持つ「アクティブ(active)」となります。

「パッシブ」は性格や状態を表す時の他、コンピューター、スピーカー、ベース、また車にも使われる言葉です。受け身を表す言葉ですから、主語は行動や行為を受ける側になることを留意して会話や文章で使っていきましょう。