「悋気」の意味とは?「嫉妬」との違いや使い方・類語を例文で解説

男女の間でしばしばトラブルとなるのが「悋気(りんき)」です。一般的には「やきもち」という意味で使われますが、「嫉妬」との意味の違いはあるのでしょうか?

ここでは「悋気」の意味をはじめ、「嫉妬」との違い、使い方と例文、類語について解説させていただきます。

「悋気」の意味とは?

「悋気」の意味は「ねたむこと」「嫉妬すること」

「悋気(りんき)」は「ねたむこと」「嫉妬すること」、つまり「やきもちを焼くこと」という意味を持つ言葉です。男女やその他の恋愛事情において、好意を寄せている相手が、別の誰かに愛情を注ぐなどして、相手に不満を抱くことを意味します。

また、「悋気」のそれぞれの感じの意味を紐解くと、「悋」は「ねたむ」「おしむ」、また「気」には心情や性質を表します。これらの二つの漢字が組み合わさってできたのが「悋気」です。

「悋気」は恋愛沙汰でおこる相手への不満

「悋気」は、恋愛沙汰に関して使われることがほとんどで、とくに男女の情事に関してねたみ、つらみを抱くことを表す言葉となります。色恋においては、相手に対して嫉妬深くなったり、過剰な心配をしてしまったりしますが、「悋気」はこれらの複雑なネガティブ感情が、不満ややきもちに変わった状態を表しています。

「悋気」と「嫉妬」の違いは?

「嫉妬」よりも「悋気」のほうが古い表現

「悋気」は「嫉妬」とほぼ同じ意味を持ちますが、基本的には「悋気」は「嫉妬」の古い表現であると考えられています。「悋気」が古風で懐かしい響きがするのは、そのためでしょう。

「嫉妬」は恋愛以外のやきもちにも使う言葉

「嫉妬」は「悋気」と異なり、友達が自分より給料が高い、最近家を買ったなど、さまざまな事象を対象に使われます。「悋気」は同じやきもちでも、ほとんどの場合で色恋沙汰や恋愛シーンで使われるため、「嫉妬」とは使い方がやや異なってきます。

たとえば「兄の方が学歴が高いので、悋気した」という使い方は適切ではありません。この場合は、悋気ではなくやきもちやジェラシー、ねたみなどの表現を使うのが正当です。

  • 結婚式で友達の方が綺麗なドレスを着ていたので、ちょっと嫉妬した。
  • 就職活動で嫉妬するなんて馬鹿らしい。私はたまたま運がよかっただけよ。

「悋気」の使い方と例文

「悋気」は恋愛対象にジェラシーを感じたときに使う

「悋気」は主に男女やその他の恋愛事情において、ジェラシーややきもち、妬みを持つことを指します。そのため、職場で同僚に成果を抜かれた、同性が自分より高価なバックを持っていた、先輩がダイエットに成功した、など、恋愛とは全く関係のない「嫉妬」には使うのは適切ではありません。

「悋気」を抱く対象となるのは、恋愛対象にある異性、恋人、パートナー、婚姻関係の相手などです。「悋気」は「恋愛」や「色恋」のシーンにおいて使われる表現であることを理解しておきましょう。

「悋気」を使った例文

  • 私の彼は他の女性をじろじろと見る癖があるため、たまに悋気することがある。
  • 「職場の女の子に近寄り過ぎない?」いつも悋気を起こす彼女にホトホト疲れてきた。
  • 悋気は恋の駆け引きに必須だけど、あまり度を超えると相手が逃げちゃうよ。
  • そろそろあの二人も終わりだね。だって、やきもち焼の彼女が最近悋気しなくなったもの。
  • 一時間ごとにメッセージを送ってくる彼女だが、多少悋気気味のところは可愛いと思う。

「悋気」をつかった熟語表現・ことわざ

「法界悋気」は関係ない人の恋愛への嫉妬

「法界悋気(ほうかいりんき)」とは、「自分に関係のない人の恋愛に関して嫉妬すること」を意味します。たとえば、友達や同僚などの第三者、自分の憧れている有名人や芸能人が、誰かと恋愛中だったり、結婚を発表したりした時に、漠然とジェラシーの心を抱くことを意味します。

「悋気は女の七つ道具」はやきもちは武器になる

「悋気は女の七つ道具」とは、やきもちや嫉妬が恋愛事情において良い駆け引きの道具となることを意味しています。色恋の場面では相手が多少のやきもちを焼いてくれることで、どれだけ愛情を抱いてくれているかの判断材料となることがあります。この場合、「女の」がつくため、女性が異性や恋愛相手に対し、やきもちを焼くことが恋愛の武器になることを表しています。

「悋気は女の七つ道具」とは、相手へのやきもちや嫉妬を効果的に示すことで、相手をコントロールし、恋愛の範疇に留めておくことができるという意味です。

「悋気は恋の命」はジェラシーは恋の証

「悋気は恋の命」とは、焼きもちやジェラシーを抱いている間は、相手への恋心が継続している証拠であり、それがなくなってしまった時は恋が尽きている、という意味があります。

悋気を起こすのは「私を見てほしいのに、他の人を色目づかいで見ているのが許せない」という焼きもちの表れです。つまり、相手への愛情が薄れた時には、すでに恋は終わっている、嫉妬しなくなった時は恋への命が終わったということになります。これらの繊細な恋愛のからくりを説いたのが「悋気は恋の命」です。

「悋気」の類語

「そねみ」は羨ましさからくる曲がった感情

「そねみ(嫉み)」は、第三者や自分以外の誰かに対し、羨ましさや憎らしさを感じることを指します。「妬み嫉み(ねたみそねみ)」と二つのネガティブな感情をつなげて、相手へのやきもちからくる憎しみやねたみを表現することがあります。

  • 最近恋人と別れた友人は、最近結婚した私に対し妬み嫉みを持っている。
  • 嫉みをもつなんて不公平よ。高級車を買うために、私がどれだけ働いたか知ってる?

まとめ

「悋気(りんき)」とは男女やそれ以外の恋愛関係で、相手に対しやきもちを焼き、ねたみを抱くことを指します。類語である「嫉妬」はらゆる事象に対し使われるため、恋愛事情で多く使われる「悋気」とはややニュアンスが異なるため、留意しておきましょう。

世の常とも言えますが、色恋のシーンで多少の「悋気」は相手をコントロールするための効果的な武器になることもあります。もちろん、嫉妬やジェラシーばかりでは相手は疲れ果ててしまいますが、「悋気」という愛情表現を上手に使っていきながら、恋愛関係を継続していくのも賢い戦略かもしれません。