「以内」はその数字を含む?「以下」「未満」との違いや記号も解説

「以内」は数値を表現する言葉です。しかし「3日以内というのは、3日目まで含むのか?」のように、基準を含むか含まないかがあいまいな人が多い言葉でもあります。トラブルを防ぐために、意味をしっかり確認しておきましょう。類語「以下」「未満」との違いや、対義語についても例文を入れながらご説明します。

「以内」の意味とは?

「以内」の意味は基準点を含め「基準より多くならない」

「以内」には主に2つの意味があります。1つめは、基準点を含めて「基準より多くならない」という意味です。基準点を含む、というのが類語との大きな違いになるので、しっかり覚えておきましょう。

具体例
  • 「1ヶ月のレンタル料が5万円以内のパソコンをさがしてほしい」
    → 5万円のパソコンも候補に含まれる。
  • 「記入済の書類は10日以内に提出してください」
    → 10日目に提出も可能。

「以内」には基準点を含め「基準の範囲内」という意味もある

2つめの意味は、基準点を含めて「基準の範囲内」です。上限と下限を決め、その範囲の中が該当します。上限と下限、どちらの基準点も含まれるので注意してください。

具体例
  • 「整理番号80から100以内の方は列へ並んでください」
    → 80と100は含まれる。
  • 「M~LL以内のサイズがセール対象です」
    → M、L、LLがセールに含まれる。

「以内」の記号は以下(≦)と同じ

「以内」は記号が定まっていません。数式で表現したい場合、意味がほぼ同じの以下の記号を利用するとよいでしょう。

日本では以下の記号は「≦」です。記号の左側が、右側以下(以内)であるときに使用されます。読み方は「小なりイコール」が一般的です。他にも「(左側)は(右側)以下」や「(左側)は(右側)より小さいか、または等しい」などの読み方があります。

  • X≦50
    「X小なりイコール50」「Xは50以下」「Xは50より小さいか、または等しい」

「以内」を使う場合の注意点

「以内」は厳密な定義が必要な場面では避ける

「以内」という言葉は意味や範囲を勘違いされやすいため、使用には注意が必要です。意味を「基準点を含まない」と思っている人もいるので、お互いの認識に差が生じてしまう可能性があります。

「1ヶ月以内」「1年以内」のような期日を、メールや手紙で伝えることも避けた方が良いこともあります。「相手が発送した日から1ヶ月?それとも自分が読んだ日からでいいのだろうか?」と相手を悩ませてしまうかもしれません。具体的に期日を指定するのが無難ですが、自動返信などで定型文を使いたい場合は以下の例文を参考にしてください。

例文

「ご申請頂いた日から2営業日以内にデータが反映されます」

「以内」の類語と使い方の違い

「以内」とほぼ同じ意味の類語は「以下」

「以下」には「基準点と同じか、少ない」という意味があります。そのため、多くの場合で「以内」と言い換えることが可能です。しかし、「以下」を下記のような意味合いで使う際は、言い換えることができません。

  • 「これより後に述べること」という意味
    例:以下省略
  • 「代表と、下に連なるもの」という意味
    例:社長以下社員一同

また、順位を表す場合は「以下」と「以内」は反対の内容になります。

  • 「10位以内」 1位~10位
  • 「10位以下」 10位~

「以内」と類語「未満」の違いは基準点の扱い

「未満」は「基準点に達していない」という意味です。基準点を含まないということが「以内」「以下」との違いになります。

例文
  • 「このアトラクションは身長120cm未満の方はご乗車できません」
    →119cmの人は乗れない。120cmは乗れる。
  • 13歳未満のお子様には、お菓子を差し上げます。
    →12歳までがもらえる。13歳からもらえない。

「以内」の対義語

「以内」の対義語は「以外」

「以内」の対義語として定められているのは「以外」です。対義語としての「以外」は、基準点を含まず「基準の範囲外」という意味です。同じ以という漢字が使われていますが、基準点の扱いが違いますので注意してください。

例文
  • 「文字数900字~1000字以外は不合格になります」

「以外」には「それ以外の全てのこと」という意味もあります。この場合は「以内」の対義語として使えません。

例文
  • 「関係者以外立入禁止」
  • 「仕事以外の生きがいを見つけないと、ストレスが発散できない」

意味上は「以上」も「以内」の対義語

「以内」には基準点を含み「基準より大きくならない」という意味もあります。そのため「以上」も対義語と言えます。「以上」は基準点を含み「基準より大きい」という意味です。

例文
  • 「3000円以上ご購入の場合、送料無料になります」
  • 「この量ですと処理に2日以上かかります」

また、順位について表現する場合は、「以上」は「以内」と同じ内容になるため、類語のように使用可能です。

「3位以内の方には景品があります」「3位以上の方には景品があります」
→どちらも1位、2位、3位に景品がある。

まとめ

「以内」は基準点を含めて「基準より少ない」「基準の範囲内」という意味です。「基準点を含む」というのが、類語との違いになります。

勘違いされやすい言葉ですので、状況にふさわしい分かりやすい表現を選べるよう、類語・対義語とあわせてチェックしておきましょう。