「たおやか」の意味と語源とは?使い方と例文・類語や対義語も解説

「たおやかな女性」「たおやかな振舞」など、おもに女性のしなやかな様子を表す時に「たおやか」という形容表現を使うことがあります。意識をせず使っていることもあると思いますが、正しく意味を理解していますか?

今回は「たおやか」に着目し、意味や語源をはじめ使い方と例文、類語と対義語について解説をさせていただきます。

「たおやか」の意味と語源とは?

「たおやか」の意味は「しなやかで優しい様子」

「たおやか」とは「しなやかで優しい様子」を意味します。態度や性質、性格などがしとやかなさまを意味し、身のこなしが上品で美しいことを表す時に使われる形容表現となります。女性の所作に優美さがあり、全体的にしなやかで美しいさまを表現できる、古風で味わいのある言葉の一つでしょう。

「たおやか」は姿がほっそりとしていることも意味する

「たおやか」はしなやかで上品な様子を表す言葉ですが、加えて姿や形が「ほっそり」としていることも表します。どちらかと言えば、身なりや姿が細目で、動きがしなやかな様子を示す時に使われる表現の一つです。

もちろん、体系的に痩せていなければならないということではなく、あくまで「しなやか」「しとやか」「優しい」という要素が動作や姿に含まれていることが大切です。

「たおやか」の語源は「撓む(たわむ)」

「たおやか」はそもそも和語の一つで、かつて使われていた古い日本語が語源となっています。「たおやか」の語源は「固いものが曲がった形になる」「弧を描く」という意味の「撓む(たわむ)」の「たわ」が音変化したものだと言われています。

「たおやか」は漢字で「嫋やか」と表記する

「たおやか」は漢字で「嫋やか」と表記します。「嫋」は「女性」に「弱い」と書きますが、常用漢字ではないため、見かけることは少ないかもしれません。

「たおやか」の使い方と例文

「たおやか」は基本的に女性に対して使われる

「たおやか」は女性のしなやかな様子、また姿や舞いがしとやかなことを表す時に使われます。もちろん、女性限定で使われる形容表現だとは言い切れませんが、男性に対して使われることはほとんどにありません。

「たおやか」は女性に対して使われる表現です。そのため男性に対して使ってしまうと、皮肉めいた響きを伴ったり、相手を子馬鹿にしているように受け留められてしまうことがあります。そのため「たおやか」使う時は、しなやかで上品な動作をする女性に対して使うようにすることが大切です。

また「たおやか」は女性の舞いを美しいと評価する、一つの褒め言葉でもあることも意識して使ってみると良いでしょう。

「たおやかに」「たおやかな」という使い方をする

「たおやか」は「所作がたおやかである」と名詞的に使うこともありますが、その他に「たおやかに歩く」「たおやかな動作」というにも使われます。以下で例文を挙げてみましょう。

「たおやか」を使った例文

  • 今年職場に入ってきた新人の女性は、実にたおやかな振舞をすることで人気がある。
  • たおやなか動作が自然とできるように、娘には小さいころから日本舞踊を習わせている。
  • 訪問客が心落ち着けるように、我が社の受付にはたおやかな女性を配置している。
  • 今年結婚をした同僚は、知的であるばかりではなく、上品でたおやかである。
  • まさに新婦はたおやかな姿で、また新郎は緊張した面持ちで会場に入場してきた。

「たおやか」の類語は?

「やわらかい」は態度が軟弱なこと

「やわらかい」は態度や雰囲気、内容や物質などが軟らかいことを表す言葉です。「やわらかい」は非常に広い範囲で使うことができる便利な表現の一つでしょう。

「やわらかい」は物理的にも感覚的にも「固くない」「堅苦しくない」ことを表す時に使われる言葉となりますが、加えて、姿や態度、振舞や所作が優しく色情的である時にも使われます。

例文
  • 新しい彼氏はやわらかい感じのする人だね。
  • 私の上司はやわらかなイメージがあるから、職場でも気軽に話がしやすい。

「繊細」はか細く優雅な様子

「繊細」は男性女性を問わず、か細く優雅なさまを表す時に使われます。人の感情や話し方、ものの美しさや優美さを表す時など、広く使われる言葉ですが、使い方や相手によっては「繊細」の意味における捉え方が変わってきます。使い方には注意しましょう。

例文
  • この絵画は繊細な色彩とラインが特徴である。
  • 私の母は他人の行動に繊細過ぎるところがあり、一緒に住んでいると疲れてくる。

「嫋嫋たる」は風情があること

「嫋嫋たる(じょうじょうたる)」は、風情がありしなやかな様子を表す言葉です。また音や声などが細く美しく、長く続くこと、風がそよそよと優雅に吹く様子を表す時にも使われます。

例文
  • 月夜を背景になびく嫋嫋たる柳とは、何とも風情のあることか。
  • 嫋嫋たる女性の姿に、思わず見とれてしまった。

「たおやか」の対義語は?

「益荒男」は「頑丈で堂々とした男性」

「益荒男(ますらお)」は男性に対して使われる形容表現です。意味は「強く堂々とした」「凛とした立派な態度」となり、丈夫で頑丈な男性を表す時に使われます。

「益荒男」は「勇気のある強い男性」や「姿や態度が強靭である男性」という意味を持ちますが、「益荒男」の対義語は「手弱女(たおやめ)」となりますので、併せて覚えておきましょう。

例文
  • 今年の柔道の優勝者は、まさに益荒男という表現がピッタリの男である。
  • 結婚するなら男性なら益荒男、女性な手弱女。昔はそう言ったものだ。

「強壮」は強くて健康な様子

「強壮(きょうそう)」とは、身体が強くて健康なことを意味します。丈夫で元気、態度や動きがはつらつとしている様子を表す時に使われることが多いです。

例文
  • 私が最も誇る点は、強壮な身体を維持していることだ。
  • 強壮な男が、小さな失敗でくよくよするんじゃない。

まとめ

「たおやか」は動作や姿、振舞などがしなやかで優美な様子を表す言葉です。「たおやか」な女性は非常に魅力に見えますが、やはり繊細で優美な動作を振舞う女性は、周囲から見ても何となく落ち着く存在なるのかもしれません。

加えて「たおやか」は古い日本語「撓む(たわむ)」が語源となっていることもあり、風情のある美しい響きがあります。所作や姿が優美な女性に対し、新しい褒め言葉の一つとして「たおやか」を使ってみるのもよいのではないでしょうか?