「豪華絢爛」の意味とは?類語・対義語や例文で正しい使い方を解説

華やかなウェディングドレスや煌びやかなパーティなどを形容する時「豪華絢爛(ごうかけんらん)」という表現を使うことがあります。日頃からよく使われる言葉ですが、正しい意味を把握し、正しい使い方をしていますか?

今回は「豪華絢爛」をピックアップし、意味をはじめ、使い方と例文、類語と対義語を解説させていただきます。

「豪華絢爛」の意味とは?

「豪華絢爛」の意味は”贅沢で華やかなこと”

「豪華絢爛」の意味は、“贅沢で華やかなこと”です。装いや飾り付けなどが贅沢に施され、全体的に優美で華やいでいる様子、目を疑うほどの煌びやかで、輝かしい様子を指します。「豪華」は立派で煌びやかな様子、「絢爛」とは目に余るような美しさと彩豊かで輝かしいことを表します。この二つの言葉を組み合わせた言葉が「豪華絢爛」です。

「豪華絢爛」と「絢爛豪華」は同じ意味

「豪華絢爛」と極めて似た四字熟語に「絢爛豪華」があります。「絢爛豪華」は周知のとおり、「豪華絢爛」の前後の言葉を交換した四字熟語であり、意味は全く同じです。どちらも正しい表現となりますが、一般的に多く使われるのは「豪華絢爛」の方となります。

「豪華絢爛」の使い方と例文とは?

「豪華絢爛」はランク違いの輝かしさを表す時に使う

「豪華絢爛」や「絢爛豪華」は、普段のありふれた生活の中ではあまり使われることがない四字熟語です。そもそも日常生活においては、「豪華絢爛」な事象に出会うこと少ないでしょう。しかし、結婚式やパーティ、豪華なレストランに出かけるなど、普段の生活とはちょっと異なる特別なイベントなどで「豪華絢爛」という表現がピッタリな状況に出くわすことは多々あります。

「豪華絢爛」は、贅沢な飾り付けや装いなどあり、見た目が立派で極めて煌びやかなことを表す時に特別な意識を持って使われるのが「豪華絢爛」や「絢爛豪華」です。ランクの違う豪華さや贅沢さを表現したい時、つまりランク違いの輝かしさを表現したい時に、「豪華絢爛」や「絢爛豪華」を使いましょう。

「豪華絢爛」を使った例文

「豪華絢爛」を使った例文をいくつかご紹介しましょう。

  • 妹のウェディングドレスはダイヤやルビーなどの宝石が散りばめられた豪華絢爛なものである。
  • 豪華絢爛な誕生日を迎えることができのは、彼氏がシルバー食器や有名画家の絵画などで埋め尽くされた、贅沢極まる五つ星のレストランで祝ってくれたからだ。
  • 初めて海外の王室を見たが、豪華絢爛という言葉以外に何も見当たらないほど、贅沢な調度品であふれていた。
  • 豪華絢爛とまではいかないが、娘の結婚式はホームパーティ形式の心の温まるものにしたいと思っている。

「豪華絢爛」の類語とは?

類語①「錦繍綾羅」は高貴な人が身に着ける衣服

「錦繍綾羅(きんしゅうりょうら)」とは、主に高貴な人が身に着ける豪華で優美な衣服を意味します。最高級の素材や布地を使い、煌びやかな刺繍を多くちりばめた衣服や着物、ドレスなどを指します。転じて「鮮やかで美しい服装や身なりをするさま・輝かしく煌びやかなこと」を表す言葉として使われています。

「綾羅錦繍」はそれぞれ「あや絹、うす絹、にしき、刺繍」をふんだんに施した高級衣装を形容する幼児熟語です。皇族が身に着ける衣服や豪華なパーティドレス、ウェディングドレス、華やかな衣装などを表現する時に使いましょう。

例文
  • 現役デザイナーである祖母は、初孫のために綾羅錦繍なベビードレスを作った。
  • 綾羅錦繍なウェディングドレスは、一度で参加者の目をくぎ付けにした。

類語②「美麗荘厳」は威厳と華やかさがあること

「美麗荘厳(びれいそうごん)」とは、威厳があり華やかさがある様子を意味します。「美麗」は煌びやかさがあり美しさが引き立っていること、「荘厳」とは立派で威厳があることを表します。

例文
  • 200年以上の歴史を誇るヨーロッパの美術館は、まさに美麗荘厳である。
  • 美麗荘厳という表現がピッタリなのは、華麗な美しさに加え、威厳さえも感じる輝きがあるからである。

類語③「煌びやか」はキラキラと輝くこと

「煌びやか(きらびやか)」とは”キラキラとして輝いている様子”を表す言葉です。華やかで光り輝かやき、優美で美しいさまを意味します。「煌びやか」はただキラキラとしているのではなく、誰もが見とれるような、また惚れ惚れとするような魅力を発していることが基本です。全体的な雰囲気が豪華で目に美しく飛び込んでくるような華やかで煌めきのあるものに対して使いましょう。

例文
  • キャンドルやスパンコールをたくさん使い、煌びやかなセッティングで結婚記念日を祝った。
  • 目に刺さるような煌びやかなドレスに、ただため息が出るばかりだ。

「豪華絢爛」の対義語と英語表現とは?

豪華絢爛の対義語「閑古素朴」は余計な飾りがないこと

「閑古素朴(かんこそぼく)」とは、余計な飾りがないことを意味します。純粋でありのまま、飾り気がなく物事にこだわりのない様子などを指す時に使われます。静かで何もない様子を表す「閑古」と、ありのままの様子を表す「素朴」を合わせてできた言葉が「閑古素朴」です。

例文
  • 週末の彼女はいつもと違い、閑古素朴な姿で時間を過ごしているようだ。
  • 都会の華やかな装いとは違い、田舎には背伸びしない閑古素朴な魅力がある。

「豪華絢爛」は英語で”splendid”や”glorious”

ちなみに「豪華絢爛」は英語で“splendid”“glorious”を使って表現します。どちらも煌びやかで輝かしく、贅沢なことを意味する単語です。

まとめ

「豪華絢爛(ごうかけんらん)」は「贅沢できらびやかな様子」「キラキラと輝き、目に余るような美しい装飾があること」という意味を持ちます。日常で使うことはあまりありませんが、非現実的で心から美しさや華麗さに出会った時に「豪華絢爛」を使ってみて下さい。

また「豪華絢爛」は二つの言葉を前後反対にし「絢爛豪華」とも言うことができ、どちらも同じ意味で正しい表現となります。ぜひ、華麗さや優美さが桁違いの時に「豪華絢爛」を使って言葉にできないような美しさを表現してみましょう。