「頓挫」の意味は?ビジネス・医療での使い方や言い換え類語も紹介

「頓挫」という言葉を知っていますか?「事業が途中で頓挫した」「市場での勢いが頓挫した」というように使われますが、実は医療分野でも使われる重要な表現でもあります。

今回は「頓挫」の読み方と意味、医療分野での意味と使い方、言い換えできる類語や例文を紹介させていただきます。参考になると幸いです。

「頓挫」の読み方と意味は?

「頓挫」の読み方は「とんざ」

「頓挫」は「とんざ」と読みます。「頓挫」の「頓」は「急である、にわかに」という意味があり、「とみ」とも読みます。「挫」は「くじき折る、途中で勢いが止む」という意味があり「くじく」とも読みます。

「頓挫」の意味1「勢いが急に弱くなること」

「頓挫」には「勢いが急に弱くなる」という意味があります。現在進行しているものごとが急に勢いが衰え、にわかに弱まることを意味します。

「頓挫」の意味2「事業や計画が遂行不可能になること」

「頓挫」には「事業や計画が、途中の段階で遂行できなくなる」という意味があります。仕事でも学校行事でも、何かものごとを進行している最中に急に中止になってしまうこと、また中断してしまうことを表します。

「頓挫」は医療分野で症状がおさまること

「頓挫」は医療分でも使われる表現です。たとえば、「痙攣が頓挫する」という文章では「痙攣が止まった」「痙攣がおさまった」という意味になります。

「頓挫」の使い方と例文

「頓挫」はビジネスでは「事業などが中止したとき」に使う

「頓挫」はビジネスシーンでよく使われる用語でもあります。たとえば、事業やプロジェクト、開発計画、生産予定などに対して、途中で中止になったり、何らかの事情でダメになったりした時に使われることが多くあります。プロジェクトや事業関連に携わる人はビジネス用語としても必須の表現です。

「頓挫」を使った四字熟語「抑揚頓挫」と「沈鬱頓挫」

「頓挫」を使った四字熟語に「抑揚頓挫(よくようとんざ)」と「沈鬱頓挫(ちんうつとんざ)」があります。

「抑揚頓挫」とは、文章の調子を上げ下げしたり、声のトーンを変えて勢いを急に変化させることを意味します。シンプルで単調なものがつまらない、抑揚を持たせて張りを出したい時に「抑揚頓挫」することが多いです。

また「沈鬱頓挫」とは、字句や詩などの内容に強い思いや意味が含まれ過ぎて、逆に意味が通じにくいことを指す表現となります。表現や言葉の選択が凝り過ぎたり、自分の世界に入り込んでしまうことで、第三者には理解しにくいことを意味します。

どちらも日常的に見聞きする四字熟語ではありませんが、ビジネス関連の勉強会や文学的な集まりなどで使うことがあります。この機会に覚えておきましょう。

「頓挫」を使ったビジネス例文

  • 海外事業部が進めているプロジェクトが、従業員のボイコットによって頓挫した。
  • イベントを頓挫するわけにもいかないので、別の企画に切り替えよう。
  • 多額の開発費をかけて始めた新規事業であったが、思いも寄らず頓挫することとなった。
  • 頓挫をきたしたおかげで、クライアントに多大な迷惑をかけてしまった。
  • 海外からの船便が大幅に遅れてしまったため、新店舗での開店セールは頓挫した。

「頓挫」と言い換えができる類語は?

類語1「蹉跌」は見込み違いで失敗すること

「蹉跌(さてつ)」とは、事業、計画などのものごとが、事前に予測した見込みと異なり上手く進まないこと、機能しないことを意味する言葉です。主にものごとが思うように信仰せず、失敗の状態になるという意味で使われます。

  • 突然スタッフが辞めてしまったため、輸入代行業務は蹉跌した。
  • 蹉跌をきたすのは心苦しいが、商品が入荷しないため致し方ない。

類語2「挫折」は途中でダメになること

「挫折(ざせつ)」は日常生活でもよく使われる馴染みのある表現の一つです。「挫折」は目的やゴールを設定した続けてきたことが、途中でダメになってしまうこと、またくじけてしまったり、意欲や気力を失うことを意味します。

  • 資金繰りが間に合わず、営業開始から一年で挫折してしまった。
  • 仕事や恋愛で挫折することは、人生において良い教訓となることもある。

類語3「暗礁に乗り上げる」は進行が妨げられること

「暗礁(あんしょう)に乗り上げる」とは、思いも寄らない困難や事態から、ものごとの進行が妨げられ、上手く進まなくなることを意味する表現です。もともと、航海途中の船舶が暗礁に乗り上げてしまい、身動きが取れなくなってしまうことが由来となっています。

  • 表向きは完璧な企画だったが、大多数の反対を受けたため、ことは暗礁に乗り上げた。
  • 暗礁に乗り上げる前に、トラブルシューティングを徹底的に行うべきだ。

まとめ

「頓挫(とんざ)」とは、勢いがに急に弱くなること、また事業やプロジェクトなどの計画が進行中に中断・中止になることを意味する言葉です。

「頓挫」を理解する上で大切なのは、勢いがあったものが弱まってくる、また途中でダメになるという点です。「頓挫」はものごとが途中の段階でストップしたり、急に勢いを失うというイメージで言葉をとらえておくと良いでしょう。

また、ビジネスシーンにおいては、事業やプロジェクト関連に携わる人が頻繁に使う表現です。言い換えのできる類語も「中断」「蹉跌」「挫折」「暗礁に乗り上げる」など、いくつかありますので、文脈を見ながら適切な表現を選んで使ってみて下さい。