「ディクテーション」の意味とは?効果的なやり方やコツも紹介

外国語学習につきものの「ディクテーション」。ちょっと苦手と思っている方も多いはずです。そこで「ディクテーション」の意味と、外国語学習に効果的な「ディクテーション」の方法をご紹介します。

「ディクテーション」とは

意味は「読み上げられる外国語を書き取ること」

「ディクテーション」の意味は、「読み上げられる外国語を書き取ること」や「その書き取りテストのこと」です。

英語学習にはリスニング力を鍛えるために「ディクテーション」が取り入れらています。一語一語聞いた英語を書き取るために集中することで、リスニング力が向上します。また聞き取れない単語が何かがわかるので語彙も増えて、英語への理解が深まります。

英語の「ディクテーション」の方法とコツとは?

「ディクテーション」のメリットとデメリット

英語学習でよく行われる「ディクテーション」。その効果は、何が聞き取れていないかをはっきりさせることができることです。しかし、聞き取ったことを書き取るという作業のため時間がかかるというデメリットもあります。

ただ外国語学習で言えることは、昨日まで聞き取れなかったことが急に聞き取れるようになったり、ましてや話せるようにはなりません。時間をかけてじっくりと行うのが外国語学習ですから、忍耐強く「ディクテーション」に取り組むことは、将来的には良い結果につながりますので気長に試してみましょう。

「ディクテーション」のやり方

読み上げられるテキストを一度で理解しようなどとは思わずに、何度か聞いてから書き取るという方法をおすすめします。やり方としては以下の通りです。

  1. 読み上げられる音声を数回聞く。
  2. その音声を書き取る。
  3. テキストを見ながら間違いを確認する。
  4. 聞き取れなかったところの検証する。スペルミスか、まったく単語として聞き取れなかった、など。
  5. 聞き取れなかった部分は発音してみる。
  6. 数日後に、もう一度同じテキストのディクテーションを行う。

「ディクテーション」のコツ

「ディクテーション」だけでリスニング力を上げようとしないことです。「ディクテーション」はリスニング力を上げる一手段に過ぎないのですから、普段から外国語を聞く機会を持ち耳を外国語に慣らすようにして、リスニング力があげていきましょう。

「ディクテーション」だけにこだわらず、音楽や映画、もしくは学びたい外国語を母国語として話す人たちと交流をするなど、外国語に触れ合う機会を持つようにしてみると、リスニング力が少しずつついていきます。

「ディクテーション」を継続させるために

やさしめの教材を選ぶことです。読み取りと違って聞き取るほうが難しいことが多いので、テキストとしては簡単に見えても、その読み上げられたテキストを聞いてみると聞き取れないということが多いはずです。また最初から難易度の高い教材に取り組み、すぐに飽きてしまっては、外国語を学ぶ前に挫折してしまうでしょう。

ですから、最初は簡単と思える教材からコツコツと始めてステップアップしていくのが、「ディクテーション」を続けるポイントです。

「ディクテーション」を学習する教材

穴埋め式で「ディクテーション」を学ぶ本

最初から全文を書き取るのは難しいと思われる方には、穴埋め式でディクテーションをしてみましょう。

英語のおすすめの教材本は、大岩秀樹氏と安河内哲也氏共著の『ハイパー英語教室中学英語長文』です。中学英語は英語の基礎が凝縮されているので、英語の総ざらいをするなら中学英語がおすすめです。その知識を使ったディクテーションですから、英語でディクテーションを始めようという方にはおすすめします。

全文の書き取りに使いやすい本

穴埋め式の「ディクテーション」に慣れてきたら、全文を書き取ることに挑戦してみましょう。

まずは「穴埋め式用のテキストを使いながら全文を書き取る」という方法が、ファーストステップです。すでに聞きなれた文章のはずなのに、全文を書き写すとなると急に難しく感じるかもしれません。でも聞き慣れた英文ですから、全文を書き取れるようになるにはそれほど難しくないはずです。

ポイントは完ぺきを目指さないこと。ある程度できたら、次のステップへと進みましょう。

次のステップはまだ聞いたことのない英文のディクテーションです。そのためのおすすめ教材は、英語ならNHKから出ているCDブック『Enjoy Simple English Readers Short Stories』です。平易な英語で書かれていて読み切りやすい1話500語前後ですし、ナレーションも聞き取りやすいはっきりとした口調のため、英語の基礎学力を上げるために使いやすいテキストです。

「ディクテーション」ができるアプリ

アプリならスマホさえあればいつでもどこでも「ディクテーション」ができて便利です。そこでおすすめしたいのが、『スタディサプリ ENGLISH』です。このサプリで穴埋め式のディクテーションの練習ができます。話すスピードの調整もできるので、自分に合った英語のリスニングの練習ができるのが特徴です。

またリーディングテキストにはクイズ形式で内容理解ができるようになっていたり、スピーキングのコツも解説。リスニングを中心として総合的に英語学習が進められます。

「ディクテーション」を無料で学ぶ

お金をかけずに「ディクテーション」の練習をしたいのなら、英語専用のウェブサイト「リスニング無料学習館」がおすすめです。1分程度の短い文章も多く収録されていて、繰り返し聞きたい場合にはボタン一つで操作できるので簡単です。また聞き取った英語をタイピングすればすぐに解答が分かります。

「シャドーイング」とは

難易度が上がる学習法の一つ

「シャドーイング」は語学学習の方法の一つで、聞いた外国語をすぐに口頭で繰り返すという方法です。

「ディクテーション」は聞き取る能力が重視されますが、「シャドーイング」は外国語を聞き取った上に発音しなくてはならないので、難易度が高いと言われています。

「シャドーイング」は聞き取れることが前提になるので、「ディクテーション」である程度聞き取れるようになってから「シャドーイング」をすうするというのが正攻法の外国語学習と言えそうです。

まとめ

語学学習と言えば、文法や単語を覚えて、テキストを読んでなど単調な繰り返しのように思われがちです。しかし「ディクテーション」なら、それまで使っていなかった耳を使うので、リスニングが鍛えられるばかりでなく、文法の確認やスペルチェックで語彙力を増やすことができる総合的な学習方法です。時間はかかりますが効果も高いので、ぜひ試してみてください。

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「難解なワードでもわかりやすく」をモットーに、常識ワードからビジネス用語、時には文化・アート系など、幅広く記事を書かせていただいています。ドイツ在住で2児の母。好きな食べ物はビターチョコレートとナッツ類。