「もどかしい」の意味と使い方とは?語源や類語表現も例文で解説

「もどかしい」は、歯痒さを表す時に使われる形容詞です。「もどかしい気持ち」「もどかしく思う」など普段の会話で使われます。
今回は「もどかしい」の意味と語源、使い方とその例文、言い換えが可能な類語、また英語と中国語でのフレーズについて紹介します。

「もどかしい」の意味と語源とは?

「もどかしい」の意味1:じれったく歯痒いこと

「もどかしい」とは「じれったく歯痒いこと」という意味を持ちます。ものごとの進行が滞ったり、上手く行かないなど、自分の思う通りにことが進まい時のイライラやじれったさを表現する言葉となります。

「もどかしい」の意味2:非難すべきである

「もどかしい」のもう一つの意味は「非難すべきである」また「気に入らない」です。一般的に使われるのは、意味1の「じれったい」「イライラする」という場合がほとんどですが、ビジネスや職場などの社会的な環境では「非難すべきである」「気に入らない」の意味でも使われることがあります。

「もどかしい」の語源は動詞の「擬く」

「もどかしい」とは「擬く(もどく)」が形容詞的に変化した言葉です。「擬く」とはとがめる、さからって非難すること、また「菓子もどき」「ビールもどき」のように、本物ではないが、何かに似せて真似るという意味も持ち合わせています。

また「もどかしい」は、「擬く」の「さからい非難する」から意味の幅が広がり、「気に入らない」という意味でも使われるようになったと考えられます。

「もどかしい」を使い方と例文

「もどかしく〇〇する」「もどかしさ」というようにも使う

「もどかしい」は形容詞での使い方の他、副詞や名詞としてもよく使わわれる言葉です。たとえば「もどかしく探し回る」なら「歯痒い様子で探し回る」、また「もどかしさが隠しきれない」なら「イライラ感が隠しきれない」という意味となります。

文脈や状況によっては、副詞や名詞に変化させて使った方が良い場合もありますので、適切に調整するようにしましょう。

「もどかしい」を使った例文

  • 合格発表の通知が届かず、今日はずっともどかしい気持ちで過ごした。
  • もどかしい感情を抑えるべく、外で何回か深呼吸をした。
  • 私の今月の営業成果に対し、部長はもどかしい心境でいるようだ。
  • 懲役たったの3年とは、あまりの罪の軽さに被害者はもどかしさを隠せない。
  • 幼稚園の徒競走で転んでしまった息子。なかなか立ち上がらず、遠目からもどかしく見ていた。
  • ラスト1分、両チーム同点で、ファンはもどかしくなるばかりである。

「もどかしい」の類語とは

「もどかしい」の類語①「苛立たしい」

「苛立たしい(いらだたしい)」とは、ものごとが自分の思うように行かず、心が落ち着かないことを意味します。主にイライラカッカすることを表す時に使われます。

例文
  • 説明が核心に触れず、国民は苛立たしい気持ちで一杯だ。
  • 部長に対して苛立たしく思うのは、仕事を部下に放り投げるクセがあるからだ。

「もどかしい」の類語②「しびれを切らす」

「しびれを切らす」とは、長期にわたる辛抱が尽きてしまうこと、また辛抱が耐えかねることを意味する言葉です。もう我慢できなくなる、さすがに待ちきれなくなるという状況で使われます。

例文
  • クライアントからの最終連絡を待ちかねて、ついにしびれを切らした。
  • しびれを切らす前に、こちらからアプローチしてみてはどうだろう?

「もどかしい」の類語③「気が急ぐ」

「気が急ぐ(きがせく)」とは、早くしようと気持ちが焦ることを意味します。ものごとの進行に気がはやり、もはや抑えられないという状況に対して使われます。

例文
  • 初めてのピアノの発表会。娘は気が急ぎ、3時間前に会場入りしてしまった。
  • OKの返事が来るかどうか気が急くが、彼女へのプロポーズは完ぺきだった。

「もどかしい」の英語・中国語表現とは

「もどかしい」は英語で「frustrating」

「もどかしい」は英語で「frustrating」を使うのが一般的です。「frustrating」は気持ちがムカムカとし、非常にじれったい様子を指す時に使われます。またイライラするという意味の「irritating」も同じようなニュアンスで使うことができます。

例文
  • 電車が急に止まり、非常にもどかしい:I am so frustrating against the train suddenly stopped.
  • 彼はなぜ、イライラとしてもどかしい様子なの?:why he seems so irritating?

「もどかしい」は中国語で「心痒」

「もどかしい」は中国語で「心痒(xīnyǎng)」と言います。

心が痒い(かゆい)と書き、心が落ち着かない、じれったいという意味で使われています。

まとめ

「もどかしい」は「擬く(もどく)」の形容詞形の表現で、「イライラした気持ちになる」「じれったい」「歯痒い」、また「非難すべきである」「気に入らない」という意味を持つ言葉です。

日常的にはものごとが思うように進行しなかったり、結果待ちや待ちぼうけなどの状態で使われることが多いですが、いずれも気持ちが落ち着かず、苛立たしい気持ちを表す時に、ふと口から放たれる表現でもあります。

「もどかしい」状態の時は、忍耐と我慢が必要な時です。ものごとの進行に対して嫌気を起こさず、ゆっくりと事の進行を見守るようにしましょう。