「ディール」の意味とは?M&Aや日本語・英語での使い方の違いも

「ディール」はさまざまな取引の場面で使われるカタカナ語ですが、日本語と英語での意味や使い方に違いがあるのをご存知でしょうか?

今回は「ディール」について、M&Aでの意味、日本語と英語の使い方の違いなどについて解説させていただきます。

「ディール」の意味とは?

 

日本語での「ディール」の意味は「取引・契約・売買」

「ディール」とは「取引」「契約」「売買」などの意味を持ちます。一般的にものごとを取引したり、契約を結んだり、また売り買いをすることを指します。

「ディール」は商業取引に相当する全てのやりとりを意味すると考えて良いでしょう。貿易や交易での値段や値引き交渉やトレード販売などでの「契約」をあらわし、売り買いでのプロセス全体を意味する言葉として使われています。

M&Aではクロージングまでの取引の総称を意味

「ディール」はM&A分野で「最初の交渉から合併合意までの取引の総称」を指します。中でも「プレディール」は企業合併を成功させるための戦略作りから、交渉内容や指摘される点へのトラブルシューティングなど、取引におけるストラクチャーを練る一連の作業を意味します。

また、M&Aでよく使われる熟語に「ディールサイズ」がありますが、意味は「取引金額」となり、大規模、中規模、小規模とM&Aでの「取引の規模」を表しています。

トランプゲームではカードを配ることを意味

ポーカーなどのトランプゲームでカードを配ることを「ディールl」と言います。また、複数いたプレイヤーが負けを見越してディーラーを去り小人数となった場合でも、勝ちを狙い粘って台に居座ることがあります。このように無駄に長期戦となった場合、ディーラーがプレイヤーとの合意のもと、ゲームを早めに終わらせることも「ディール」と呼んでいます。

「ディール」の使い方と例文

「ディール」を使う場面は天井知らず?

「ディール」は取引や契約という意味を持つため、一般的なビジネスシーンを始め、法律関係や貿易・外交関係など、書面的なやりとりが発生する環境で使われることが多いカタカナ語です。

そうはいうものの、日常生活においても市場や路上販売などのシーンで値段を交渉し、双方が納得する形で値段を決めるというプロセスも「ディール」と呼べるでしょう。「ディール」を使う場面を限りなく想像すれば、「今日のランチはイタリアンにする?」「ディール!」というような日常会話にも、ごく普通に登場することでしょう。「ディール」を使う場面はまさに天井知らずと言えます。

「ディール」を使った例文

  • クライアントとの値引き交渉で過去最高のディールを結んだ。
  • ライバル会社が合同生産を打診してきが、ディールを成立するかは検討中である。
  • 相続権で双方がディールに合意するまで、話し合いは続くだろう。
  • 海外での売りが加速したため、株式取引ではディールが活発になった。
  • M&Aで優位に立つためにも、プレディールは綿密に行いたい。
  • カジノ場のゲーム台では素早くカードがディールされている。
  • 明日は動物園に行こうか?ディール!

「ディール」の使い方と例文

「ディール」では英語で「扱う」「対応する」の意味も

「ディール(deal)」は英語圏でも頻繁に使われる単語の一つです。英語での意味もほぼ日本語と同じですが、日本語で使われる「契約」や「取引」という意味のほか、「扱う」「対応する」という意味も持ち合わせています。

これは、純粋に「扱う」というニュアンスよりも、多くの意見が存在する中で話し合いを重ねることや、複雑な内容やトラブルを処理していくことを意味する場合が多いです。たとえば、商談や取引で駆け引きしたり、難しい問題にチャレンジするような場面で好んで用いられるフレーズの一つです。

動詞「deal with」は頻繁に使う定型フレーズ

英語で「deal」を動詞として使う時は、ほとんどの場合で定型文の「deal with」を使います。商業での取引からプライベートでの人とのやりとりなど、ものごとを扱う時に頻繁に用いるフレーズとなります。

また、「it’s not big deal」というフレーズも「大きな取引ではない=大したことはない」という意味であらゆる場面で頻繁に使われます。あわせて覚えておきましょう。

例文
  • I have to deal with this difficult customer
    厄介な顧客とやりとりしなければならない。
  • It seems heavily rain today, It’s not big deal.
    今日は大雨らしい。大した事ないじゃない?

名詞「deal」は契約成立の意味も

名詞で「deal」を使う時は、ものごとの交渉や話し合いが進み、納得した時点で「決定」という意味で使われます。「これで決まりとしよう」「これで手を打とう」つまり「契約成立」という意味合いで使われています。

例文
  • Deal! : 契約成立!
  • Done deal!:これで決まりだね!

まとめ

「ディール」は本当に多くの意味と使い方が存在する言葉です。M&Aでは双方の会社が合併に合意するまでの取引の部分を「ディール」と呼んだり、株式や金融市場で相場の売り買いをする場面でも「ディール」という言葉を使います。

日本語では主に「契約」「取引」「売買」という意味で使われますが、その他、カジノ場などでトランプなどをカードを配ることも意味します。

「ディール」は多用な意味を持ち、あらゆる場面で活用できる言葉です。とくに社会人の方は意味や使い方を理解して、上手に使いこなしていきましょう。