「如実」の意味とは?「顕著」との違いや類語・四字熟語も解説

「如実(にょじつ)」とは「実際の通りであること」を意味する言葉です。「如実知自身(にょじつちじしん)」や四字熟語の「如実知見」など、仏教に由来する言葉としても多く使われます。この記事では「如実」の使い方や類語への言い換え方、例文を短文で解説します。加えて、「顕著」との違いや英語表現も解説しましょう。

「如実」の意味とは?

「如実」の意味は「実際の通りであること」

「如実(にょじつ)」とは「実際にその通りであること」を意味します。たとえば、「2年前の情景が如実に再現されていた」という使い方の場合、再現されたものが2年前の情景どおりであることを表します。

ある事柄によって、ある事実がありのまま表されている状況で使用しましょう。

「如実」の読み方は「にょじつ」

「如実」の読み方は「にょじつ」です。「如」は音読みで「ニョ」「ジョ」、訓読みでは「ごとし」「ゆく」「もし」などの読み方があります。「如実」を「じょじつ」と読み間違えないよう注意しましょう。

「如実」は仏教用語に由来している

「如実」は仏教用語に由来しています。「如実」は仏教において「物がもつ真実の姿」「真理」を意味します。仏教で使われる「物がもつありのままの姿」という意味が転じ、「実際の通りであること」として使われるようになりました。

「如実」を使った例文を短文で紹介

  • 作戦が失敗したことを、彼の顔色が如実に物語っていた
  • このエッセイ本では自分の人生を如実に表すことができた
  • 公開された動画には、自然災害の恐ろしさが如実に示されていた

「如実」の使い方

「如実に表れる」「如実に出る」のように使う

「如実」は「如実に表れる」「如実に出る」のように、「如実に○○」の形で多く使われます。「如実に表れる」は「実際の通りに表れる(ありのままに表れる)」を、「如実に出る」は「実際の通りに出る(ありのままに出る)」をそれぞれ意味します。

例文

顔を見れば性格の良し悪しが如実に表れる

意味:顔を見れば性格の良し悪しが、ありのままに表れる

「如実に物語る」は比喩表現として使われる

「如実」の使い方の1つが「如実に物語る」です。「物語る」は比喩として使われ、「ある事実によって、ある意味が示されること」を意味します。そのため、「如実に物語る」は「ある事実によって、ある意味が事実の通りだと示されること」を意味します。

例文

手の打ちようがないことを、彼の顔が如実に物語っていた

意味:手の打ちようがないことを、彼の顔が本当のことだと示していた

上記の例文の場合、「彼の顔」によって「手の打ちようがないこと」が事実の通りだと示すことになります。

「如実知自心」の意味は「自分の真の姿を見る」

「如実」を使った言葉に「如実知自心(にょじつちじしん)」があります。「如実知自心」とは「ありのままの自分の心を知ること」を意味する言葉で、真言宗(しんごうしゅう)の教えの1つです。「如実」が「ありのままの」「真実の」を表し、「知自心」が「自分の心を知ること」を表します。

「如実知見」は如実を使った四字熟語

「如実」を使った四字熟語には「如実知見(にょじつちけん)」があります。「如実知見」とは「現実を偽りなく見抜くこと」を意味する言葉で、仏教が由来しています。「如実知見する」や「如実知見である」のように使いましょう。

「如実」の類語と「顕著」との違い

「如実」の類語は「実際」

「如実」と似た意味をもつ言葉(類語)には「実際」や「本当」が当てはまります。「実際」「本当」はどちらも「嘘偽りでないこと」を表しており、「如実」の「ありのままの真実の姿」という意味と類似しています。

「如実に表す」という表現の場合、「実際に表す」や「本当に表す」に言い換えてみましょう。

「如実に現れる」は「ありのままに現れる」に言い換える

「実際」や「本当」以外では、「如実」を「ありのまま」に言い換えることも可能です。「実際の通りに現れること」を表す「如実に現れる」だと、「ありのままに現れる」へ言い換えられます。「如実」が堅苦しいと感じる状況で、言い換えてみましょう。

「如実」と「顕著」の違いは意味にある

「如実」と「顕著(けんちょ)」はどちらも似た使い方をすることから混同されがちですが、意味が異なります。「顕著」とは「はっきりと目立つさま」を意味する単語で、「如実」のように「ありのまま」「実際の通り」という意味はありません。

「如実」…実際の通りであること。

「顕著」…はっきりと目立つさま。

「○○に表れる」という使い方で例えると、「如実に表れる」は「実際の通りに表れること」を意味するのに対し、「顕著に表れる」は「一目で分かるほどにはっきりと表れること」を意味するのです。

「如実」の英語表現

「如実」は英語で「As it is」

「如実」の英語表現には「As it is」が当てはまります。「As it is」とは「ありのまま」「現状」を意味する単語で、「如実」が持つ「ありのままであること」という意味を表せます。

「Was represented as it was(ありのままに表していた)」のように使いましょう。

まとめ

「如実」とは「実際の通りであること」を意味する言葉で、仏教用語が由来しています。「如実に物語る」や「如実に表れる」のように表し、四字熟語として「如実知見」などの使い方もあります。

類語には「実際」や「本当」が当てはまりますが、「顕著」とは意味が異なるため混同に注意しましょう。

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大阪在住の新人ライターです。学生時代にビジネスマナーや医療事務・秘書などの検定を取得し、前職は医療秘書として医院勤めでした。料理とスポーツが得意なので、いつか記事にできたらなと思っています。よろしくお願いします。