「壮行会」の意味とは?「送別会」「激励会」との違いや内容を解説

スポーツ大会に参加する選手のためや長期出張にでかける人のために「壮行会」が開催されることがありますが、「送別会」や「激励会」「慰労会」とはどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「壮行会」について、その意味や類語「送別会」「激励会」「慰労会」との違い、また壮行会の内容・メールの書き方についても併せて解説します。

「壮行会」とは?

「壮行会」の意味は”出発に際し活躍を願い励ます会”

「壮行会」の意味は、“スポーツ大会や長期出張に出発する人のためなどに、遠征先での活躍を願い応援や激励の気持ちを込めて催される会”のことです。読み方は「そうこうかい」です。「壮行」は、”旅や遠征に出かける人を応援し励ますこと”という意味の言葉。遠方へ出発する人を応援し頑張ってねと励ますために催す会を「壮行会」と言います。

「壮行会」はまた戻ってくる人のために開催する

「壮行会」は、遠方へ出発する人のために開催されますが、またその場に戻ってくることが前提にあります。退職や転勤などは戻ってこないことが想定されるため「壮行会」ではなく「送別会」や「激励会」などと称し開催します。

「壮行会」を使った例文

「壮行会」を使った例文をご紹介しましょう。

  • 全国大会に出場する野球部員を激励するために壮行会を開催した
  • アメリカへ長期出張する同期のために壮行会を行いました

「壮行会」の内容とは?

送る側からの挨拶やメッセージ

「壮行会」では、食事や宴会が催されます。ただ食事をするだけではなく、送る側からの応援メッセージや激励の挨拶などを行います。主役である激励される人が元気づけられるようなメッセージを贈りましょう。会社で開催する際には通常は上司など目上の人が挨拶をします。

花束やプレゼントを贈ることも

花束や記念の品などのプレゼントを贈ることもあり、用意しておくと場が盛り上がります。激励のメッセージプレートなどはもちろん、会社での壮行会ならネクタイやボールペンなどビジネスシーンで使えるアイテムが喜ばれるでしょう。会の後半に主役の挨拶の場面を設けることが多く、プレゼントや花束はその後に渡すと進行がスムーズです。

壮行会のメールの書き方

壮行会の案内メールを送る際には、日時・場所・会費・連絡先・幹事名・出欠確認の方法と期日など、内容がしっかり伝わるように必要なことは確実に明記しましょう。場所については、地図や電話番号なども記載しておくとわかりやすいです。

また、主役の功績などがわかるような文章も盛り込んで、多くの人が参加したくなるような案内メールにすることで、壮行会も盛り上がり主役への激励にもつながります。

「壮行会」の類語とは?

「送別会」とは”別れていく人を送る会”

「送別会」は、別れ行きその場へは戻らない人を送るための会です。ビジネスシーンなら退職する人や遠方へ異動する場合など、その人との別れを惜しんで開催されます。

「壮行会」は、いったんその場から離れてもまた戻ってくることを前提としていることに対し、「送別会」は基本的に戻ってこないことを前提としている点が違います。

例文
  • 定年退職する部長の送別会を開催します
  • 遠方への転勤が決まった私のために送別会を開いてもらった

「激励会」とは”応援し励ます会”

「激励会」は”げきれいかい”と読み、何かにチャレンジしたり新しいことを始めたりする人を応援し激励するための会です。ビジネスシーンなら、新しいプロジェクトに携わったり大きなプレゼンを控えていたりする人を激励する場合などに開催されます。また、同じ社内で配属部署が異動になった場合なども、異動先での活躍を願い「激励会」と称して開催されることもあります。

応援し励ます点では「壮行会」と「激励会」は同じような内容の会ですが、「壮行会」は、基本的に遠征や旅立ちを伴うのに対し、「激励会」では必ずしも別れや遠征などを伴わず「頑張って!」という気持ちを伝えるために催される点が違います。

例文
  • 希望していた開発部へ異動することになった田中さんのために激励会を開催した

「慰労会」とは”功績や努力・苦労をねぎらう会”

「慰労会」は”いろうかい”と読み、それまでの功績や苦労したことなどをねぎらうための会です。ビジネスシーンでは、大きな仕事が終わったあとや長期出張から戻ってきた人をねぎらいお疲れさまの気持ちを込めて開催されます。

「壮行会」は励まし元気づけるための会であるのに対し、「慰労会」はそれまでの苦労などのねぎらいが主な目的である点が違います。

また、定年退職をされる人をねぎらう際の「送別会」を「慰労会」と称する場合や、年末に催される「忘年会」を「慰労会」と称して開催する場合もあります。

例文
  • 長期出張より戻られた佐藤さんの慰労会を開催します

「壮行会」の英語表現とは?

「壮行会」は英語で”farewell party”

「壮行会」を英語で表現する場合は“farewell party”というフレーズを使います。「farewell」には”お別れ”や”別れの挨拶”という意味があり、そのため「farewell party」は”別れの会”という意味であり”送別会”という意味でも使えるフレーズです。英語表現において「送別会」と「壮行会」の明確な違いはなく、同じ言葉で表現されます。

また、「送る」という意味の「send-off」を使ったフレーズ「send-off party」も、「送る会」であり「送別会」という意味です。こちらも「壮行会」の英語表現として使えます。

英語例文
  • give a farewell party

「壮行会を開催する」

まとめ

「壮行会」は、スポーツの全国大会に参加する人や長期の出張で職場を離れる人など、また同じ場所に戻ってくる人が遠征先や旅先で活躍するのを応援し励ますために催されます。退職や転勤などで戻ってこない場合に催す場合は「送別会」、別れや遠征は伴わず励まし激励するために催す場合は「激励会」です。それぞれの意味の違いを理解して使い分けましょう。