「追って連絡」の意味や期間とは?メール返信や使い方・類語も解説

「追って連絡」はビジネスメールや口頭の会話など、様々な場面で接する言葉です。よく使う表現ですが「具体的にいつまでに返信するの?」「返事が2日来ないけど問い合わせていいの?」と心配なこともあるのではないでしょうか。「追って連絡」の意味と使い方、期間、類語を確認して、悩まずに使えるようにしましょう

「追って連絡」の意味とは?

「追って連絡」の意味は”近いうちに連絡”

「追って連絡」の意味は、“近いうちに連絡”です。「追って」は、この場合「近いうちに」や「後程」ということを指します。口頭でもメールでも使われる表現です。

「追って」には、手紙などで一度書き終わった後に、追記する文章のはじめに置く使い方もあります。この場合は「付け加えて」という意味です。「追って連絡」と使う場合には、この意味はありません。

また「折って連絡」と書くのは誤りです。「折り返し」を意味する別の言葉にもなりませんので、漢字の間違いには注意しましょう。

「追って連絡」はいつまでに返事をする?

「追って連絡」の期間は3日以内がマナー

ビジネスシーンでは「追って連絡いたします」と言った場合、当日~3日の間に返事をするのがマナーだとされています。

なお、「3日以内」は言葉の意味に含まれる訳ではありません。そのため、ビジネス上のやりとりに慣れていない人は「その日のうち」「1週間ぐらい」と、認識が大きく違います。相手によっては「追って連絡いたします」ではなく「3日以内にご連絡いたします」と、目安を伝えるのも検討してください。

「追って連絡」のメールに返信するときの例文

メールで「追って連絡します」と言われた場合、返信は必須ではありません。しかし、メールを受信できていることを伝えたい場合や、相手が目上の人のため印象が気になるという場合は、返信をしてもよいでしょう。

返信の例文
  • 「承りました。ご確認よろしくお願いいたします」
  • 「かしこまりました。ご連絡お待ちしております」

なお、急用の場合などの例外を除き、具体的にどれぐらいで返事をもらえるのか聞くことは避けましょう。

待っていても返信が来ない場合は?

「追って連絡」と言われて返信が来ないケースというのはあり得るでしょう。待つ場合でも、基本的に問い合わせは3日過ぎてからが無難です。ただし、業務上の都合などで3日過ぎてしまうと困る場合はこの限りではありません。

採用面接の返事の場合は、正社員・アルバイト問わず、1週間前後はかかることもあります。選考に時間がかかったり、書類を郵送で返す準備をする必要があったりするためです。応募人数が多かったり、大手企業であれば2週間程度かかることもあるとされています。待っても連絡が来なければ、電話をかけて採用担当者に確認するか、メールで合否を確認することを検討しましょう。

「追って連絡」の使い方と注意点とは?

「追って連絡」はその場で返答できない際に使う

「追って連絡」は、その場ではまだ決まっていない事柄や、自分だけでは結論を出せない際に使用します。近いうちに返答できるようになったら、改めて連絡するという意味です。後ろに続く言葉を敬語にすれば目上の人に使うことも可能です。

例文
  • 「日程などの詳細は、追って連絡いたします」
  • 「社内で検討後、追ってご連絡さしあげます」
  • 「メーカーから返答があり次第、追ってご連絡申し上げます」

大切なのは「追って連絡」を使った場合、自分から再連絡する必要があることです。連絡を忘れてしまうと、相手に「いつまでも返事が来ない」と不快な思いをさせてしまいます。今後の信頼関係にも影響しますので注意しましょう。

「追って連絡」を急用の際に使うには注意が必要

「追って連絡」はビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、使用に向いていない場面もあります。「急用の場合」「綿密な連携が必要な場合」などです。そのような場面で「追って連絡します」と返答してしまうと「状況が分かっていないのでは?」と相手に思われてしまうかもしれません。

その場で返答できない場合、連絡する期限を具体的に伝え、こちらも状況を理解しているということを分かってもらえるようにしましょう。

例文
  • 急用の場合
    「本日中にご連絡を差し上げますので、恐れ入りますがお待ちください」
    「大変申し訳ございませんが、明日までに必ず回答いたします」
  • 綿密な連携が必要な場合
    「新しい情報が入り次第、その都度ご連絡いたします」

「追って連絡」と類語「折り返し」の違いとは?

「折り返し」はその日のうちに連絡する

「追って連絡」の類語に「折り返し連絡」があります。主に電話で使う表現で、意味は「今は答えられないため、後で連絡する」です。しかし、「折り返し」は「追って」と違い、返事の期間が短い言葉です。5分程度を目安にしている職種もあるほど「すぐに連絡する」印象の強い言葉になります。基本的には1時間以内、担当者不在などの場合でもその日のうちに連絡するのがマナーです。

「折り返し連絡します」と言われて待つ場合も、「追って連絡します」と違い3日も待つ必要がないケースが多いでしょう。翌営業日の午後まで待つのが一般的です。

例文
  • 「あいにく〇〇は席を外しております。戻り次第、折り返しご連絡いたします」

まとめ

「追って連絡」は「近いうちに連絡」という意味を持ちます。基本的に3日以内、採用関係では1週間前後が返事にかかる期間の目安です。

後ろに丁寧な言葉を続ければ目上の人にも使える便利な言葉ですが、本来は「相手を待たせる」ことを避けるべきです。そういう意味だからと適当に使わずに、誠意を持って対応しましょう。