「悲報」の意味とは?使い方の例文・類語と対義語のまとめ

「悲報(ひほう)」はニュースやラジオなどで悲しい報告をする際に使われる言葉です。しかし、悲しい知らせと言ってもどのような線引きで「悲しい」ことが定義されているのか、よく分からないという人もいるでしょう。

今回は「悲報」について、使い方と例文、類語と対義語をわかりやすくまとめてご紹介します。

「悲報」の意味とは?

「悲報」の意味は「悲しい知らせ」

「悲報(ひほう)」とは読んで字のごとく「悲しい知らせ」という意味です。一般的に人が聞いて悲しむような知らせや、人が亡くなったり事故に遭ったりと、何らかの事情で身体に影響を受けた時の知らせのことを「悲報」と呼んでいます。

「悲報」はテレビ番組やニュース速報などでよく見聞きします。「悲報」を使う対象者は有名人やスポーツ選手、政界で活躍する人など一般的に世間に知られる人が多いですが、もちろん、自分の家族や友達、職場の仲間などに対しても使うことがあります。

「訃報」とは急いで死を知らせること

「悲報」と似た言葉に「訃報(ふほう)」があります。どちらも悲しい知らせを意味する言葉ですが、この二つには意味において微妙な違いが存在します。

まず「悲報」は前述した通り、誰かが死亡したり、事故どで重傷を負った時など、一般的な悲しい知らせに対して使われます。一方で「訃報」の場合は「人の死を知らせる時のみ」に用いられます。

「訃報」の「訃」には急いで知らせるという意味がありますが、つまりそれは誰かが死亡するということです。つまり「訃報」は「死亡の知らせを急ぐこと」という意味になり、伴って使われる表現は「逝去」「他界」「崩御」などとなります。

「悲報」の使い方と例文

インターネットでは読者の意識を掻き立てるに使われる

「悲報」はインターネットのサイトでも頻繁に見かける表現ですが、本来の「悲報」とは使い方が異なります。「悲報」という文字ははサイトのタイトルの前が末尾に置かれますが、インターネットサイトの定型表現のような存在になっており、残念な知らせないの記事内容に対して「可愛そうに」「本当に哀れだ」と、やや皮肉めいた意図で使われています。どちらかと言えば、内容が「悲劇」や「悲痛」に通じるイメージです。

もちろん、全く関係のない内容「桜が満開」や「大物アーティスト到来」など、ポジティブな内容の記事に対して用いることはありませんが、誰かが亡くなったり、事故に遭ったりという内容の記事の他、読者の意識を掻き立てる意味で使われるということを理解しておきましょう。

「悲報」を使った例文

  • ニュース速報で人気歌手の悲報を聞いた。
  • 同僚の悲報を受けて、一目散に病院に向かった。
  • 帰宅した私を待ち受けていたのは、祖父が他界したという悲報であった。
  • 私にとっての今年一番の悲報とは、娘が事故で重傷をおったことだ。
  • 社長の突然の悲報に接し、社員一同が肩を落とした。
  • 【悲報】人気歌手が離婚を発表!オシドリ夫婦がなぜ?

「悲報」の類語と対義語は?

「悲報」の類語は「凶報」「敗報」

「悲報」の類語には、意味の項目でご説明した「訃報」の他、「凶報(きょうほう)」や「敗報(はいほう)があります。「凶報」は受け手にとって凶事や悪い知らせのことで、主に死亡の知らせを意味します。「敗報(はいほう)」は戦いに負けた知らせや負け戦の報告を意味します。

「凶報」も「敗報」も悲しい知らせですが、「敗報」は試合や戦いなどものごとの結果が悪い時だけに使われます。このような時、死亡の知らせで「敗報」を使うのは適切ではありません。

例文
  • 今朝、田舎の母から凶報が届いた。
  • 地方大会での敗報を受け、3年生の夏は終わった。

「悲報」の対義語は「朗報」「吉報」

「悲報」の対義語は「朗報(ろうほう)」や「吉報(きっぽう)」です。「朗報」は喜ばしく嬉しい知らせのことで、「吉報」はめでたく良い知らせを意味します。「朗報」は受け手にとって有利な話やお得な情報に対して使われ、「吉報」は結婚や就職、出産など縁起が良くめでたい知らせの時に用います。

例文
  • ライバル会社が市場から撤退するという朗報が届いた。
  • 吉報を知らせるメールでは、同僚が結婚と希望の海外勤務を同時に果たしたというものだった。

まとめ

「悲報」とは一般的に悲しい知らせのことで、主に人が死亡した時や事故で大けがを負った時に使われる表現です。また、似たような表現である「訃報」は誰かが死去した時のみ使われます。たとえば、交通事故に遭遇しただけなのに「訃報」として相手に届けるのは失礼になりますので、正しい使い方をするように気をつけましょう。

また、インターネットの世界での「悲報」は本来の使われ方ではなく、悲劇的でセンセーショナルな記事に対し、読者の意識を寄せるために煽動的に使われている現状があります。「悲報」という言葉を使い内容を皮肉的に焚き上げる意図があるようですので、同じ「悲報」でも使い方が異なるということを留意しておきましょう。