「凡百」の意味と読み方とは?使い方の注意点と類語・対義語も紹介

日本にはユニークな言葉が数多く存在しますが「凡百」もその一つです。読み方もさることながら、意味や使い方については想像もできないという人もいるのでしょうか?

今回は「凡百」について、意味と読み方、使い方の注意点と例文、類語と対義語について解説します。

「凡百」の意味と読み方とは?

「凡百」の意味1「もろもろ」「いろいろ」

「凡百」は「もろもろ」「いろいろ」という意味を持ちます。数や量、種類において多いことを表す言葉となります。もともと「凡」には「普通の、ありふれた」「おしなべて、いろいろ」、また「百」には、数の百意外に「たくさんの、数多くの」という意味があり、二つの言葉が総じて「数々の」「多くのもの」というニュアンスで使われるようになりました。

「凡百」の意味2「ありふれた」「月並みの」

「凡百」は数や量などの多さを強い示す言葉ですが、転じて「ありふれた」「月並み」という意味でも使われています。「もろもろ」「いろいろ」という意味が結果的に「ありふれた」「月並み」という意味へと通じていることが理解できます。現代では、主にこの「ごくありふれた」「月並みの」という意味で使われることが多いです。

「凡百」の読み方は「ぼんぴゃく」

「凡百」の正しい読み方は「ぼんぴゃく」です。「凡百」は難しい読み方を持つ熟語の一つで、とある調査では、質問を受けた半数以上が読み方を間違えたというデータもあるほどです。また「凡百」は「ぼんぴゃく」の他に「ぼんひゃく」と濁らずに言うこともありますので、併せて覚えておきましょう。

「凡百」の使い方の注意点と例文

「凡百」は否定的な意味ででも使われる

「凡百」は「数多くの」また「ありふれた」という肯定的な意味を持ちますが、使い方によっては否定的な意味でも使われることがあります。たとえば「凡百」が持つ「ありふれた」という意味を「平凡でつまらない」というニュアンスで使えば、やや否定的なニュアンスとなってしまいます。

また、会議で企画のアイデアなどを募る時など「凡百な意見」という言葉が使われることがありますが、この時の意味は「ありきたりで、ごく平凡な意見」となります。つまり「もっと個性的でユニークな意見が聞きたい」という状況を察した言い合わしとなるわけです。

「凡百」を使った例文

  • 新人の彼女は、凡百の営業マンをしのぐ勢いで成果を挙げている。
  • 人生相談センターには、毎日凡百の悩みが持ち込まれれる。
  • 凡百の生き方があるように、人生に正しい答えなどないのかもしれない。
  • この曲は凡百の楽曲とは違い、子供たちの声と鳥のさえずりが取り入れられている。
  • 友達に勧められた歴史本は、凡百の書籍にはない面白さあふれている。
  • 私が注文したウェディングケーキは、凡百の職人には技術的に難しいと言われた。

「凡百」の類語と対義語とは?

「凡百」の類語は「平凡」「凡庸」「並大抵」など

「凡百」の類語には「平凡」「凡庸(ぼんよう)」などがあります。どちらも、世間にありふれた、どこにでもいるようなさまを意味し、他と比べて優れたスキルや魅力などが別難ないことを指しています。その他、「どこにでもいる」「並大抵(なみたいてい)」なども類語として使えるでしょう。

ただし、これらの表現は「凡百」と同じように、「つまらない」「あきたりた」というネガティブな意味で伝わることがもあるるため、使う相手には注意して下さい。

例文
  • 私の人生は平凡とは言え難い、苦楽や挫折ある複雑なものであった。
  • 今回の社員募集では、凡庸なスキルや経験者は採用しないことにしている。
  • 優勝旗を手に入れるには、並大抵な努力では到底無理である。

「凡百」の対義語は「非凡」「特異」「傑出した」など

一方「凡百」の対義語は「非凡」「特異」「傑出した」などが挙げられます。「非凡」は平凡ではないこと、「特異」は特徴が印象的で表に際立つこと、また「傑出した」は同じカテゴリーやグループの中で特に飛びぬけているさまを表します。たくさんの数の中で先頭に目立ち、明らかに他と区別されている状態を意味し、普通とは異なることを表す時に使われています。

例文
  • 特殊キャラで非凡な性格と言われても、しっかり個性を生かして活躍している。
  • 一般向けのショップではなく、特異な顧客をターゲットにした専門店を立ち上げたい。
  • この小説はまさに彼の出版物の中でも傑出した作品の一つである。

まとめ

「凡百」の正しい読み方は「ぼんぴゃく(又は、ぼんひゃく)」で、読み間違えの多い言葉の一つで、意味は「いろいろな」「数多くの」また「ありふれた」「月並みの」となります。

使い方で気を付けたいのは、相手や状況によっては「つまらない、あきたりた」という否定帝な意味で伝わってしまうことがあるという点です。ストレートに「つまらない」というよりは軟らかな表現となりますが、相手と状況には気を付ける必要があるでしょう。

「凡百」は日常生活や普段の会話ではあまり登場しない言葉ですが、ビジネス環境や書籍などでは使用頻度の高い熟語となっています。この機会に正しい読み方と使い方を習得して、スムーズなコミュニケーションを心がけていきましょう。