「ティザー」とは?ティザー広告・ティザーサイトなど関連熟語も

ティザーとは「ティザー広告」や「ティザーサイト」また「ティザー映像」や「ティザービジュアル」など、現代のメディアで使われ始めたカタカナ語の一つです。ところで、「ティザー」には一体どのような意味があるのでしょうか?

ここでは最近の注目ワード「ティザー」の意味と語源、使い方、メディアで見聞きするティザー関連熟語をわかりやすくご紹介します。

「ティザー」とは?

「ティザー」の意味は”意地悪っ子・いじめっ子”

「ティザー」の意味は、“意地悪っ子・いじめっ子”のことです。くだけて言うと「もったいぶる人・故意になかなか答えを出さない人・相手をじらす人・わざとおちょくる人」などとなります。

つまり、情報を小出しにすることで、相手の「知りたい」という気持ちをあおるような人が「ティザー」です。やや意地悪な印象がありますが、意識的にじらすことで相手の興味を深めるのも「ティザー」の特徴となるため、相手を動かし心理的な戦略を実践する人、とも捉えることができるでしょう。

「ティザー」の語源は英語の”teaser”

「ティザー」は、もともと英語で”じらす・おちょくる”という意味を持つ「tease」に人をあらわす「er」を付けた「teaser」が語源となります。意味は「他人をじらす人・他人をおちょくる人」となり、わざと相手をおちょくったり、面白半分にわざとからかうような人のことを指します。

「tease」には、相手の求めるものを完全に与えず、100%相手を満足させないことで、意図的にさらなる興味や願望を起こさせる、というようなニュアンスがあります。

英語圏では「Don’t tease me(じらさないで)」や「She is teasing you(わざとからかっている)」というような使い方をします。ちなみに英語での発音は「ティザー」ではなく「ティーザー」です。

「ティザー」は広告業界における専門用語でもある

「ティザー」は言葉の意味から販売促進や広告業界において、一つの専門用語として使われています。そもそも「ティザーサイト(teaser site)」や「ティザービジュアル(teaser visual)」などは、欧米の広告畑で使われていた言葉です。それが日本に輸入され、カタカナ語として確立したのが始まりです。

「ティザー」の使い方と例文とは?

「ティザー〇〇」という言い回しが多い

「ティザー」は”じらす人・もったいぶる人”という意味がありますが、日本での「ティザー」は”ティザーポスター”や”ティザー動画”などのように、後ろに名詞をつなげて使うことが多いです。

その他、オリジナル的に「ティザーメール(内容をもったいぶるようなメール)」「ティザー回答(答えがいまいちよくわからない回答)」などのように、使うこともできるでしょう。「ティザー」は状況に合わせて後ろに名詞を足すことで「じらすような〇〇」という意味で用いることができます。

「ティザー」を使った例文

「ティザー」を使った例文をご紹介しましょう。

  • まずは、ティザー動画から作成しよう。
  • ティザーポスターに、どのような写真を取り入れるべきかを検討しt。
  • サイトに訪れる人の目に留まるように、ティザー広告に力を入れる。
  • ティザー写真を多く載せて、視聴者の興味を引こう。

「ティザー」の関連熟語とは?

「ティザーサイト」とはティザー広告に使うサイト

「ティザーサイト(teaser site)」とは”ティザー広告に使うウェブサイト”という意味です。。たとえば、企業などがキャッチコピーだけを大々的に載せたり、カウントダウンだけを公開するようなサイトを指しています。

これらのティザーサイトで企業側が得られる効果は、視聴者やサイトに訪れた人に「興味を深めてもらう」ことです。「キャッチフレーズ」だけ見ても視聴者にとっては情報量が十分ではありません。おそらく、商品やサービスの事をもっと知りたくなるでしょう。また「カウントダウンが終わったら、どんなことが起きるんだろう?」と、考えるだけでワクワクしてしまいます。このように、大きな宣伝効果を目的に活用されるのが「ディザーサイト」です。

「ティザービジュアル」は写真・イラストを公開したもの

「ティザービジュアル(teaser visual)」は、視聴者に「これは一体何だろう?」と疑問や興味を持ってもらうように設定された写真やイラストのことです。ティザーサイトと同様の手法で「視聴者の目に留まること」を目的としています。

また「ティザービジュアル」に対して、写真やイラストなどを見て「これだ」と明確い理解できるの者を「キービジュアル(key visual)」と呼んでいます。

「ティザームービー」はティザー映像を用いたもの

「ティザームービー」も軸となるものは「ティザーサイト」や「ティザービジュアル」と同じで、映像での広告宣伝効果を上げるために、情報や内容の一部だけを見せる映像でまとめたものを指します。テレビのコマーシャルやインターネットの動画などで、視聴者にメッセージ的な映像を届け「何が起こるんだろう?」と視聴者の脳裏に焼き付けることが目的となります。

たとえば、ゲームやドラマなどをはじめ、映画やあらゆるプロダクツを紹介するために作られたショートバージョンの動画のことを言います。

まとめ

「ティザー」は英語の”teaser”が語源で、「相手をじらす人・話や答えをもったいぶった人」というような意味がある言葉です。もともと「ティザー」は一般的な使い方に加え、「ティザーサイト」や「ティザービジュアル」など広告業界で使われている用語で、情報や内容を一部しか公開せず、視聴者をじらすような目的で活用されています。

基本的に「ティザー」はこれからも広告宣伝でも積極的に使われるフレーズです。これからは斬新に「ティザーアナウンス(興味深いアナウンス」」や「ティザー発言(じらすような発言)」というように、使い方にも幅が出てくると面白いかもしれません。