「種々」の意味と実際の使い方は?様々・諸々との違いと類語も解説

みなさんは「種々」という言葉を知っていますか?普段の会話でも知らず知らずに使っている言葉の一つですが、脇役的な存在であるため、意識して意味を確認したことは少ないと思います。

今回は「種々」の意味や実際の使い方、熟語表現と「様々」「諸々」との違いや類語をご紹介します。

「種々」の意味と読み方は?

「種々」の意味は「品目がいろいろある」

「種々」とは「品目がいろいろある」「種類が複数ある」という意味です。多用な種類や異種性を持つものが沢山あることを表し、非常に多い様子やいくつもの物が多量・多数あることを意味します。

「種々」の読み方は3つある

「種々」には「しゅじゅ」「しゅしゅ」また「くさぐさ」と読み方が3つあります。現代において一般的な読み方の傾向は「しゅじゅ」ですが、昔の読み方で主流だったのは「しゅしゅ」とも言われています。

また「種々」は「くさぐさ」と読む場合があります。普通の生活では「くさぐさ」と読むこともほとんどありませんが、古典文学の中で独特のタッチや趣向を生かすために使われていた読み方です。主に過去の読み物や文献に多く見られる読み方となります。

ちなみに「種々」のように同じ言葉を繰り返す「々」の記号を「同の字点(どうのじてん)」「ノマ点)」「漢字送り」などと呼びますが、「々」が付く場合は、「時々(ときどき)」や「久々(ひさびさ)」のように二番目の言葉が濁ることが多いです。

「種々」の使い方と例文

「種々」で多くの選択肢があることをアピールできる

「種々」は非常に広い分野で使われる表現の一つです。品目や種類がたくさんあるという意味があるため、ビジネスシーンでは扱う商品やサービスが数多く存在し、種類を豊富に取り揃えているということを「種々」を使ってアピールすることもできるでしょう。

たとえば、「この店舗では多くの洋服を取り扱っている」というシンプルな文章を「この店舗では種々の洋服を取り扱っている」と表現に切り替えてみると、品目もさることながら、種類が豊富でさまざまであるさまを強調することができます。ぜひ「種々」を使って「多くの選択肢がある」ということをアピールしてみて下さい。

「種々」を使った例文

  • 秋を代表する種々の食材を使った料理が好評だ。
  • このホテルでは種々のアメニティグッズを無料で提供している。
  • 種々ある香辛料の中でも、七味は日本が代表するホットスパイスである。
  • 婚約指輪は種々ある宝石の中から、エメラルドを選ぶことにした。

「種々」は様々・諸々との使い方の違いに注意

「様々」も「諸々」も「種々」と非常に似た意味を持ちますが、文脈や状況によって上手に使分けていくことが大切です。

「種々」と「様々」の使い方の違い

「様々(さまざま)」とは「ものごとのありさまやカタチが各々異なっているさま」のことです。

「様々」は形あるものや人、形の無い能力や事情などあらゆるものごとに対して使われますが、それぞれのものが違い沢山あることを意味します。「種々」と比べると、ものごとの様子や状態、姿や模様などに対して使われることが多い傾向にあります。

「種々」と「諸々」の使い方の違い

「諸々(もろもろ)」はビジネスシーンや挨拶の席で多く使われる表現です。「諸々」は事情や出来事、問題や意見などに対して、やや堅苦しく正式ばったシチュエーションで用いられます。

「種々」を使った四字熟語

「種々雑多」は異質のものが多数混っているさま

「種々」の入った四字熟語に「種々雑多(しゅしゅざった)」があります。

「種々」と「雑多」という二つの熟語表現がつながり完成した言葉で、形や色など異なる種類のものが入り混じっているさまを意味します。「雑多」にも「種々」と同じく、色々なものが集まり、ごたごたと数多くあるという意味があります。そのため、同じ意味を持つ熟語を繰り返し、意味を強調する意図で使われています。

「種々雑多」は色々なものに使える

「種々雑多」は一般的な商品や人、またサービスや知識など、あらゆるものに対して使われます。

たとえば「種々雑多な人が参加している」「種々雑多な知識を要する」などのように、目に見えない学問や知識などに対しても用いることができるため、一つ一つ項目を挙げるには多すぎる場合や、バラエティの豊富さを強調する際に「種々雑多」という表現が使われることがあります。

ビジネスシーンでもよく使われる表現で、ものごとが秩序なくランダムに入り混じるさまを表す時に使われる四字熟語の一つですので、ぜひ覚えておきましょう。

「種々」の類語表現(四字熟語)

ここでは「種々」「種々雑多」を言い換えることができる四字熟語をご紹介します。

「多種多様」は種類や性質などが様々であること

「多種多様(たしゅたよう)」とは「種類や性質などが様々であること」を意味します。ものごとの種類や人の性質のほか、考え方や思考、また現象や能力などがさまざまであることを表現する時に使われます。言葉が示す通り「種類や有様が多いこと」という意味です。

例文
  • 壁に使うペンキは色や発光ともに多種多様ある。
  • 現代では多種多様のライフスタイルが存在する。

「千差万別」は種別や差異が極めて多いこと

「千差万別(せんさばんべつ)」とはものごとの種別や差異が極めて多いことを意味します。読んで字のごとく「千万あっても、差別がること」、つまり、極めて多い数が存在しても、一つとして同じではなく異なることを指す言葉です。

例文
  • 国民の考えk多は千差万別、人それぞれ異なる。
  • 千差万別の意見をまとめるのは、至難の業だ。

まとめ

「種々」は「品目がたくさんある」「種類がたくさんある」という意味のあり、「しゅじゅ」「しゅしゅ」「くさぐさ」の3つの読み方があります。どの読み方も正しい読み方ですが、現代社会では「しゅじゅ」と読む場合が多い傾向にあります。「くさぐさ」は古典文学や古い文献などで見られる読み方です。

「種々」が付く四字熟語は「種々雑多」で、あらゆる異質な種類がたくさんあるという意味の「種々」と「雑多」が組み合わさってできた強調の言葉です。たとえば、異質のものがランダムにこだこだと入り混じっていることを一言で説明したいときは「種々雑多」を使ってみましょう。