「じゃじゃ馬」の意味と語源とは?使い方と類語表現も紹介

「うちの子はじゃじゃ馬で」。そんな事を言われた経験はありませんんか?「じゃじゃ馬」は自分の好き勝手に振舞う女性のことを言いますが、男性に対しても使える言葉なのかは疑問という人も多いでしょう。今回は「じゃじゃ馬」の意味と語源をはじめ、類語についてご紹介します。

「じゃじゃ馬」の意味と語源とは?

「じゃじゃ馬」の意味は「人に慣れない暴れ馬」

「じゃじゃ馬」とはもともと「人に慣れない暴れ馬」「調教ができないほど激しい馬」を意味します。人の言うことを聞かず、勝手気ままに走り回り、あるがままに放浪する手の負えない馬の事を表します。

「じゃじゃ馬」の意味は「言うことを聞かず好き勝手に振舞う娘」

「じゃじゃ馬」のもう一つの意味とは、性質や荒々しく、他人の言うことを聞かず好き勝手に振舞う娘のことを言います。とくに、夫に対して従順でなく、自分の思い通りに好き勝手に行動する妻、また目上の人や上司などに対して激しく当たり、指示に従わないような若い女性を意味します。つまり「じゃじゃ馬」とはトラブルメーカー的な存在の娘や少女、また若い女性を指す言葉です。

「じゃじゃ馬」の語源はうるさい声の擬音語「じゃじゃ」

「じゃじゃ馬」という表現は、一度聞くと耳に残る興味深い言葉の一つですが、「じゃじゃ馬」の語源は、口やかましくうるさい声の擬音「じゃじゃ」が変化したものです。人がやかましいさまを、言うことを聞かない暴れ馬にたとえて「じゃじゃ馬」と呼ぶようになり、次第に利かん気が強いくおてんばな女性を意味するようになりました。

また、あれこれとギャーギャーうるさく口にすることを「じゃじゃを言う」とも言いますが、この場合の「じゃじゃ」もうるさくやかましいことを指します。

「じゃじゃ馬」を使い方と例文

「じゃじゃ馬」は周囲が扱いにくい女性に使う

「じゃじゃ馬」はどのような状況で使うのが適切なのでしょうか?たとえば、職場を考えてみると、たとえば、上司が我の強く反抗ばかりする部下にてこづり、扱いにくいと感じているとしましょう。これはまさに部下が「じゃじゃ馬」であるパターンが多いと言えます。また、恋愛関係においては、いつも女性が指導権を握り、言動の操縦が不可能である場合、彼女は彼にとって「じゃじゃ馬」のような存在であるのかもしれません。

このように「じゃじゃ馬」とは、周囲や相手にとって非常に扱いにくく、一緒に物事を進めにくい存在、つまりてこづる存在でもあるのです。

もちろん「じゃじゃ馬」は基本的にあまり良い意味を持つ言葉ではなく、女性を褒め称えるような表現でもありません。そのため、いくら部下や目下の人でも「じゃじゃ馬」という言葉を直接的に使う時は気を付けるべきです。

「じゃじゃ馬」は年配の女性にはあまり使わない

「じゃじゃ馬」は女性に対して使われる言葉ですが、年配の女性にはあまり使いません。逆に、目下から目上の女性に対して「じゃじゃ馬」という表現を使うのは失礼になることがあるため注意が必要です。

年齢において上限はありませんが、基本的に「じゃじゃ馬」を使う時は、世間的に見て「若い女性」が対象となることを留意しておきましょう。

「じゃじゃ馬」は男性には使わない

「じゃじゃ馬」は主に若い女性に対して使われますが、男性に対しては使いません。場合によっては「じゃじゃ馬娘」「じゃじゃ馬っ子(この場合は女性の意)」というようにも呼ばれますが、「じゃじゃ馬男子」「じゃじゃ馬ボーイ」などとは言いません。

「じゃじゃ馬」を使った例文

  • 父は幼少期から私の事をじゃじゃ馬と呼んでいる。
  • じゃじゃ馬っぷりは半端じゃない。アポもとらず、突然先方の社長に会いに行く始末だ。
  • ボーイフレンドを数人引き連れる妹は、じゃじゃ馬以外の何者ではない。
  • 元旦のお年玉セールでは、奥底に眠るじゃじゃ馬根性が目を覚ます。

「じゃじゃ馬」の類語は?

「おてんば」は行動に慎みがない若い娘

「おてんば」とは言動や態度に慎みがない娘を意味します。周囲に躊躇せず、元気で気後れの無い活発な娘や少女の事を指します。たとえば、裸足で木登りをしたり、柵を飛び越えたりと、女性らしい仕草やマナーをまとっていない娘や、よく動き回る”おはね”を「おてんば」と呼んでいます。また、男性に対しては使われません。

例文

川に入って素手で魚をつかみ取りするなんて。うちの子はやっぱりおてんば娘だわ。

おてんばにもほどがあるが、活発で元気ならそれでいい。

「やんちゃ」は悪戯っ子やだだをこねる子

「やんちゃ」は悪戯っ子やだだをこねる子供を指します。「やんちゃ」は「やんちゃ坊主」「やんちゃ娘」というように、男女を問わず使われる表現で、大人の言うことを聞かない幼少や子供に対して使われる表現です。「やんちゃ」は悪い意味ばかりではなく、腕白でちょっとばかり許せる範囲のわがままぶりを持つのが特徴となります。

例文

  • やんちゃだったお隣さんが、今じゃ社会人だものね。
  • 末っ子の私は、格闘技ごっこばかりしてたやんちゃな兄に相当鍛えられた。

「跳ね返り」は慎みがなく軽はずみな人

「跳ね返り」とは「跳ね返り者」とも言い、言動や態度に慎みがなく軽はずみな人を意味します。勢いよく飛び跳ねるように、ものごとに対して軽薄で考えが浅い人を表す言葉です。

例文

  • 彼は慎重で知的のように見えたが、驚くばかりの跳ね返りだった。
  • ノリが軽いだけで跳ね返り者と呼ばれるのは非常に屈辱だ。

まとめ

「じゃじゃ馬」とは、人の言うことを聞かない暴れ馬や調教ができないような激しい性質の馬のこと、また目上や夫に従順でなく当たりが強い若い女性の事を指す言葉です。使い方で注意したいのは男性には使われないということと、年配の女性に使うのは失礼にあたる場合があるという点です。

今回の表現「じゃじゃ馬」の主人公である「馬」は性格が優しい馬もいる反面、中には気性が荒い馬もいて、正しく育てないと手に負えないほどの暴れ馬になると言われています。一度自由や放浪癖がついてしまうと、よっぽどのプロでない限り調教が難しいそうです。

「じゃじゃ馬」が侮辱的な言葉かどうかは受け手にもよりますが、やはり社会においてはある程度言うことを聞くことに慣れておく方が懸命なのかもしれません。