「下馬評」の意味と使い方とは?読み方や語源・類語も例文で解説

「下馬評」とは、人があらゆる物事を批評したり噂をするような場面で使われる言葉です。しかし、漢字の成り立ちもさることながら、読み方や使い方に自身がないという人もいるのではないでしょうか?今回は「下馬評」の意味と読み方を確認しながら、気になる語源や類語などについてご紹介します。

「下馬評」の意味と読み方・語源

「下馬評」の意味は「興味本位に語る噂や批評」

「下馬評」とは人が興味本位に語る噂や批評のことを言います。直接関係のない第三者が自分よがりに勝手にものごとや人を評価し、好奇心からあれこれと噂することが「下馬評」です。ちなみに「下馬評」の「評」は、ものごとの良し悪しを品定めしたり、公平に判断するという意味があります。

「下馬評」の読み方は「げばひょう」

「下馬評」の正しい読み方は「げばひょう」です。誤って「したうまひょう」などと読んでしまわないように気をつけましょう。

「下馬評」の語源は「下馬先でのゴシップ」

「下馬評」の語源は、主人を門前で待ちわびるお供の者が、時間つぶしに噂話や批評などをしていることをたとえて生まれた言葉です。そもそも「下馬」とは神社や城郭の門前で主人を待つ場所として使う「下馬先」のことで、主人や君主が城を訪れている間、お供の者があれこれとゴシップをしていたことに由来します。

英語で「下馬評」は「gossip・rumor」

「下馬評」は英語で「gossip」や「rumor」などと言います。「gossip」はカタカナ語としても浸透しているフレーズです。

「下馬評」の使い方と例文

「下馬評」は直接関係のないものごとが対象

「下馬評」を理解する上での鍵は「直接関係のない人やものごと」について、他人や第三者が自分の見解で批評するという点です。

「下馬評」は親しい関係にある家族や友人、自分が従事している直接的なものごとに対してではなく、ある程度の想像や自分の意見を挟む余裕がある事象に対して使われるのが通常です。

たとえば、政治の世界では新政策案や政治家の活躍ぶり、職場なら転任してきた上司や新入社員の能力や性格、また地域活動においては新サービスの導入や活動内容などに対して、第三者として見る評価や噂のことを言います。

「下馬評」は良い評価・悪い噂の両方で使う

「下馬評」は世間や巷など、あらゆる環境で注目を浴びているものごとや事象に対して、興味本位に勝手に噂をすることを言いますが、内容については良し悪し関係なく使われます。また「下馬評」とは、あくまで第三者が勝手に作る噂や批評であるため、さまざまな評価が飛び出します。もちろん、さまざまな肌色の批評や噂を見聞きするのが通常です。

「下馬評」でよく使われる5つの言い回し

「下馬評」にはいくつかの定型的な言い回しが存在します。「下馬評」を「噂」「批評」などの表現に置き換えて考えてみると理解しやすいかもしれません。

言い回し
  1. 下馬評に上がる
  2. 下馬評が高い・低い
  3. 下馬評を覆す勢い
  4. 下馬評によると
  5. 下馬評通り

「下馬評」の使った例文

  • 今年はいる新人の下馬評が早くも上がった。
  • 乾燥機の付いた洗濯機が開発されたが、下馬評は予想以上に高い(低い)
  • 海外から来た競走馬は、初回レースで下馬評を覆す勢いを見せた。
  • 下馬評によると、オリンピックで金メダルが期待される選手は多くいそうだ。
  • 新政策案が定義されたが、下馬評通り条件付きで可決される見通しである。

「下馬評」の類語とは?

「世評」は世の中の一般的な評判

「世評(せひょう)」とは、世の中の一般的な評判のことです。さまざまな物事に対して、良し悪しや可否、当否などを含め、世間的に存在する「受け」を包括して表しています。

例文
  • 世評が高いレストランだから、きっと味も良くオシャレな店なのだろう。
  • 新しく完成した地方都市空港は、世評も高く期待も膨らむ。

「読み筋」は今後の展開を予想すること

「読み筋(よみすじ)」とは、今後の展開を予想することを意味します。データや情報を軸にものごとのプロセスや結果までを読んで道筋を立て、予測を立てることを表す言葉です。もともと囲碁や将棋の世界で、相手の打つ手を読み、先の展開を予想することが由来となる言葉となります。

例文
  • 一週間後の株価の読み筋はこうだ。
  • 専門家の読み筋が当たったのも、理屈や証拠に戻づくものであったからである。

まとめ

「下馬評」は「げばひょう」と読み、ものごとを興味本位であれこれ噂したり批評することを意味します。第三者的に直接関係のないものごとや人に対して良し悪しや行く末などを勝手に批評することを表す言葉であるため、教師と生徒、上司と部下、また両親と子供のようにお互いを十分に知り得る関係の間での噂話や批評に対しては使われません。もちろん、自分で自分を批評するような場面も然りです。

選挙戦が始まった直後には「下馬評に上がる」「下馬評を追い越す勢い」などの表現がマスコミで騒がれることも多いですが「下馬評」は結果が出るまで続く「オッズ」に似た言葉でもあります。たとえ、ゴシップ止まりであっても、自分の意見をシェアすることは世間とつながりを持つ上でも大切なプロセスなのかもしれません。