「愚鈍」の意味と読み方とは?使い方の例文と類語もあわせて解説

「愚鈍」という言葉を知っていますか?やや固めの小説や自分を謙遜する場面などで使われる言葉ですが、ビジネスシーンでも用いられることがあるため、正しい意味や使い方を理解しておくことが大切です。今回は「愚鈍」の意味や使い方、また類語表現などについてご紹介します。

「愚鈍」の意味と読み方は?

「愚鈍」の意味は「判断力・理解力が鈍いこと」

「愚鈍」とは「判断力や理解力が鈍いこと」を意味します。ものごとや状況などを含め、あらゆる学問や決断が求められる場面で、判断する能力や理解する力が欠けていることを表します。

「愚」は「おろかな」「才知の働きがない」「馬鹿者」、また「鈍」は「行動や思考などがにぶい」「頭の働きがのろい」という意味を持つ言葉です。この二つの言葉が組み合わさり出来た言葉が「愚鈍」で、まさに、それぞれの漢字が意味するところが「愚鈍」の意味となります。

「愚鈍」には「無知で知力が乏しいこと」という意味も

「愚鈍」には、「無知で知力が乏しい」という意味も持ち合わせています。知識や学問などが欠如していることや、ものごとの取り組みに間が抜けていることを表す言葉でもあります。

上記の意味と併せて「無知で知力が乏しい」という意味から、受け手によっては差別的な感情を抱いてしまう場合もあるでしょう。

「愚鈍」の読み方は「ぐどん」

「愚鈍」の正しい読み方は「ぐどん」です。「愚」は「愚痴(ぐち)」や「愚劣(ぐれつ)」などに使われ、「鈍」は「鈍感(どんかん)」「遅鈍(ちどん)」などの熟語で、それぞれ使われています。

「愚鈍」の使い方と例文

「愚鈍」は全体的にモタモタとした様子が特徴

「愚鈍」とは基本的に「判断力や理解力がにぶいこと」という意味があり、ものごとや状況を正しく捉え、何をどうすればいいのかを判断する能力が欠けていることを表す言葉です。

例文
  • 上司の愚鈍さには、ホトホト嫌気が指してくる。
  • 部長は愚鈍ながらも、部下思いで家庭的なところがある。

職場で部下を持つ立場の人を例にとってみると、トラブルやミスが発生した時は、まず状況を冷静に飲み込み、誰に何を指示しどのように動けばいいのか、解決までのプロセスを頭ではじき出す必要があります。

しかし「愚鈍」だと、このような状況を理解することに時間がかかり、さらに正しい判断がなかなかででません。つまり、判断力や理解力が欠如しているため、思考や行動において全体的に「モタモタ」「ノロノロ」としてしまうイメージがあります。

「愚鈍」は知識が劣るという意味でも使われる

「愚鈍」には判断や理解をする力が欠け、行動や思考などが鈍いという意味がありますが、「知識や学問が劣る」という意味でも使われることがあります。つまり、逆をいえば、知識や学問に欠ける部分があるため、判断や理解する能力に劣りが見られるということになります。

例文
  • 愚鈍な人間が世界には溢れている。
  • 川に平気でごみを捨てるなんて、全くの愚鈍ども達だ。

「愚鈍」をへりくだりの表現として使う

「愚鈍」は上記でご説明したような使い方とは異なり、「謙称(けんしょう)」の一つとしても使える言葉す。

そのため相手に敬意を表し、へりくだる意図で使われることがあります。自分を下に見せることで相手を立てることができるため、ビジネスシーンでも使われることが多いでしょう。

例文
  • 愚鈍なアイデアですが、企画部に持ち込んでみる価値はあると思います。
  • 結婚記念日に「愚鈍な夫ですがこれからも宜しく」と言ってくれた。

「愚鈍」の類語は?

「阿呆」は愚かで間抜けなこと

「阿呆(あほう)」とは愚かで間抜けなこと、またその様子を意味します。近畿地方の方言の「アホ」と同じ意味を持ちます、愛情や笑いを含むニュアンスがあります。しかしながら、基本的には罵倒語、屈辱語などに入る俗語となるため、使う相手やシチュエーションには気を付けたいところです。

例文
  • 町中を裸で走り回るとは、まさに阿呆のすることだ。
  • 阿呆が言ったことは気にせず、仕事に集中しよう。

「痴鈍」は知恵周りが遅いこと

「痴鈍(ちどん)」とは知恵や考えの周りが遅いこと、また鈍いことを意味します。頭の働きがのろく、思慮分別が抜けているさまを表すため、差別的な言葉として機能してしまうことがあります。

また「痴」という漢字が入っているため、「愚鈍」とは異なり「色情について愚かなこと」を表す時に使われることが多くなります。

例文
  • 痴鈍だと指をさされ、何だか差別されたような気がした。
  • 彼は周りも呆れるほど痴鈍として知られる。

まとめ

「愚鈍(ぐどん)」とは、「判断力や理解力がにぶい」「知識がなく、間が抜けていること」を意味する言葉です。

使い方においては「愚鈍」が表す意味合いから、使い方によっては相手が不快に感じてしまうこともあるでしょう。一方で、自分をへりくだって相手を立てる時に使われる「謙称」の一つでもあり「愚鈍な私ですが、一生けん命頑張ります」などと自分を謙遜するニュアンスで使うこともできます。

日本のビジネスシーンでは自分をへりくだって自己紹介したり、取引や商談を進める機会も増えてきます。この機会に「愚鈍」の意味や使い方を把握して、会話のマンネリ化を解消しましょう。