「不埒」の意味とは?語源や使い方・類語の「不届き」も解説

「不埒(ふらち)」とは2つの意味をもつ言葉で、主に「道理に外れてけしからぬこと」という意味で使われます。日常的に使う言葉ではないため、類語に言い換えたいという方もいるでしょう。この記事では「不埒」の語源や使い方の例文も解説します。加えて「不埒」の類語・反対語や英語表現も解説しましょう。

「不埒」の意味とは?

「不埒」の意味は2つある

「不埒」とは2つの意味をもつ言葉です。1つ目は「道理に外れていて、けしからぬこと」を、2つ目は「物事の決着がつかないこと」をそれぞれ意味します。現代では主に1つ目の「道理に外れていて、けしからぬこと」という意味で使われます。

不埒(ふらち)

  1. 道理に外れていて、けしからぬこと。
  2. 物事の決着がつかないこと。

「不埒」の語源は「埒」の意味にある

「不埒」の語源は「埒」の意味にあります。「埒」とは「乗馬などの練習をするための広場に巡らされた柵」を意味しており、転じて「物事の区切り」という意味でも使われます。「不埒」は「区切り」「境目」が無くなったことを表しており、次第に「道理に外れた行い」を指すようになったのです。

「不埒」の使い方と例文

「不埒」は道理や礼儀に反する状況で使う

「不埒」は道理や礼儀に反する状況で使われます。人としての正しい筋道から外れた言動や、礼儀のなってない言動に対して「不埒なこと」「不埒なふるまい」のように使いましょう。

また、「不埒」を使った「不埒千万(ふらちせんばん)」という四字熟語は、「不埒」よりもさらに道理に外れてけしからぬ状況で使用できます。

「不埒者」の意味は「ふとどきな人」

「不埒」の使い方には「不埒者(ふらちもの)」があります。「不埒者」とは「ふとどきな人」「不埒な人」を意味する言葉です。道徳や法に反した行いをする者を指す状況で使いましょう。

例文

・不正を働いた不埒者に、気を遣う必要はないだろう

・恩を仇で返すような不埒者に用はない

「不埒な○○」の形で使われる

「不埒」は「不埒な○○」の形で多く使われます。たとえば「不埒な物言い」という言葉の場合、「人としての正しい筋道から外れた言葉遣い」を意味します。「不埒な奴」や「不埒な真似」のように使いましょう。

例文

・仕えるべき主君に対して、そのような不埒な真似は許されないぞ

・つい口が滑って不埒なことを話してしまった

「不埒」を使った例文

  • 懲りずにまた不埒なことを考えているのだろう
  • 自分の罪を他人にきせるなど、不埒な輩もいるものだ
  • 人間だれしも、不埒な願いを1つくらい持っているだろう
  • 人を騙すような不埒者を、友人だとは思えない

「不埒」の類語(同義語)と反対語

「不埒」の類語は「不届き」

「不埒」の類語(同義語)には「不届き」や「不始末」が当てはまります。「不届き」は「道や法に反する行いをすること」を、「不始末」は「人に迷惑をかけるような不都合な行い」をそれぞれ意味します。

「不埒」と「不届き」「不始末」は「道徳や法に反する行い」という意味が共通しているため、類語として言い換えることができるのです。

例文

・彼は不届きなことを考えると、すぐ顔に出るから分かりやすい

・人を騙してお金をむしりとるなんて、なんと不届きな行いか

・私の不始末によりご迷惑をおかけしたこと、深く反省しております

・部下の不始末をしっかり処理することが上司の役割だ

「不埒」の反対語は「分別」

「不埒」と反対の意味をもつ言葉(反対語)には「分別(ふんべつ)」が当てはまります。「分別」とは「道理をよくわきまえること」を意味する単語で、「不埒」の「道徳に反する」という意味と反対の意味を表します。

「分別」を「ぶんべつ」と読む場合「種類によって分けること」という意味になるため、「分別(ふんべつ)」と「分別(ぶんべつ)」を混同しないようにしましょう。

例文

・分別を失うほどお酒を飲むものではない

・分別のある人間になりなさいと、教えられてきた

・もう分別をわきまえられる年齢なのだから、きちんと自分で考えなさい

・噂とは違い、分別のあるきちんとした大人に見えた

「不埒」の英語表現

「不埒」は英語で「Unreasonable」

「不埒」の英語表現には「Unreasonable」が適しています。「Unreasonable」とは「道理に反する」を意味する単語で、人や行動に対して使用されます。「Unreasonable person(不埒な人)」や「Unreasonable way of thinking(不埒な考え)」のように使いましょう。

例文

Stop the unreasonable way of thinking.

意味:不埒な考えはやめなさい

まとめ

「不埒」とは「道理に外れていて、けしからぬこと」「物事の決着がつかないこと」の2つの意味をもつ言葉です。主に1つ目の意味で使われ、「不埒者」や「不埒な行い」のように表します。

類語には「不届き」や「不始末」が当てはまるため、「不埒」以外の表現を使いたい場合は言い換えてみましょう。

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大阪在住の新人ライターです。学生時代にビジネスマナーや医療事務・秘書などの検定を取得し、前職は医療秘書として医院勤めでした。料理とスポーツが得意なので、いつか記事にできたらなと思っています。よろしくお願いします。