「応相談」の意味とは?履歴書の書き方や失礼にならない言い換えも

「車通勤は応相談」のような表現を見たことがある人も多いのではないでしょうか。「応相談」は「相談に応じる」の略語的な表現です。そのため、ビジネスシーンでは簡略的な表現ではなく、言い方を変えたり、目上の人には丁寧な言葉に直すことも必要です。

今回は「応相談」の意味や使い方、文章や会話で使える言い換え方を例文とあわせてご紹介します。また「応相談」事項がある履歴書の書き方もご説明します。

「応相談」の意味とは?

「応相談」の意味は「相談に応じる」

「応相談」は「おうそうだん」と読みます。意味は「相談に応じる」です。「特定の決まった条件があるが、希望するならその条件外でも相談を受ける」という意味合いもあります。

「応じる」はここでは「相手の呼びかけに返答する」という意味で使われています。「あなたが相談をしたいのなら、返答します」ということになるため、「あなたの意見を必ず実現させる」という意味はありません。

「応相談」は広告などで使われる略語的表現

「応相談」は求人広告を中心に、紙面に制限がある場面で使われる言葉です。「相談に応じます」の略語だと言えるでしょう。なるべく文字数を減らしたいというねらいで使われているため、制限のない通常の文章や会話ではあまり使われない表現です。

履歴書で「応相談」について書きたいときは?

相談したい内容があるなら本人希望欄に記載する

アルバイト・正社員問わず「応相談」の事柄が求人広告にある場合、履歴書の本人希望欄に記載するとよいでしょう。

例文
  • 「勤務時間は応相談」
    →「10時~17時での勤務を希望いたします」
  • 「勤務場所:〇〇県内の支店(応相談)」
    →「〇〇支店での勤務を希望いたします」

特に希望がない場合、空欄にせず「貴社の規定にしたがいます」と記入します。空欄にすると記入漏れを疑われてしまいますので注意が必要です。

給与の「応相談」は履歴書で触れない方が無難

転職の場合、給与が「応相談」になっている場合があります。ここでの意味は「前職との兼ね合いや、応募者の能力で給与を決めます」です。この際は本人希望欄に具体的な希望を書かない方がよいとされています。本人希望欄は本来は「絶対に譲れない条件」を書く欄だからです。ウェブエントリーや独自のエントリーシートで希望年収の解答欄があるなどの場合を除き、「貴社の規定に従います」と記載するのが無難です。

なお、履歴書の場合は応募側も「応相談」が使用できます。「応相談と考えています」がよく使われるフレーズです。

「応相談」の使い方と例文

「応相談」は相談を受ける側が広告で使う

「応相談」は相談を受ける側が使う表現です。特に多いのが求人広告ですが、その他の広告やサービスの説明でも使用されます。

求人広告の例文
  • 「車通勤は応相談」
    車通勤をしたい場合は相談に応じます。
  • 「勤務時間:10時~16時(応相談)」
    10時~16時で働ける人を募集しますが、多少の前後なら相談に応じます。

 

その他の事例の例文
  • 「アレルギー除去食あり、応相談」
    飲食店や保育園など。アレルギーの人には除去食を提供するが、それ以外(持参など)を希望の場合は相談に応じます。
  • 「貸し切りのご予約は15名様から(応相談)」
    飲食店やパーティー会場など。15人以下の場合も相談に応じます。

「応相談」を会話中に使うのは失礼?

「応相談」は通常の文章や会話ではあまり使われません。特にビジネスシーンのようなかしこまった場面で「応相談します」と使うのは失礼な表現になります。言い換えに使える表現は「ご相談ください」です。

言い換え例
  • 「演出については応相談いたします」→「演出について、ご希望があればご相談ください」
  • 「離乳食については応相談です」→「離乳食が必要ならご相談ください」

目上の人には「ご相談いただければと存じます」

目上の人に「相談してほしい」の意味で「応相談」を使いたい場合「ご相談いただければと存じます」がよいでしょう。「ご相談ください」より丁寧な謙譲語になります。謙譲語は自分や身内にへりくだった表現をすることで、相対的に相手に敬意を表す敬語です。「ご相談いただければ幸いです」も同じように使うことが可能です。

こちらが相談したい(相手に応相談してほしい)場合もあるでしょう。その場合の敬語表現は「相談いたしたく存じます」です。「相談させていただきたく存じます」も正しい表現です。しかし、相手に許可を求める「させていただく」は大げさな表現として有名のため、人によっては不快に思う可能性があります。

「応相談」の類語

「応相談」の類語は「要相談」

応相談の類語は「要相談(ようそうだん)」になります。意味は「相談する必要がある」です。応相談と同じく、広告などで使う略語的な表現のため、文章や会話ではあまり使用しません。また、相談するだけなので、必ず希望が反映されるとは限らないのも共通です。

「要相談」は「必ず相談する」というニュアンスをもつ

応相談と違い、「要相談」は相談をする側の希望に関わらず、必ず相談するという意味合いになります。

例文

「勤務時間:シフト制(要相談)」
勤務はシフト制(交代勤務)のため、相談して決定します。

まとめ

「応相談」は「相談に応じる」という意味で、求人広告などでよく使用されます。

少ない文字数で情報を伝えられる便利な言葉ですが、広告以外の文章や会話ではあまり使用されません。特に、かしこまった場面では「ご相談ください」や「ご相談いただければと存じます」に言い換えて使用してください。