「タガが外れる」の意味は?「タガが緩む」との違いや類語も解説

「タガが外れる」とは締め付けがなくなり感情が抑えられなくなる状態のこと。「箍が外れる」や「たがが外れる」とも書き、酒の席や恋愛で気持ちが大きくなり失敗したときにも使う言葉です。

本記事では「タガが外れる」の意味や使い方の例文、「タガが緩む」との違いや類語について解説。英語での表現についても紹介します。

「タガが外れる(たがが外れる)」の意味は?

「タガが外れる」は「緊張が外れ感情があふれること」

「タガが外れる(たががはずれる)」とは、「それまで維持していた締め付けや緊張がなくなり、心の中の感情があふれ出て抑えられなくなること」です。

自分の気持ちや感情を抑えていたものが何かの拍子に外れてしまい、自分の言動を制御できなくなってしまった様子をさします。

「タガが外れる」は漢字で「箍が外れる」

「タガが外れる」とは、漢字で「箍が外れる」と書きます。「箍(たが)」とは桶の枠組を固定するために周りにはめられている竹や金属の輪のこと。桶を固定する箍(たが)が外れたら桶を形成する板がバラバラになってしまいます。

「タガが外れる」とは、自分の気持ちを制御する秩序や理性が外れることで、感情があふれ出しコントロールができなくなる様子をさします。

「タガが外れる」の使い方と例文

我慢の限界がきて感情があふれ出る様子

普段から我慢を重ねていた人が、ストレスに耐えきれず感情のコントロールができなくなり、暴言をはいてしまったり泣きだしてしまったりした時などに「タガが外れる」と表現します。

自分では抑えきれないほどストレスが大きい時などに我慢の限界をこえてしまい、一気にあふれ出してしまうイメージです。

お酒の席や恋愛で理性を失う様子

お酒を飲んで酔っ払うと普段よりも気持ちが大きくなり、とんでもないことをしてしまう様子を「彼はタガが外れたようだ」などと表現します。

例えば、恋愛においても「いつもと違う雰囲気にのまれて、タガが外れて浮気をしまった」と使うことができます。

また、楽しく笑えるうちは良いのですが、暴言をはいたり人に絡んだりと周りに迷惑をかけるほど「タガが外れる」のは、社会人としても恥ずかしい行為です。何度も繰り返すようなら酒の量を減らすなど対策をする方が良いかもしれません。

「タガが外れる」を使った例文

  • 我慢の限界をこえて、タガが外れると泣き叫んでしまう。
  • お酒を飲むとタガが外れてしまい、何度も失敗をしている。
  • 旅先でタガが外れると、痛い目に合うよ。

「タガが外れる」と「タガが緩む」の違いは?

「タガが緩む」の意味は「緊張がゆるむ様子」

「タガが緩む」とは、「緊張が緩むなどして反応やしまりがわるくなる様子」をさします。「タガが外れる」と同じく桶の箍(たが)が緩んだ様子からきている言葉で、年齢を重ねることで感覚や反応が鈍くなったときにも「タガが緩む」と表現します。

「タガが緩む」の度合いがさらに進んでひどくなった様子が「タガが外れる」です。

「タガが外れる」の類語は?

「暴走する」は「物事を勝手に進めること」

「暴走する」とは、他の人の気持ちや迷惑などを考えずに物事を勝手に進めることです。もともとは車やバイクなどがルールを無視して乱暴に走る様子をさすことから、人に当てはめても使います。周囲の声を聞き入れずに突進したり突き進んだりする人のことを「彼女はいつも暴走するよね」などと表現します。

「タガが外れる」は何かがきっかけとなって理性や秩序がなくなる様子をさしますが、「暴走する」は特にきっかけがなくても突き進んでしまう様子をさします。

例文
  • 自分の思い通りにしようと、つい暴走してしまった。
  • 彼女は、議論が激しくなると暴走する傾向にある。

「制御不能」は「思い通りに動かせない様子」

「制御不能(せいぎょふのう)」とは、「物事を思う通りに動かすことができなくなること」です。「制御」とは「相手をおさえつけて思うように動かす」こと。できないという意味の「不能」がつくことで、思う通りに動かすことができないという意味になります。機械などに対してよく使う言葉ですが、人に対しても「彼は怒ったら制御不能になる」などと使うことがあります。

「タガが外れる」も感情のコントロールができなくなる様子を表しているため、場合によっては「制御不能」で言い換えることも可能です。

例文
  • 感情があふれて、自分でも制御不能なんです!
  • 彼は、酔っ払うと制御不能になるよね。

「羽目を外す」は「調子に乗り度をこえた行動」

「羽目を外す(はめをはずす)」とは、「調子に乗って度をこえた行動などをすること」です。お酒の席や旅行先などで気持ちが大きくなり、普段では行わないような限度をこえた振る舞いをしてしまうことを「羽目を外す」と言います。

「タガが外れる」は自分の気持ちをコントロールできなくなる様子を表していますが、「羽目を外す」は自分から感情を解き放って調子に乗ってしまう様子も表しています。

例文
  • 旅行先で羽目を外す。
  • 会社の飲み会で、羽目を外したら怒られた。

「タガが外れる」の英語表現は?

「タガが外れる」は英語で「unhinged」

「タガが外れる」の英語表現に「unhinged」が当てはまります。「unhinged」は「蝶番(ちょうつがい)」という意味の「hinge」の過去形で、「蝶番が外れた」という意味を持つ言葉。「蝶番」はドアなどをとめている留め具のことで、蝶番が外れドアが不安定になる様子から「発狂した」や「クレイジー」といった意味で使用されます。「タガが外れる」と多少ニュアンスは異なりますが、似たような意味の表現として使えます。

まとめ

「タガが外れる」とは「それまで維持していた締め付けや緊張がなくなり、心の中の感情があふれ出て抑えられなくなること」という意味です。我慢の限界をこえて感情がコントロールできなくなってしまう状態や、酒の席で気持ちが大きくなって普段はしないようなことをしてしまったりしたときなどに使います。

タガが外れると言動をコントロールできなくなってしまうため、我慢しすぎないよう息抜きをしたり、限度を超えて酒を飲まないようにしたりなど、普段からできる対策はしておきたいものです。