「キャパオーバー」の意味と使い方とは?類語・言い換え表現も解説

「キャパオーバー」とは仕事、育児、恋愛など、さまざまな場面で使う和製英語です。よく使われる言葉のため、意味を知らないと会話についていない可能性があります。事前に把握しておきましょう。今回は「キャパオーバー」の意味やビジネス用語としての使い方、言い換えに使える類語をご紹介します。

「キャパオーバー」の意味

「キャパオーバー」の意味は「許容量や処理能力を超えること」

「キャパオーバー」は「許容量や処理能力を超えること」という意味です。「キャパを超える」とも表現します。どちらもあまり丁寧ではないので、かしこまった場では後述する類語に言い換えるのが無難です。

入れものや建物、パソコンのデータ量といった物理的な物に対して使うことも、人の体力や技術力に使うこともあります。また、忙しさにパニックになって思考停止してしまっている状態のような、精神的に限界を超えている場合も「キャパオーバー」で表現することが可能です。

「キャパオーバー」とは和製英語「キャパシティーオーバー」の略語

「キャパオーバー」は和製英語(※英単語を元に日本で作った日本語)である「キャパシティーオーバー」を略した言葉です。そのため、基本的には日本語に詳しい人同士でないと和製英語は通じません。

「キャパオーバー」の英語表現

キャパオーバーを英語で伝えたい場合、物理的な容量の場合は「Over capacity」を使いましょう。ただし、正反対の「生産能力や設備が過剰である」という意味もありますので、文脈に注意してください。

仕事の忙しさに人がキャパオーバーをしている場合は「 overwhelmed (圧倒される)」が近い意味合いになります。「overwhelmed by work」や「overwhelmed with work」の形で「仕事が忙しい」ということを伝えられます。

「キャパオーバー」の使い方

「キャパオーバー」は入れ物や建物の許容量が超えた際に使う

「キャパオーバー」は、入れ物や建物、乗り物、パソコンなどのデータ量や処理能力を超えてしまう際に使用されます。

例文
  • 「入場自由にしてしまったせいで、ライブ会場はキャパオーバーになってしまった」
    観客が多すぎるため、会場にもう入れない状態のこと。
  • 「新しいアプリケーションは重すぎて、ノートパソコンではキャパオーバーです」
    現在のノートパソコンでは能力が足りず、新しいアプリケーションが作動しない。

仕事上での「キャパオーバー」は「忙しすぎて対応不可能」

ビジネス用語としてよく使われる使い方は、仕事が忙しくなって自分では対応不可能な状態の表現です。忙しい理由は問わないため、「能力不足」「人手不足」「時間不足」とさまざまな状況で使われます。なお、仕事以外の理由で忙しい際にも使用可能です。

例文
  • 「退職者が多かったので、人を増やしてもらえないとキャパオーバーになるのは確実だ」
  • 「職場に復帰する妻が仕事と育児の両立でキャパオーバーしないよう、自分に何ができるのか考えている」

恋愛におけるキャパオーバーは「好きすぎて心理的に耐えられない」

恋愛関係の話題では、忙しいという場合だけでなく「相手が好きすぎて心理的に耐えられない」状態も表現できます。

交際が忙しい場合の例文
「合コンに行ったら、4人からデートに誘われてしまった。みんな良い人だがさすがにキャパオーバーだ」
心理的に限界な場合の例文
「これ以上Aさんを好きな気持ちを黙っているのは我慢のキャパオーバーだ」

「キャパオーバー」の類語・言い換え表現とは

キャパオーバーの類語は「いっぱいいっぱい・仕事(予定)が立て込む」

キャパオーバーの類語は定まっていませんが、意味から考えると「いっぱいいっぱい」です。漢字で書く場合は「一杯一杯」です。「少しの余裕もない」という意味の言葉のため、キャパオーバーの言い換えに使えます。

例文
「仕事が多すぎて、もういっぱいいっぱいだよ」

丁寧に伝えたい場合は「仕事(予定)が立て込む」がよいでしょう。「立て込む」はここでは「仕事や予定が多く重なる」という意味で使われます。かしこまった場や、キャパオーバーだとはっきり伝えにくい相手とのやり取りにも使用できる表現です。

例文
「恐れ入りますが、仕事が立て込んでおりますので欠席させていただきます」

「キャパオーバー」の予防・対処法とは

「キャパオーバー」の予防法は「効率的に対処する準備」

忙しくなる前に「効率的に対処・処理する準備」をしておくことでキャパオーバーを予防しましょう。代表的な方法をご紹介します。

  • 体調を整える
    体調不良では実力を出せず、作業効率が落ちてしまいます。
  • 忙しくなる時期と優先順位を把握する
    いつ忙しくなるか把握すれば、先にできる作業を進めておくことが可能です。また、事前に作業の優先順位をつけておけば、いざ忙しくなったときに「どれから進めるか悩む」という時間を省けます。
  • スキルアップをする
    スキルアップでキャパシティーそのものを増やし、キャパオーバーを防ぎます。

「キャパオーバー」の対処法は「相談」「休息」

キャパオーバーの主な対処法は「相談すること」と「休息すること」です。

  • 相談する
    キャパオーバーに限った話ではありませんが、こまめに相談することはビジネスの基本です。例えば、複数の仕事を任された時点で「このままでは絶対にキャパオーバーになる」と判断したなら、早めに上司に相談します。キャパオーバーする程ではないと思った場合でも「〇〇の作業があるので、完了予定は×日です」と報告しておくとよいでしょう。
  • 休息する
    忙しいのだから休まず働かないと、というのは逆効果だと言われています。精神的な余裕がなくなったり、体調を崩したりして作業効率が低下する可能性があるとされているからです。数分でもよいので、リラックスして気持ちを切り替える時間を作ることで効率アップを狙えます。

まとめ

キャパオーバーは「忙しくて対応不可能」な場面でよく使われます。

使いやすい表現ですがあまり丁寧な言葉ではありません。かしこまったやり取りでは「仕事(予定)が立て込んでおります」と言い換えるのがよいでしょう。