「くんずほぐれつ」の意味と語源とは?使い方や例文・類語を解説

「くんずほぐれつ」というユニークな表現があるのをご存知でしょうか?相手と激しくぶつかりケンカに対して使われますが、正しい意味や使い方についてはよくわからないという人もいるでしょう。ここでは「くんずほぐれつ」の意味と語源をはじめ、使い方と例文、類語表現をわかりやすくご紹介します。

「くんずほぐれつ」の意味と語源は?

「くんずほぐれつ」の意味は「激しく取っ組み合うこと」

「くんずほぐれつ」とは、「激しく取っ組み合うこと」を意味する言葉です。

相手と絡んで勝負をするようなケンカで、お互い取っ組み合いをしたり、離れたり、又かかってきたりと、荒々しく争うことを「くんずほぐれつ」と言います。つまり、大喧嘩を形容する表現となるのが「くんずほぐれつ」です。

「くんずほぐれつ」は漢字で「組んずほ解れつ」と書くことも

「くんずほぐれつ」は、一般的には平仮名で表記することがほとんどですが、時代小説や古い文庫本などでは、「組んず解れつ」と漢字で書くこともあります。

また、「くんずほぐれつ」は現代仮名遣いにおいて、「くんづほぐれつ」というように「ず」を「づ」と表記できる旨が記載されています。併せて覚えておきましょう。

「くんずほぐれつ」の語源は「組んだり解れたり」

「くんずほぐれつ」とは、もともと「組んだり、解れたり」することを意味する「くみつほぐれつ」から出来た表現です。

激しくぶつかることで体や手を組んだり、お互いを押し合って離れたり、一旦冷静になったと思ったらまたぶつかったりと、「組む」ことと「解れる(離れる)」ことが何度も繰り返されるようなことをたとえて生まれた言葉が「くんずほぐれつ」です。これが「くんずほぐれつ」の語源となります。

ちなみに「くみつほぐれつ」のように「〇〇つ〇〇つ」は、ある二つの状態が継続的に繰り返されることを意味しています。

「くんずほぐれつ」の使い方と例文

「くんずほぐれつ」はケンカや殴り合いのシーンで使う

「くんずほくれつ」とは、前述でもご説明した通り、激しいケンカや荒々しい殴り合いなどのシーンで、取っ組み合いになり、離れては、またとっかかるような様子を指す時に使うのが適切です。

映画やドラマなどの乱闘シーンで、両者が激しいケンカを繰り広げている際に、押したり突き飛ばされたりして、一旦離れることがあります。しかし、ここぞ負けまいという勢いで、再び取っ組み合いになり、その行為が繰り返されることもあるでしょう。このような状況を表す時に「くんずほぐれつ」を使いましょう。

「くんずほぐれつ」は論争や言い合いにも使われる

「くんずほぐれつ」は、身体が激しくぶつかりあう実質的なケンカや乱闘の他、言葉で激しく言い争いをする時にも、比喩的なニュアンスを持って使われることがあります。

たとえば、政治では党同士が意見の不一致でぶつかり、激しく論争を繰り広げることもあるでしょう。また、職場でもミーティングや会議などで考えや主張が合わず、机をバンと叩いて言い合いになることもあります。このような言葉によるケンカや言い争いでも、比喩的な意味で「くんずほぐれつ」を使うことができます。

「くんずほぐれつ」を使った例文

  • 現場に駆け付けた時にはすでに遅しで、二人はくんずほぐれつの状態であった。
  • くんずほぐれつな大乱闘を目の前に、足がすくんでしまった。
  • ボクシングの試合では、くんずほぐれつな激しい攻防戦が繰り返されるのが通常だ。
  • くんずほぐれつとは言わないが、取っ組み合いでケンカをしている両親を見たことがある。
  • 審判の判定を不服とする選手が、相手チームにくんずほぐれつ絡んできた。
  • 会議室で、上司と部下がくんずほぐれつな言い争いをしていた。
  • くんずほぐれつな口喧嘩となったのは、元カレからのメールを見られたからだ。

「くんずほぐれつ」の類語とは?

類語は「つかみ合いの」「髪を引っ張り合う」

「くんずほぐれつ」は、大喧嘩をして取っ組み合うという特定の状況を指すこともあり、類語となる表現は少ないです。

強いて言うなら「つかみ合いの」や「髪を引っ張り合う」などが、言い換えの語として使えると考えられます。

例文
  • つかみ合いの大乱闘はしばらく続いた。
  • 両者は最終的に髪を引っ張り合うという結末に終わった。

「パンチの応酬」は互いに暴力を振るうこと

「くんずほぐれつ」とは、ニュアンスがやや異なりますが、「パンチの応酬」とは、両者が互いに暴力を振るったり、たたき合いをしたりすることを意味します

「応酬」とは、多義にやり取りをすることを意味しますが、「パンチの応酬」で敵が攻撃してきたことに対し、同じようにやり返すことを表す言葉となります。

この表現では「パンチ」は暴力や喧嘩、殴り合いや小競り合いなどを意味しますが、激しい言い合いや野次など、身体的にダメージを与える喧嘩意外にも使うことがあります。

例文
  • 突然後ろから殴られて、パンチの応酬のごとく殴り返した。
  • パンチの応酬で、敵チームから野次が飛んできた後、ブーイングの嵐を浴びせた。

まとめ

「くんずほぐれつ」とは漢字で「組んず解れつ」と書き、激しく取っ組み合いをすることを意味する言葉です。語源は「組みつ解れつ(くみつほぐれつ)」で、取っ組み合いで激しくケンカをし、突き放して一度離れたと思ったら、また戻り、というように、組み合うことと離れることを繰り返す激しい争いを意味します。

ビジネスシーンでは「言葉のケンカ」に対して比喩的に使うこともあるかもしれません。基本的には身体のぶつかり合いや取っ組み合いを意味する言葉ですが、活用できる機会は職場にもありますので、ぜひ積極的に用いてみて下さい。

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私立S大学卒:大手旅行会社、大手物流会社、医療系商社、米国系IT企業での就職経験アリ。父親の転勤で北海道、大阪など多くの引っ越しを体験した結果「ノマド体質」が確立。 豪州在住、鎌倉とマネジメントを愛する「翻訳・ビジエス系ライター」。 ※日本に存在しない英語の情報もお届けできます。