ロジカルの意味とは?ロジカルシンキングやその他の関連語も解説

ビジネスシーンでは「ロジカル」な思考が常に求められます。また論理的思考のことを「ロジカルシンキング」と呼び、解説書などがさかんに出版されています。

ここでは「ロジカル」の意味や使い方などを基本から確認し、解説していきます。

「ロジカル」の意味

「ロジカル」の意味は「論理的な」「筋の通った」

「ロジカル」の意味は、「論理的な・筋の通った」です。「論理上必然の・不可避の」という意味では使われません。

ロジカルの語源は英語の「logical」

「ロジカル」は英語の形容詞「logical」が語源のカタカナ語です。「logical」の意味は次の通りです。

  1. 論理的な・筋の通った
  2. 論理上必然の・不可避の

ちなみに、形容詞「logical」の名詞は「logic」で、カタカナ語では「ロジック」と言います。意味はどちらも「論理」です。

ロジカルシンキングとは?

ビジネスシーンで「ロジカルシンキング」という言葉をよく耳にします。「ロジカルシンキング」の意味と由来や、学び方について説明します。

ロジカルシンキングとは「倫理的思考」という意味

「ロジカルシンキング」は英語の「Logical thinking」を語源とするカタカナ語で、「論理的思考」を意味します。日本ではビジネス用語として定着しています。

「ロジカルシンキング」が広まったのは一冊の本

「ロジカルシンキング」の言葉が広まったのは、2000年代初頭に発売された本「ロジカル・シンキング」が発端です。

著者はコミュニケーション・スペシャリストとして経営コンサルティングに従事している日本人で、「ロジカル・シンキング」は日本人に足りないロジカル・コミュニケーション技術の習得を目指して書かれたものです。

現在では、「ロジカル・シンキング」をベースとしたさまざまな「ロジカルシンキング本」が発売されており、初心者向けの本も検索をすれば簡単に見つけることができます。

「ロジカルシンキング」と学ぶ方法

ロジカルシンキングにはトレーニングや様々な研修がある

論理的に考える力を身につけたい人のために、トレーニングや研修が盛んに行われています。大学や一般のビジネススクールなどのホームページで募集が行われています。

「ロジカルシンキング」を身につけるアプリも

論理的な思考を身につけるためのスマホのアプリもさまざまなものが出ています。ゲームやクイズで楽しみながら学べるものもあります。

「ロジカルシンキング」の例題を活用

本を読んだり、セミナーに参加したりしてロジカルシンキングを学んだあと、練習問題を解いて理解を深めたいと思うことがあるでしょう。ロジカルシンキングを深めるための例題は、書籍やインターネットでたくさん提供されています。自分のレベルに合った物を探して活用してみるとよいでしょう。

「ロジカル」を使った関連語

「ロジカル」を使用した関連語について説明します。

「ロジカルな人」とは「倫理的な考え方をする人」のこと

「あの人はロジカルな人だ」などと言うことがあります。直訳すれば「論理的な人」「筋の通った人」ですが、「論理的な考え方をする人」「筋の通った考え方をする人」を意味しているといえます。

このように「ロジカル」は形容詞として用いられます。名詞として使う場合は「ロジック」を用います。例文を紹介します。

  • 彼はロジカルなプレゼンが苦手だ。
  • 彼女の説明はいつもロジックが破綻している。

「ロジカルプレゼンテーション」

「ロジカル・シンキング」で明示された論理的な思考方法をベースにした、論理的なプレゼンテーションの方法が「ロジカル・プレゼンテーション」です。

「考える力」から「伝える力」にフォーカスした「ロジカル・シンキング」という書籍をベースに、企業研修などにその手法が取り入れられています。

「ロジカルコミュニケーション」

「ロジカルコミュニケーション」はビジネスにおいて、コミュニケーションスキルの基本とされており、「論理的にわかりやすく相手に伝える技術」のことです。ビジネスパーソン向けに、研修プログラムが多数提供されています。

「ロジカル」の対義語

対義語は「非論理的」「矛盾している」など

「ロジカル」の意味である「論理的な・筋の通った」の対義語で考えてみると、「非論理的」「不合理な」「矛盾している」「理路整然としていない」「整合性の無い」「首尾一貫していない」などの言葉があります。

いずれも、ビジネスシーンでは歓迎されない言葉です。対義語を考えることで、ビジネスで「ロジカル」スキルを身につけることの重要性が理解できます。

まとめ

「ロジカル」とは「論理的な」という意味で、ビジネスの現場で盛んに使われる言葉です。曖昧を良しとする文化がある日本では、論理的な思考で仕事をする、という概念が薄かったため、外来語の「ロジカル」とともにその概念が輸入されたといえるでしょう。

グローバル社会で活躍するためには、「ロジカルシンキング」などで体系化された論理的に思考するスキルは欠かせないものといえます。自分に合った手法を探して、学んでみることをおすすめします。