「引く手あまた(引く手数多)」の意味とは?使い方と類語も解説

「引く手あまた」とは「誘う人が多いこと」を意味する慣用句です。漢字では「引く手数多」と表す「引く手あまた」ですが、意味や使い方が今ひとつ分からないという方もいるでしょう。

この記事では「引く手あまた」の意味や使い方、類語の「引っ張りだこ」や「モテモテ」も解説します。くわえて英語表現も解説しましょう。

「引く手あまた」の意味とは?

「引く手あまた」の意味は「誘う人が多いこと」

「引く手あまた」とは「誘う人が多いこと」を意味する慣用句です。「引く手」が「自分の方へ来てほしいと誘う人」を、「あまた」が「数が多いこと」をそれぞれ意味します。自分のところへ来てほしいと、たくさんの人に誘われる状況で使用しましょう。

「引く手あまた」は漢字で「引く手数多」

「引く手あまた」を漢字で表すと「引く手数多」となります。「数多」と書いて「すうた」とも読みますが、「引く手数多」の場合は「あまた」と読むため、読み間違えないようにしましょう。

「引く手あまた」の使い方と例文

「引く手あまた」は価値のある人へ使う

「引く手あまた」は価値のある人に対して使われます。自分のところへ来てほしいと多くの人に誘われるということは、欲しいと思わせるほどの魅力や価値があることを表します。

仕事ができたり、特別なスキルをもっていたりして、多くの人から求められる状況で使用しましょう。

「引く手あまたの人気者」のように表す

「引く手あまた」の使い方の1つが「引く手あまたの人気者」です。「引く手あまたの人気者」は「自分のところへ来てほしいと、たくさんの人に誘われる人気者」を意味します。

盛んに仕事をこなしたり優秀な成績をおさめていたりなど、周囲の人から「自分のところへ来てほしい」と思わせるような人に対して使用しましょう。

例文

・華々しい経歴をもっている彼は、想像通り引く手あまただった。

・いくつもの強豪校から、野球部のエースとして引く手あまただった。

「引く手あまた」を使った例文

  • 事務員が不足しているため、経理の経験がある人は引く手あまただ。
  • 引く手あまただからといって、有頂天になってはならない。
  • 彼ならば引く手あまただろうに、どうしてあの会社を選んだのだろう?
  • 引く手あまたの演奏家だったのは、もう20年も前の話だ。
  • 彼は、日本国内で最も引く手あまたな外科医である。

「引く手あまた」の類語・対義語

「引く手あまた」の類語は「引っ張りだこ」

「引く手あまた」と似た意味をもつ言葉(類語)には「引っ張りだこ」が当てはまります。「引っ張りだこ」とは「人気があって多くの人から望まれること」を意味する言葉です。「引く手あまた」とは「多くの人から望まれる」という意味が共通しているため、類語として言い換えられるのです。

例文

・優秀な医者である彼女は、10年前と変わらず引っ張りだこであった。

・高い人気を博している彼は、あらゆる番組に引っ張りだこだ。

「モテモテ」へも言い換えが可能

「引く手あまた」は「モテモテ」へも言い換えが可能です。「モテモテ」とは「とても人気があること」を意味しており、とくに異性からの好意に対して使われます。「引く手あまた」と「モテモテ」は「人気がある」という意味が共通しているため、類語に当てはまるのです。

ただ、「モテモテ」は改まったシーンで使われない「俗語(ぞくご)」に当てはまります。気の知れた相手やくだけた場面などでは使われるものの、ビジネスなどかしこまった場面では使用しないようにしましょう。

例文

・学生のころは勉強もスポーツもできたから、モテモテだったんだよ。

・並外れた腕前とよりそう姿勢から、患者からもモテモテだった。

「引く手あまた」の逆を意味する「不人気」

「引く手あまた」と逆の意味をもつ言葉(対義語)には「不人気」が当てはまります。「不人気」の「人気がない」という意味が「引く手あまた」と反対であるため、対義語として使用できるのです。

例文

・従来の製品を愛用している層からは不人気だ。

・あまりにも不人気だったため、キャストが変更されたらしい。

「引く手あまた」の英語表現とは?

「引く手あまた」は英語で「Sought after」

「引く手あまた」の英語表現に適しているのが「Sought after」です。「Sought after」とは「引く手あまたの」や「引っ張りだこの」を意味する英語です。

「Sought」が「捜すこと」を、「After」が「求めること」をそれぞれ意味しており、「捜し求める」という意味が転じて「引く手あまた」という意味で使われるようになったのです。

例文

That teacher is much sought after.

意味:あの先生は引く手あまたである。

まとめ

「引く手あまた(引く手数多)」とは「誘う人が多いこと」を意味する慣用句です。自分のところへ来てほしいと、たくさんの人に誘われる状況で「引く手あまたの人気者」や「引く手あまたの人材」のように使います。

類語には「引っ張りだこ」や「モテモテ」が当てはまるため、言い換えてみましょう。

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大阪在住の新人ライターです。学生時代にビジネスマナーや医療事務・秘書などの検定を取得し、前職は医療秘書として医院勤めでした。料理とスポーツが得意なので、いつか記事にできたらなと思っています。よろしくお願いします。